大規模で有能な傭兵団。ウルフ竜機兵団やエリダニ軽機隊ほど有名ではありませんが、それに勝るとも劣らない技量と独自の名誉を持ち合わせたエリート部隊です。現在から過去にいたるまで五本の指に入る傭兵隊といっても差し支えないでしょう。
明るい星ヴェガは、地球から見てビーコンのように輝いてる。「脱出」のあいだ、それは探検家と植民者にとって様々な意味でビーコンとなった。開拓者たちはヴェガのふたつの居住可能惑星(暖かな気候と豊富な水に恵まれていた)に集まった。
ヴェガ創設者のひとりはロラン、シンスティック・ヴィクトリーズ社のレンジャーである。この古き時代、レンジャーたちはひとつの星系内の星々のあいだの広大な空間をパトロールしていた。これは6ヶ月間の孤独な時間を気にかけない人々に向いた仕事であった。
ロランは、彼と仲間10人の生活に沿って、規範を定めた。ロランが書いたところによると、レンジャーはシンプルに生きなくてはならない、正直でなくてはならない、妄想や熱狂にとらわれてはならない。レンジャーの真価はその忠誠心にあるが、盲目的に従ってはならない。企業でなく、人々に仕えねばならず、とりわけそれぞれの運命から自由でなくてはならない。57年後、辺境に育った少年がこの本を読み、12人目のヴェガのレンジャーになろうと誓った。
その若者は中心領域でもっとも偉大な傭兵部隊リーダーのひとりとなった。彼の名はローレンス・ヘルムンド・ネルソンといい、ヴェルデ公爵として知られていた。公爵は人生のほとんどを放浪生活に費やした。父の王座を簒奪した人物から隠れていたのである。ネルソンは第一次継承権戦争を、ウルバリーンバトルメックのコクピット内で過ごした。正体を隠すため、若き公爵は自身を第12ヴェガ特戦隊と呼び、レンジャーロランのシンボルである輝ける星に向かう"V"を使った。
多くの人々が、この背が高くひょろひょろした若者に注目した。その瞳は強烈に光っており、信じられないようなアクロバティック的技術を持っていた。最高の傭兵部隊から1ダースもの入隊の誘いがあったものの、ネルソンは別の計画を携えていた。失われた王座を取り戻すために、自分自身の軍隊が必要だと知っていたのである。
ネルソンは彼が良いメック戦士と考える理念にあった男たちを探し始めた。彼が従っていたルールは、レンジャー・ロランの規範とよく似ていた。彼は小隊を作り、小さな中隊を作り、その後、最終的にはメックと車両からなる大隊を作り上げた。捜し出せた最高のメック戦士だけを選び、そして彼の持っていた物腰の何かにより、兵士たちは通常の相場の半分で働いてくれたのである。おそらくそれは彼が持っていた使命の意識……過酷な傭兵の世界では贅沢なもの、だったろう。そうして多くの有能な部下を集めることが出来たのである。
第一次継承権戦争を通して、ネルソンは復讐の策謀を巡らし、計画を練った。彼の父を殺した男は、彼自身、姉妹のド・マヴェーロ伯爵夫人に殺されていた。彼女は王座を乗っ取り、兄の若い息子二名の摂政となった。1年以内に、ふたりは死に、宮廷にて伯爵夫人は摂政女王と呼ばれた。
ヴェルデはクリタの襲撃者の群れから守ってくれる軍隊を切実に必要としていた。クリタは絶えず獲物を求めて星系をさまよっていた。
したがって、熱心な傭兵大尉が宮廷に姿を現したとき、マヴェーロは追い返そうとはしなかった。彼女の現状を知っていた彼は、助力を申し出た。彼女が示した報酬は標準以下だったのだが、彼は受け入れ、彼女を大きく驚かせ、疑わせた。こうして真のヴェルデ公爵は、父を殺した一族のために働き始めたのである。
クリタの海賊を追い出す以上のことを、ネルソンはやってのけた。ヴェルデの市民軍を改善し、トレーニングキャンプを設置し、恒星連邦内の独立系メック戦士を雇用した。この活動は、にわかにニューアヴァロンの気を引いた。結局、誰もがヴェルデのことを小さく停滞した公爵領で、並みの重要度だと考えており、軍事の原動力になるとは考えていなかったのである。
マヴェーロ女王は真の名を持たぬその男を信用していなかった。2年後、恐れていた真実の証拠が充分に集まった。ヴェルデの王座を狙う人物を処理するために、彼女は自らの近衛隊分隊を急派した。
2829年の暖かい夏の夜、ネルソンのシンプルな木製住宅のまわりに、クリタの紋章を付けた4機のメックが降下船から降り立った。レーザーの高熱な炎で、メックは家に火を付けた。一方、マヴェーロ女王の空軍にいた友人から攻撃の警告を受けていたネルソンは、彼のメックを給水塔の近くに撤退させていた。炎が最も高く上がったとき、ネルソンのウルバリーンは、メックのうち一機サンダーボルトのもとに飛んだ。サンダーボルトの長距離ミサイルラックが爆発し、コクピットをバラバラに吹き飛ばした。
残った3機のメックは散開し、逃げ回るウルバリーンを包囲しようとした。しかしながら、ネルソンは都市郊外のゆがんだ廃墟に彼らを誘引した。街角を急襲したアサシンメックは、ネルソンのワールウインド・オートキャノンからの猛烈な砲火に遭遇しただけだった。
オートキャノンを遠隔操作にしていたネルソンは、残った3射分のうち、2射分を放った。他のメック2機はすぐさま騒音のほうに向かい、くすぶるミシン工場の周囲に忍び寄った。工場から灼熱するビームが生じ、ウルバリーンが背後から飛び出し、ハンチバック左胴背面ヒートシンクの排気口に金属が叩き込まれた。鋭く尖った金属の槍が薄い背面装甲を貫き、メックの弾薬庫を貫通し、19射分の弾薬を爆発させ、ネルソンのウルバリーンをミシン工場の廃墟に吹き飛ばした。
最後のメック、ウォーハンマーが、オーバーヒート・シャットダウンしたウルバリーンに近づいたとき、第12ヴェガ特戦隊のローカストバトルメックが到着し、ウォーハンマーと戦い始めた。ローカストは破壊されたものの、ネルソンのメックが冷却するのに充分な時間を稼いだ。
耳をつんざくように吠えるウルバリーンのジェットが点火し、水平にウォーハンマーを撃った。メックのコクピットは外したものの、ネルソンはなんとか粒子砲の一撃を浴びせ、重量級メックをふらつかせ、電源装置に叩き伏せた。まぶしい火花が上がり、その後静寂が訪れた。
ネルソンはウォーハンマーのメック戦士の命を助けた。マヴェーロ女王が背後から暗殺しようと試みたことの証拠にするためである。後にこのメック戦士は、マヴェーロ女王の側近とともに絞首刑にされた。ローレンス・ヘルムンド・ネルソンはヴェルデ公爵領を取り戻した。
200年後、第12ヴェガ特戦隊は成長し、繁栄している。第二次、第三次継承権戦争を通して、特戦隊はダヴィオン政府のために数多の仕事をこなしてきたが、正規軍に加入する申し出は断り続けてきた。
今日、サラ・ネルソンがヴェルデの玉座にいる。もっとも忠実な配下、シェリダン・ダグラス公爵とともに、彼女は第12ヴェガ特戦隊を4個連隊にまで拡大させた。恒星連邦、辺境の諸侯、ライラ共和国と契約する独立軍である。現在、全4個連隊が恒星連邦に雇われており、彼らの続く忠誠に、特別手当が支払われている。
第12ヴェガ特戦隊 3059
氏族侵攻による戦禍を逃れた第12ヴェガ特戦隊は、3057年のマーリック=リャオ攻勢でその姿を見ることができた。戦役中、特戦隊の連隊群は、サーナ境界域のキーとなる4つの世界を守っていた。自由世界同盟とカペラ大連邦国、双方の国境エリアである。マーリックの傭兵連隊にバックアップされたリャオ軍が、同時に4つの世界を叩き、特戦隊がそれぞれに援軍を送るのは妨げられた。
3倍の数に襲われた特戦隊は、出来うる限り最高の戦いを行ったが、撤退か、消耗による殲滅かの選択に直面した。最初、連隊は統一された防衛線を構築しようと、コーレイ、セカンドトライへと撤退したが、すでに侵攻者の手に陥落しているのを見つけただけだった。結局、特戦隊はふたつの機動部隊に分かれ、敵戦線の後方に残されるのを避けるべく、さらに後退した。
特戦隊のアルファ、ベータ連隊がニューアラゴンに辿り着くと、彼らは、持ち場を守りさらなるリャオの拡大を妨げよとの命令を受け取った。デルタ、ガンマ連隊はそれほど幸運でなく、プレイオネのパイレーツポイントにジャンプし、新たに雇われたブリオン軍団に守られているのを見た。第四次継承権戦争中に逃亡したのと同じ敵を予期した特戦隊は、連邦=共和国のために世界を取り戻そうと試みた。しかしながら、弾薬不足の問題があり、また再生された軍団に直面し、特戦隊連隊はすぐに連邦=共和国へと足を引きずって戻り、最終的にアルゴルで休息と補修のためにとどまることができたのだった。
司令部
第二次継承権戦争期、第12ヴェガ特戦隊が傭兵になって以降、アルファ連隊の指揮官が常に先任士官を務め、将軍の階級を帯びる。現在、トム・スタンセルがこの地位にあり、11年間、在任している。部隊指揮官として、彼が特戦隊4個連隊の任務を監督し、各隊の上級士官を管理する。
特戦隊の各連隊は独立部隊として行動し、将軍だけが1個連隊以上の指揮を請け負う。従って、2個以上の特戦隊連隊が同時に配備される場合は、アルファ連隊がそのひとつとなる。
現有戦力と組織
カオス境界域での損失後、スタンセル将軍は連邦=共和国からの助けが望み薄なことに気付いた。連邦=共和国は氏族方面の王家部隊の再建と強化に手一杯だったのである。よって、スタンセルはデルタ連隊を解散し、生存者をベータ連隊に回した。こうして、古参兵以上の経験を持つ3個完全連隊が作られたのだった。伝えられるところによると、彼らはすぐにもデルタ連隊の降下船数隻を売り払い、ユニオンのような小型の部隊輸送船を入手して、独立大隊、連隊指揮小隊を作るかもしれないとのことだ。
特戦隊のメックは大幅にアップグレードされているわけではないが、各種の先進兵器を相当数使用している。
支援
カオス境界域の激しい戦闘に参加した特戦隊は、新たな契約を結んだ後で、大規模な技術支援スタッフをくみ上げた。特戦隊は1個連隊を失ったにもかかわらず、テックたちを全員雇い続けている。この決断によって、最高120パーセントの技術支援率が達成された。これまでのところ、スタンセル将軍は支援スタッフの削減に興味を持っていない。
特戦隊は4個連隊の輸送に、オーバーロード級、シーカー級降下船の組み合わせを使っている。デルタ連隊の解散に伴い、降下船の輸送能力には余剰が発生した。だが、特戦隊の航宙艦は降下船の半分を輸送するのみである。結果、スタンセルはデルタの降下船を売却して、追加の航宙艦を購入するプランを考えている。
アルファ連隊 ALPHA REGIMENT: THE CONCRETE CRUSHERS
カオス境界域戦役の後に行われた最終的な損害評価で、特戦隊のエリート、アルファ連隊は、考えられていたよりも良い形で敗北を逃れ、ほぼ無傷の完全な部隊が生き残ったことが明らかになった。1個大隊分のマシンを失ったのだが、戦死したメック戦士は13名のみで、経験を保ったまま容易に連隊を再建したのである。現在、連隊はニューアラゴン、いわゆる「紛争領域」の中心に位置する戦略的な世界に駐屯している。
竜機兵団評価値:A*
士官
マーガレット・スマイスは第四次継承権戦争後、退役に追い込まれた元AFFCの少佐である。どうやら彼女は撤退命令を受けなかったか、無視したらしく、その結果、大隊全体が三名のメック戦士を除き失われたのだった。スマイスは前々から第12ヴェガ特戦隊と関係を結んでおり、彼女が入隊を求めた時に、すぐさまアルファ連隊の大隊の指揮を任されたのだった。
クリス・ジェンキンス少佐は自由世界同盟の生まれで、マーリック=リャオ攻勢の直前、連邦=共和国にやってきた。3057年の攻勢において、彼は同国人との交戦をいとわず、同盟の伝統を中傷し、彼らを誘い込んだ。そして、怒って隊形から離れた敵のメック戦士を火力集中戦術で倒したのである。
戦術
自信にあふれるアルファ連隊はどんな地形であろうと、戦いを避けることはない。だが、この部隊は、都市防衛と強襲戦術を得意としている。しかしながら、可能なときは、ひとけの少ない高速道路、工業地区、宇宙港で戦い、民間被害を減らそうとする。
戦闘が始まると、スタンセル将軍は部隊を整列させる。このため敵は正確に数を数えることが出来る。それから将軍はスマイス中佐指揮の部隊(たいていは2個中隊)を派遣する。この部隊はセンサーの範囲から消え去り、敵の側面に移動する。敵の指揮官が幅広い側面のスクリーンを取ってない限り、これらのメックはどちらの側面でも好きなところに出現できる。部隊を不均等に分割し、センサー有効範囲に出たり入ったりすることで、スマイスは全部隊が敵の両側面にいるという幻影を作り出すことが可能だ。これによって、敵指揮官はスマイス隊と同規模の2個部隊で両側面を守るか、スマイス隊の半分の部隊を両側面に送り、どちらかの戦力が不足しないか祈ることになるのである。
アルファ連隊
連隊/エリート/信頼できる
指揮官/第1大隊: トム・スタンセル将軍
副指揮官: マーガレット・スマイス中佐
第2大隊: クリス・ジェンキンス少佐
第3大隊: ラルフ・マハフェイ少佐
アルファ連隊は、2個エリート大隊と1個大隊分の一般兵、古参兵戦士からなる。第1大隊は主力が重、強襲級バトルメックで、2個の軽小隊を持つ。第2大隊のメックは、ほぼ同数の重量級、中量級、軽量級に分かれる(連隊内で最もアップグレードされた大隊でもある)。第3大隊はほとんどが重、強襲級メックで、およそ2個小隊が中量級バトルメックである。連隊のバトルメックの大半は主砲を先進兵器に改装している。
アルファ航空隊
航空大隊/古参兵/狂信的
航空隊長: エリック・エリクソン少佐
この中量級航空大隊は、バトルメック隊とは違い独立指揮小隊を使っている。その一方、戦力はいまだにやや不足気味である。現在、14機の各種戦闘機が所属している。その各機は、少なくとも1門の先進技術兵器を積んでいる。
アルファ装甲隊
連隊/一般兵/信用できる
装甲隊長: ベン・セゴー少佐
各アルファ装甲大隊は、1個独立指揮小隊と、偵察用の軽装甲車両1個完全中隊を持つ。装甲車両のほとんどはまだアップグレードを受けていない。
現在、第1大隊は32両、第2大隊は29両の車両を持つ。
ベータ連隊 BETA REGIMENT: METAL MAYHEM
ベータ連隊はマーリック=リャオ攻勢で、マシンの半分と同数のメック戦士を失った。デルタは、チャンド、プレイオネの激しい戦いで戦力の2/3を失った。生存者たちの似たような経験レベルが、融合の助けになると見込んだスタンセル将軍は、デルタ連隊を解散し、生き残りをベータの強化のため配置転換した。ミラー・アル=ナヒブ大佐は、デルタの戦士たちが共にいるのを許可し、ベータの旧名ヴィクトリーズを抹消して、デルタの戦士たちに新しい名前を選ばせた。デルタの戦士たちは、プレイオネで戦死したデルタの指揮官、アレックス・グリーン大佐を偲び、大佐のメック名「メタル・メイヘム」を連隊の新しい名称に選んだ。
ベータの連隊記章は、バトルメックの左脚大腿部に描かれる。赤と黄色地のメックの拳である。
竜機兵団評価値:A+
士官
元ヤクザの戦士、シリ・オムサナカ少佐は、怒り狂ったオヤブンの懲罰から逃れるため、3055年、DCMSのゴースト連隊から脱走した。いつかヤクザの手で残酷に殺されることを予期しているオムサナカ少佐は戦場での死を恐れず、彼のグランドドラゴンは戦場のど真ん中にいるのがよく見られる。実際、オムサナカの凶暴さは、アル=ナヒブが彼女を大隊指揮官の座に昇進させた主な理由のひとつである。
オリオン中尉は若い年齢のわりに信じがたいほどの撃墜記録を持つ、エリートパイロットである。彼はAFFCより表彰され、これまでに特戦隊で三回昇進を拒否している(彼は自分とウィングマンの生命以外に責任を持ちたがっていない)。プレイオネ上空の戦いでは、6機の撃墜を記録し、デルタ連隊が撤退するあいだ、敵の航空戦力を押しとどめる助けとなった。
戦術
この連隊は開けた戦場での戦いを専門とする。アル=ナヒブ大佐は通常、第1、第2大隊を密集した陣形で展開し、第3大隊の3個中隊を敵戦線の弱点に投入するか、側面機動を実行させる。
ベータ連隊
連隊/古参兵/信用できる
指揮官/第1大隊: ミラー・アル=ナヒブ大佐
副指揮官: ショーン・ドノヴァン少佐
第2大隊: シリ・オムサナカ少佐
第3大隊: アルベルト・リセッティ少佐
第1、第2大隊が、ベータ連隊の伝統である連携した連隊機動で戦う一方、第3大隊は古きデルタ連隊の習慣である中隊サイズでの作戦を好む。今のところ、アル=ナヒブ大佐は両者のスタイルを、新たな展開戦略に統合するのに成功している。
第1、第2大隊のバトルメックの多くがXLエンジンを搭載し、これがさらなる装甲、武器、放熱器を積むのを可能としている。第3大隊は主砲を先進兵器にするのを好む。
ベータ航空隊
航空大隊/古参兵/信頼できる
航空大隊長: ドナ・フェロポロス少佐
レッド航空中隊、第2航空分隊: カーター"シュラウド"ズィム中尉
ベータ航空大隊は、レッド、ブルー、グリーン、イエロー航空中隊と、1個指揮小隊からなる。各中隊内の小隊には、第1から第3までの部隊番号が割り振られる。
ベータ装甲隊
大隊/古参兵/信用できる
装甲隊長: ダイアナ・ウォルシュ少佐
ベータ連隊の軽装甲大隊は、カオス境界域の戦役で主に偵察を務め、わずかな損害しか受けなかった。戦闘中、大隊は各中隊に分かれ、敵のバトルメック1機に対し、高速攻撃を仕掛けた。
ガンマ連隊 GAMMA REGIMENT: THE DEADLY DANCERS
オールドケンタッキーとプレイオネでの激しい交戦は、ガンマ連隊の経験レベルをエリートに引き上げたのだが、これまでのところ連隊は2個大隊までしか再建できていない。スタンセル将軍との協議後、クリスティ・ディサントス大佐は、入隊希望者の審査を行う時間が充分に取れるまで、アウトリーチでの大規模な新兵募集を延期すると決めた。(彼女が探しているのは、氏族侵攻を経験した若い兵士である)
竜機兵団評価値:A+
士官
プレイオネでのコニー・ディサントス大佐と副指揮官の戦死は、ガンマ連隊の士気を崩壊させた。潰走に陥るかもしれないところで、母の地位を継いだのが、第2大隊のクリスティ・ディサントス少佐である。即興の複雑な陽動を行い、撤退しながら激しく戦った後で、部隊の2/3近くがどうにかプレイオネを脱出できたのだった。戦後、スタンセル将軍は、ディサントスが連隊の新しい大佐になることを承認した。第12ヴェガ特戦隊連隊の指揮権が、前指揮官から直接子供に渡されたのははじめてのことだった。
第3中隊のローレン・マークス大尉は、連隊の諜報士官も兼任している。マークスのコンタクトのネットワークは、ドラコ連合から自由世界同盟の後背地にまで広がっている。彼のネットワークは、オールドケンタッキーへの攻撃が差し迫っているのを警告できたかもしれないが、マークスはその時二週間の休暇に出ており、マーリック=リャオの航宙艦が星系内に入ってから呼び戻されたのだった。
戦術
ガンマ連隊は常に様々な訓練を念頭に置いている。伝統的にこの連隊のバトルメックは、大隊に分かれ、それぞれに装甲中隊が帰属する。各大隊=装甲中隊団は、特定の地形で訓練を行う。第1メック大隊と第1装甲中隊は、夜間作戦、視界の悪い状況を専門とする。第2メック大隊と第2装甲中隊は、開けた地形を好み、大胆な機動と"スナップショット(速射)"で敵を驚かせることがよくある。第3大隊は、険しい山岳、深い森での戦いや、その他の接近戦を非常に得意としている。第3大隊(ハチェットマン、アックスマンのようなバトルメックを持ち、接近戦を専門としていた)は、カオス境界域の戦役で重い損害を出した。現在、大隊の残存兵力は、他の特戦隊大隊に散っている。
ガンマ連隊
2個大隊/エリート/信頼できる
指揮官/第1大隊: クリスティ・ディサントス大佐
副指揮官: テラー・フィンハーベン少佐
第2大隊: エリアス・ウッディングス少佐
第3中隊: ローレン・マークス大尉
ガンマ連隊の各大隊は、3個中隊を持つ。各中隊は2個重/強襲小隊と、1個軽小隊か高速中小隊からなる。バトルメックの大半は、先進兵器の主砲を搭載し、その6機がXLエンジンを持つ。連隊はまた、6基のC3マスターコンピューターと、6つの独立したC3ネットワークを作り出す、充分な量のスレイブユニットを保有する。
ガンマ航空隊
航空大隊/エリート/信頼できる
航空大隊長: デイン・ソームホー少佐
ガンマ航空隊は、20機の中重量級戦闘機を持つ。航空中隊は、カッパー、シルバー、ゴールドの名称を与えられ、各航空分隊は第1から第3の部隊番号を持つ。ガンマのパイロットたちは、特戦隊連隊で最高ランクの「一人当たり撃墜率」を記録している。
ガンマ装甲隊
大隊/古参兵/信頼できる
装甲隊長: グリム・ヘンドリスク少佐
ガンマ装甲隊で最軽量の車両は50トンで、大半は70トン以上である。この重量級仕様はガンマにとって最適である。なぜなら、失われたバトルメック大隊の埋め合わせとなるからだ。