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作成:2009/08/12
更新:2009/11/13

カペラ大連邦国装甲軍 Capellan Confederation Armed Forces



 リャオ家の正規部隊(CCAF)は第四次継承権戦争で壊滅的大打撃を受け、その後、長い低迷の時代を迎えました。ようやく再興が始まったのは、3050年代、サン=ツー・リャオが首相になってからのことで、3057年のマーリック=リャオ攻勢と、その後の聖アイヴス奪還で大きな勝利を達成しています。
 しかし、3060年にいたっても戦力規模はさほど大きいとはいえず、リャオ首相は長年雇用している傭兵を正規軍に吸収して戦力強化を図りました。そんなCCAFを、元傭兵部隊を中心に紹介します。




カペラ大連邦国装甲軍(CCAF)階級表
旧カペラ(3025)日本語訳新カペラ(3062)中国風訳役職
なしなしSang-jiang-jun上将軍事戦略調整官
Senior Colonel上級大佐Jiang-jun准将地区司令官
Colonel大佐Sang-shao上校連隊長
Major少佐Zhong-shao中校大隊長
Captain大尉Sao-shao少校中隊長
Commander中尉Sang-wei上尉小隊長
Subcommander少尉Sao-wei少尉メック戦士










市民名誉旅団 3063




第4タウ・ケチ・レンジャー部隊 4th Tau Ceti Rangers

 第4タウ・ケチ・レンジャー部隊はウルフ竜機兵団からAの評価を受けている数少ない古参傭兵部隊のひとつだった。過去三百年にわたって、彼らはカペラの雇用下にあった――その間、10人の首相、23名の連隊指揮官、12世代の戦士たちを経験したのである。

 第4タウ・ケチ・レンジャー部隊は最近になってやっと1個完全連隊に戻った。この時、再建を急いで古参兵の評価を失わないように気を払ったのだった。最近、部隊は新人隊員をリャオ軍事技術学院から直接受け入れた。レンジャー部隊はこの余分の候補生たちを使って、少なくとも1個強化大隊を展開しようとしている。

士官
 副指揮官、ダニエル・ジャックス中校は腕の立つメック戦士で、小部隊戦闘から諸兵科連合支援付きの連隊交戦まで、母親から全てをたたき込まれている。現在、彼はシェリー・ジャックス上校(年を取り始めている)の後継候補の本命である。第4タウ・ケチ・レンジャー部隊は通常世襲制ではない――すべての士官(総指揮官含む)はその地位にふさわしいかどうか昇進の試験を受けねばならない。同様に彼らはどれだけ新技術に習熟しているかの試験も受ける。これらのテストの結果、どの部隊がアップグレードを得るかが決まるのである。

戦術
 レンジャー部隊の指揮小隊は戦場のあちこちを動き回る。これによってジャックス上校は勢いの衰えた攻撃を監督したり、弱い区域を建て直すのが可能となるのである。前衛小隊は指揮小隊と危険な状況の間に立ちふさがるのが主な仕事である。前衛隊のメック戦士たちは敵の砲火を引き寄せるのを得意とし、命中を減らすために移動や地形を使う。C3システムは指揮小隊と後衛小隊のバトルメックの命中率を等しくし、強襲小隊は敵に近づいた時に壊滅的な火力を発揮する。加えて、彼らは指揮小隊が命じた撤退の援護も行う。

 レンジャー大隊は、協調して動くことも、独自に動くことも、中隊サイズで動くことも可能である。第1大隊は開けた地形での戦闘を専門とするが、障害の多い地形でも不利を被ることはない。その弱点のひとつは伏兵に弱いことで、戦闘プランを台無しにされてしまう。第2大隊は戦場での柔軟性が高く、敵のほぼどんな戦術に対しても、素早く積極的に対応する。

第4タウ・ケチ・レンジャー部隊
連隊/古参兵/熱狂的
指揮官:シェリー・ジャックス上校
副指揮官/第1大隊:ダニエル・ジャックス中校
第2大隊:エルネスト・ホーリーフェルド中校
第3大隊:ミハイル・ズール=リー中校
 タウ・ケチ指揮隊はレンジャー部隊のエリート指揮中隊である。この部隊は実績のある機体に先進兵器とC3コンピューター(マスターネットワーク仕様)を搭載している。この中隊は指揮小隊(各メックはC3マスターコンピューターを装備する)を持つ。前衛小隊と後衛小隊は強襲級である。
 ダニエル・ジャックス中校の大隊は速度より火力の維持に重きを置いた打撃部隊である。常に最高のアップグレードをうけているこの部隊は、よくメン=シェンとティ=ツァンをペアにする。第2大隊は重量級メックにバイアスがかかっているのだが、戦場での機動性を確保するため高速メック、MASCシステムを持つ。一般兵の第3大隊は強行偵察用に軽メックに重マシンを混ぜている。

ハードエアー
航空大隊/古参兵/熱狂的
航空隊指揮官:タラ・ミッシェル空軍中校
 レンジャー部隊の航空部門は正面から突撃し、数機の重戦闘機が一機の敵戦闘機に集中砲火を浴びせることで悪名高い。そして隊列から離れて一対一で戦うのも危なげなくこなす。なぜなら、タウ・ケチのパイロットは途方もない技術で戦闘機を操り、その上たいてい重量面で有利だからである。

タウ・ケチ重機兵隊
中隊/一般兵/熱狂的
航空隊指揮官:アンジェラ・オルブライト中校
 新たに加わったタウ・ケチ重機兵隊は、レギュレーター、ペガサスなどの高速ホバークラフトからなる。これら装甲車両は第3メック大隊を支援する。




第15ドラコン 15th Dracon

 長年の間、マスキロフカは誤って第15ドラコンに「反乱分子の可能性あり」の烙印を押していた。その理由は、普通、傭兵部隊は補給と資金に問題を抱えるものだというのに、捕獲した物資と戦利品の一部を市民社会の改善のため惑星政府に寄付する習慣があったからである。だが、反乱からはほど遠いことに、このような行動はドラコンのSLDFの伝統を反映したものだったのである。隊員たちは自らに課せられた任務が単なる防衛を超えたものであると信じており、また戦争で荒れ果てた土地と苦しんでいる民間人たちに何かを残すことを好む。近年、CCAFはこの伝統を公に伝え、マスキロフカの雲を第15ドラコンから取り除いた。市民たちに何かを与えるという個人的なポリシーは、部隊の全連隊指揮官に残されており、またドラコンは大連合国の正規兵となってもこれを変更しないと約束している。

 第15の記章は、オレンジの太線に囲まれた三角形で、中央の赤から灰色と黄色の帯が放射状に広がっている。連隊は、星間連盟の祖先たちのように、同じ灰色と緑の塗装を使っている。もうひとつ星間連盟の伝統を表しているのは、メックと車両に描かれる撃墜マークである。「ハッシュマーク(#)」がメックの四肢、航空機、車両の胴体に見られる。

士官
 ツバ上校は、過去45年の第15ドラコン指揮官と同じように、リャオ勇壮旭日章とリャオ軍団勲章を授与されている。これら士官たちの努力により、ドラコンはカペラの貴族たちが自分の世界に来ることを求める数少ない傭兵隊のひとつとなっている。

戦術
 第15ドラコンは市街地で戦うのを拒否し、都市を防衛戦で破壊してしまうのを避け敵に明け渡すのを好む。このジレンマに陥るのを防ぐために、彼らは即応的な部隊配備パターンを開発しており、これによって敵が都市を脅かす前に侵攻軍に挑戦するのを可能としている。ドラコンが戦闘のために再結集すると、敵は側面機動と足止めに驚かされることになる。

第15ドラコン
強化連隊/一般兵/信頼できる
指揮官/第1大隊:レイ・ツバ上校
副指揮官/第2大隊:クリント・スウェルダ中校
第3大隊:ジョン・ウィルソン中校
第4大隊:ローレンス・ブロック中校
 四個大隊のうち、第1大隊は古参兵と評価され、第4は新兵とされる。タウケチレンジャー部隊よりも星間連盟防衛軍との結びつきが近い第15ドラコンは、フラッシュマンやクロケットのようなSLDF時代のマシンをより多く使用している。つい最近まで秘蔵されていた、おそらくは改良型であると思われる。デュアン=グアンは唯一ドラコンに多数ある新型大連邦国製メックである。

カペラ海軍エコー航空隊
航空隊/一般兵/疑問
航空隊指揮官:モンティ・ボア=シン空軍中校
 最近加わったこの部隊は、ヴィクトリア共和国特戦隊連隊から外された後、いくらかの困難を被っている。「傭兵に押しつけられた」ように見えることは、忠誠度を急激に悪化させる最後の引き金になった。ツバ上校がボア=シン空軍中校との関係悪化の修復を望んでいることから、エコー航空隊はもうしばらくの間、ドラコンと共にいる予定である。

ザ・ドラゴンズ
大隊/新兵/信頼できる
歩兵指揮官:ウィリアム・ショー少校
 第15ドラコンはここ数年間、歩兵隊(1個バトルスーツ歩兵中隊含む)を追加するのにかなりの額を費やしている。第2中隊はVTOL観測隊と砲兵部隊の組み合わせである。第3中隊は保安隊である。




ロックハート鉄騎軍 Lockhardt's Ironsides

 第四次継承権戦争に一個大隊の傭兵部隊だったロックハート鉄騎軍は、かろうじて一般兵の経験評価を維持していたが、戦場で信頼できる部隊として知られていた。数年後のアンドゥリエン=カノープス戦争でも、部隊が力を示すチャンスはなかった。(カペラ)大連合国が辛苦をなめていた時期、他の部隊があらゆる種類の補給不足に直面していたあいだ、この傭兵は静かに過ごし、乏しい物資を備蓄することで、なんとか生き延びるのに成功した。

 氏族侵攻の前後に、CCAFは、鉄騎軍が新兵3個大隊の規模を持ち、カペラから離れる兆候がないのに気がついた。3059年、部隊は辺境に移動し、カノープス統一政体の対マリア帝国戦を援護した。1年の限定的な作戦行動のあとで、鉄騎軍はヴィクトリアに呼び戻された。そこで彼らは静かに生き延び続けている。

 鉄騎軍は駐屯地にあった基本的なカモフラージュペイントを採用している。部隊記章は、鉄の盾の上に配置された、カペラの紋章をわずかに変更したものである。

士官
 リアンナ・ロックハート上校は母親のあとを継いで指揮官となった。彼女は部下のためならどんな危険なことでもするところを見せ、最近では、盗まれた軍の資産を購入したとしてマスキロフカに告発された隊員の一人を守っている。ロックハートはこの告発を「熱心な廃品回収」とするのに成功し、ついに棄却となったのだった。

戦術
 戦闘経験の不足により、鉄騎軍が戦闘で有効な戦術を打ち立てることはなかった。だが、マリア帝国との戦いでは、機動性の優位を得るために陣地を捨てることが多かった。これは守っている領域の多い防衛戦では、実用的な選択であった。

ロックハート鉄騎軍
連隊/新兵/信頼できる
指揮官:リアンナ・ロックハート上校
副指揮官/第1大隊:ピーター・フェンチ中校
第2大隊:ロバート・ロックハート中校
第3大隊:アリストル・アドロポプロス中校
 鉄騎軍には無駄に出来るものなど何もない。数機の新型機を入手したのだが、彼らはいまだ古い装備に頼っている。需品局の優先順位が低いことから、必要なものは最後にまわされるのである。ヴィクトリア共和国に移動したことで新しい技術を手に入れられるのではないかと部隊は期待している。
 第1大隊は一般兵と経験評価されている。唯一、指揮小隊のみが古参兵に近い。帝国に対する鉄騎軍の勝利の大半は、その手腕と同じく幸運に帰するものが出来る。ヴィクトリア共和区特戦隊のピョートル・アンドレヴィッチ准将は実戦経験が鉄騎軍を強固な守備連隊にしたかもしれないと信じている。

第87サックス国土防衛隊
連隊/新兵/信頼できる
装甲指揮官:ブライアン・パン中校
 鉄騎軍は辺境に行く道中で装甲連隊を手に入れ、これまでのところ保ち続けている。CCAFは2個新兵部隊で新たな守備隊を作ることを望んで、そのままにしているようだ。

ロックハート・エンフォーサーズ
中隊/一般兵/信頼できる
歩兵指揮官:ジュノー・センクレア上尉
 カノープス宙域に向かった時には、重武装保安小隊でしかなかったエンフォーサーズは、マリア帝国を相手にまずまずの戦果を見せた。大連邦国に帰還するまでに、部隊はカノープス人の支援を引きつけ、戦闘経験を持った兵士たちによる1個完全中隊となった。ジュノー・センクレア上尉は統一政体の階級を持ったままだが、CCAFへの正式な入隊を求めている。




ローレル軍団 Laurel's Legion

 戦争の気まぐれは時々、カペラに忠誠を誓った部隊を、その故郷と国家、家族と命令系統のあいだに置く。そのような離脱した部隊を、王国が再度迎え入れたことは、「新生」の力強さを証明することになった。

 とあるノースウィンドハイランダーズの元隊員によって、3014年に設立されたローレル軍団は、中心領域で唯一、女性のみで作られた傭兵隊であるという特徴を長年維持してきた。第四次継承権戦争のあいだ、部隊は混乱した命令系統によって不当な扱いをされ、そして故郷のティグレス――ローレル家との強い結びつきからローレルズ・ワールドとも呼ばれる――を最後の可能性があった瞬間に、防衛する機会を与えられなかったのである。ティグレス陥落に伴い、軍団の士気は崩壊し、ダヴィオンに降伏した。

 ダヴィオン支配の下で、軍団は楽でない立場のままでいた。連邦=共和国は、部隊を大隊規模の戦力に再建したのだが、AFFCは軍団を滅多にティグレスから離そうとせず、しばしば追加守備隊と共に置いた。3061年に、サン=ツー・リャオが、国を離れたカペラ人すべてに帰還を求めたとき、軍団は部隊の過去の行動の責任を負うためシーアンに現れた。首相は彼らの「過去の失敗と過失の判決」に特赦を出し、またティグレス市民の誓願によって、彼は軍団を市民名誉師団の一部に組み入れた。

 軍団はニンポーとポズナンのあいだ(ティグレスに手が届きそうなほど近く)で過ごした。カペラ市民として復帰した身分を示すために、部隊は記章と色を変えた。部隊の紋章は翡翠の緑のハートを伴う赤のフェニックスで、新たな軍団の配色は、赤、黒、白、銀である。

士官
 アレクシア・ローレルが現在、部隊を指揮している。上校はティグレスがいまだ「ダヴィオンのカーテン」の向こうにある(特に恒星連邦は現在騒がしい状況下にある)ことに意気消沈しているのだが、大連邦国に戻りたいという想いをティグレス市民が支持しているのを心にとめている。ローレルが不在の間、自由チコノフ運動がティグレスを浸食していることは、彼女をうろたえさせはしていないようで、彼女はいつの日か部隊がローレルズ・ワールドに戻ることを望んでいる。

アダム・ストラオ少校は軍団唯一の男性隊員で、部隊がカペラ宙域に戻った直後に入隊した。ノースウィンド・ハイランダーズ元隊員の息子であるストラオ少校は大きな好奇心とちょっとしたやっかみの対象となっている。

戦術
 ローレル軍団は高速な中重量級メックを使って、「タイフーン」攻撃を実行する――最後の強襲の前に敵をすり減らすのを意図した、高速打撃攻撃である。メックはしばしば後方に下がり、休養充分の部隊が前に出る。同等の火力、機動力を持つ相手と戦った時でさえも、ローレル軍団はたいてい生き延びるのだった。

ローレル軍団
大隊/古参兵/信頼できる
指揮官:アレクシア"ズィー"ローレル上校
副指揮官/第1大隊:ガブリエラ・モンテーヌ中校
第2中隊:アダム・ストラオ少校
 恒星連邦で長年過ごしたことで、軍団にはダヴィオンのバトルメック機種が数機残された。セレス金属は、ラクシャサ、メイルシュトロムなどのより興味深いマシンを提供しているが、軍団はかなりの信頼できるマシンを保有している。損害が出ると、カペラの新型機で補充されている。

第12アルデバラン国土防衛隊(アルデバラン・エバーブレード)
大隊/一般兵/信頼できる
装甲指揮官:アヴロム・ラビノウィッツ中校
 この国土防衛隊はほぼホバー戦車のみで構成されている。これはアルデバラン最大の大陸の南西沿岸地方を占める湖沼の多い地形に最適のものである。現在、軍団に所属していることは、駐屯地の地形に依存する戦車の価値に疑問を抱かせている。部隊の記章は歩き回る緑のアリゲーターで、深いブルーパープルのストライプを背景に背負っている。国土防衛隊は軍団にとって完璧な支援隊となっている。









カペラ旅団 3063




アンバーマール・ハイランダーズ Ambermarle's Highlanders

 アンバーマール・ハイランダーズは、第三次継承権戦争中に大連邦国が軍事部隊を必要としていたことから、アルデバランとチューリッヒの裕福な貴族たちが経済的成功を狙って立ち上げた。確たる仕事の記録を持っていたのだが、ハイランダーズは「遊びでやっている戦士たち」との汚名をそそぐのは難しいことに気がついた。彼らがリスクの高い任務を引き受けたがらず、高額を提示されない無い限りは安全な駐屯任務を引き受けるのを好むことは、状況を変えそうにない。そして、ハイランダーズがリャオのスポンサーシップを受けた時の、ウェンディ・アンバーマールによるコメントもそれにあたるだろう。「誰かがちょっとした気品というものを持ち込み、カペラ旅団を育てねばならない」

 サン=ツー・リャオからカペラのスポンサーシップを受け取った後、アンバーマール・ハイランダーズはアルデバランにローテーションし、そこで大連邦国に対しチューリッヒを取り戻すよう扇動している。この元リャオの世界とハイランダーズの結びつきは、かつて軍隊によって出来なかった領土奪還を可能とするかもしれない……市民は始まりかけているシュタイナー=ダヴィオンの紛争と「支配者の選択」の呼びかけの増大によっていらだちを募らせているからである。この緊張は現地の守備部隊にとって負担になっている。彼らは親カペラ派のデモを監視することがどんどん増えているのである。

士官
 その年齢としゃがれた声から「老魔女」と呼ばれるウェンディ・アンバーマール上校は、3022年からハイランダーズを指揮している。彼女の指揮スタイルは自由奔放であり、大隊、中隊指揮官たちはかなりの柔軟性を与えられている。彼女は若いエイドリアン・マルシガマを挑発するのを楽しんでいるようだが、返ってくる辛らつな言葉でいらだつことはないようだ。
 フミエレフスキー中校の軽指揮小隊は、その異常なタフさと敵を悩ませることから愛情を込めて「ローチ(ゴキブリ)」とニックネームを付けられている。フミエレフスキーはよくダンプ・アンド・チェイス任務に志願し、敵をいたぶり、怒らせ、悩ませるのを楽しむ。

戦術
 アンバーマール・ハイランダーズは「ダンプ・アンド・チェイス」と呼ばれる戦術を好む。2個小隊の軽量級、高速中量級メックを敵戦線の後方に落とし、敵部隊に追跡させるのである。敵の注意を逸らしたところで、ハイランダーズは共になって敵を攻撃する。ハイランダーズはこの戦術を使って敵を罠にかけるか、目標の防備を軽くする。最近、カオス境界域への偵察を行った際、この戦術によって主力が補給庫を奪う間、ローチが1個小隊分のバトルメックを捕らえるのを助けた。

アンバーマール・ハイランダーズ
2個大隊/一般兵/疑問
指揮官:ウェンディ"老魔女"アンバーマール上校
副指揮官/第1大隊:ヴィンセント・ペドロサ中校
第2大隊:パウエル・フミエレフスキー中校
 この忠誠評価は、ハイランダーズが大連邦国のために危険に身をさらしたくないとマスキロフカが考えていることを反映している。それにも関わらず、ハイランダーズはここ数年で2個バトルメック大隊に成長した。それはCCAFが彼らをマルシガマ軍団と同程度に保つと決めたからである。彼らの忠誠心が実際にはどうであれ、ハイランダーズがカペラ旅団に悪いバランスを及ぼしたことはない。

アンバーマール革命隊
大隊/一般兵/疑問
歩兵指揮官:ウィリアム・マッカートニー少校
 これらの兵士たちは、ハイランダーズ自前の突撃兵であり、この事実をCCAFは快く思ってないようだ。間接砲とダヴィオン製のバトルスーツを持ってるのに加え、革命隊はゲリラ戦術をよく訓練しており、チューリッヒ亡命者の中から才能あるフリーランスを募兵し続けている。




ハーロック襲撃隊 Harloc Raiders

 3053年、ハーロックの公開式典で立ち上げられたハーロック襲撃隊は自己矛盾の研究例である。カペラの戦列部隊である彼らは3054年の事件により傭兵となった……彼らはライラの星系から攻撃範囲内にあるマーリックの惑星で発見されたのである。そのもっとも有名な任務は、ジェイドファルコンの惑星コベントリ侵攻に対する、中心領域タスクフォースに参加したことだった。襲撃隊はほとんど何もしなかったが、大連邦国内で大いなる威信を得たのだった。ハーロック襲撃隊は3059年に大連邦国を離れ、数年間、中心領域を放浪し、他が得られそうにない貴重な経験を得た。

 サン=ツー・リャオは、新生運動を開始した際、全国外居住者にカペラへ戻るよう呼びかけた。ハーロック襲撃隊はこの呼びかけに応じた最初の部隊となり、ライラ同盟との契約を破った。彼らはカペラ旅団の安定的な影響と考えられており、全旅団に方向性を与える一方で、ライバルのハイランダーズと軍団が互いにバランスを取っている。

士官
 ウー・デン=タン上校は、優秀な戦士にして指揮官なのだが、ソラリスVIIのチャンピオンシップでカイ・アラード=リャオと対決したことで最も有名である。ウー・デンの父、ウー・カン=クオは襲撃隊の元々の指揮官であった。傭兵として活動していた時に、彼が死ぬと、部隊はウー・デン=タンにその地位につくよう促した。ウーは聖アイヴス共和国かその周辺への配置を求めている。カイ・アラード=リャオとのプロフェッショナルな関係が近年の戦闘によって残された苦い感情を癒すかもしれないと望んでいるのである。

戦術
 ハーロック襲撃隊は囮戦術を好み、敵を待ち伏せするため中軽量級メックを送り込む。彼らは一撃離脱戦術もまた得意とし、数年間の傭兵生活で身に付いた主強襲のための襲撃、防衛戦を好む。

 ザブカー中校の第2大隊(マージャーズ)は市街戦を専門とする。敵のメック戦士は襲撃隊が守る都市に入る際は注意せねばならない。都市内に入っていくごとに、次々と機体が撃墜されることになるだろう。

ハーロック襲撃隊
連隊/古参兵/信頼できる
指揮官:ウー・デン=タン上校
副指揮官/第1大隊:マー・ディ=ダン中校
第2大隊:マイケル・ザブカー中校
第3大隊:アダム・オルソン中校
 大連邦国の外で数年間費やしたにもかかわらず、襲撃隊はカペラのメックとCCAF連隊の編成に対する忠誠を保ったままである。外国の装備に対する例外は、ウー・デン=タンがソラリスVIIで入手したC3コンピュータであり、指揮小隊に搭載されている。

ハーロック・コルセア
航空大隊/古参兵/信頼できる
航空隊指揮官:シャノン・ディラニー空軍中校
 大連邦国領に戻る襲撃隊についてきたコルセアは、連隊が傭兵をしていた間、非常に有益な存在だった。コルセアの各パイロットは一年の軍務の後で完全な市民権が与えられることを約束されている。

ハーロック旅団
2個大隊/一般兵/信頼できる
装甲指揮官:ブライアン・ルーカス中校
 襲撃隊の元の本拠地から来た2個本拠地防衛大隊は、他部隊との一連のシミュレーター決闘の結果、この地位を勝ち取った。




マルシガマ軍団 Marshigama's Legionnaires

 マルシガマ軍団は、40年にわたって中心領域で最もうぬぼれの強いメック戦士たちとしての評判を得てきた――この伝統は部隊の創設者、ジュリー・マルシガマが「3017年ミス・ニンポー」に冠された時に始まった。入隊志願者の戦闘技術は二の次で、肉体的な外見が重要視される。美しい女性戦士だけが雇われ、一方、男の新兵はヒゲと出来るだけたくさんの傷が求められる――「凶暴な」外見で、敵に恐怖を与えるのである。これらの入隊基準が、第四次継承権戦争で軍団にとって良い影響をもたらしたかは議論の種になっている。しかしながら、軍団が巧みに戦い、部隊と傲慢さがほぼ残ったことに疑いの余地はない。

 おのれの優位性に自信を持っている軍団は、カペラ旅団のリーダーに立候補した。カペラのスポンサーシップを受け入れた後、部隊は惑星デンバーに行き、聖アイヴス紛争の間、駐屯部隊を勤めた。かの地で、軍団は地元市民軍から旧式メック数機を徴発し、戦力を埋めるのに使った。いまやエイドリアン・マルシガマ上校と部下たちは、マッカロン装甲機兵団のような格式高いライバルより上とまでは言わないまでも、同格であると考えている。

士官
 エイドリアン・マルシガマはあらゆる点で母によく似ている。この上校の情事は、幾度かの対立を生み出し、少なからぬ敵を作っている。彼女は母が始めたウェンディ・アンバーマールとのライバル関係を保つのを楽しんでいる。

戦術
 マルシガマ軍団は遠距離射撃によって敵を弱体化させる戦術を好み、射程のある兵器で敵をたたいてから、近接強襲すべく突っ込む。部隊のめざましい戦闘記録は、欠点があるにせよ、彼らが与えられた評価以上のことが出来るのを示している。軍団は失敗したと考えるのに耐えられず、よって常に勝つようにするなどとも言われている。

マルシガマ軍団
2個大隊/一般兵/信頼できる
指揮官:エイドリアン・マルシガマ上校
副指揮官/第1大隊:マイケル・デル中校
第2大隊:アリー・ミラー中校
 軍団のうぬぼれは、部隊の拡大に伴い同程度に増大している……新人戦士多数が加わったことで部隊の経験評価は落ちたのであるが。CCAF連隊の多くが、自称プリマドンナたちの実効性に対して疑問を呈しているにもかかわらず、誰も部隊の確固とした実績、カペラへの忠誠を無視できないのである。

マルシガマ航空軍団
航空隊/一般兵/信頼できる
航空隊指揮官:マーク・クリフォード空軍少校
 エイドリアン・マルシガマが繰り広げる数多くの情事のひとつによって、彼らは1個航空隊を得た。クリフォード空軍少校は大勢の独身美女がいる部隊に加わるのを喜んでいる。彼の航空隊は戦術よりも密集隊形やエアショーのスタントを学ぶ、ショーケース部隊の一種である。エイドリアン・マルシガマはメックが展開する間、上空で航空軍団がアクロバティックするのを見て楽しんでいるという。




シン軍団 Shin Legion

 もうひとつの故国を捨てたカペラ連隊であるシン軍団は、栄光から転落した者たちが歩く道より高いところを歩いている。ロマーノ・リャオ首相の粛正を恐れた3個シン軍団は、第四次継承権戦争後、大連邦国からドラコ連合に逃げ出した。2個連隊がたどり着き、クリタ家に正規連隊として受け入れられた。軍団は数十年に渡って激しい訓練を重ね、雄々しく戦い、自らの力を証明しようとした。第2シン軍団が、前進するスモークジャガー氏族からクリタの世界を守って死に絶えた後、第1軍団はよりいっそう激しく戦うようになった。だが、どれだけ奮闘を重ねようと、連合最高司令部の注意を引くことはなかったのである。第1軍団はクリタの竜の紋章を帯びるという、小さな名誉さえも与えられなかった。

 3061年、軍団が毎年要請している紋章の件を、またもセオドア・クリタ大統領が延期すると、ホァン・グエン大佐は連合から平和裏に離れる算段をつけた。セオドア・クリタは古参兵を手放したがっていなかったのだが、先の決断を翻すことはなかった。シン軍団が連合を離れ大連邦国に戻ることになると、両者は部隊の降下船の半数を没収することで合意し、全員の顔を立てた。

 小さいが重要な変更点は、第1シンが大連邦国の連隊だった時代の配色と記章を使っていることである。

士官
 グエン上校は大連邦国に帰れるとは思っていなかったのだが、サン=ツー首相による国外逃亡者の招待を額面通り受け取ることに決めた。マスキロフカや上層部の一部から疑われていることは、帰還できた喜びと比べて小さな対価であると見なしている。

 ハチジュー・トロダ中校は、シン軍団での任務に志願し、リャオ宙域に帰還する部隊に残った第三世代のサムライである。クリタ家への責務と連隊の戦友たちへの忠誠の間で引き裂かれたトロダは、苦しみながら心の整理をしている。軍団は彼の決意を支援し、彼が居場所を探すのを助けるためにベストを尽くしている。

戦術
 シン軍団はどのような戦場にも素早く簡単に適応できる。隊員たちはどのような地形でも巧みに戦い、開けた戦場を得意とし、敵から学ぶのを恥じたりはしない。氏族との戦闘から、彼らは、重部隊を敵戦線の正面に送り、側面を軽部隊で悩ませ、それから敵の後方を航空部隊で機銃掃射することを学んだ。

シン軍団
連隊/古参兵/疑問
指揮官/第1大隊:ホァン・グエン大佐
副指揮官:リー・チャン中校
第2大隊:ナオミ・ヤン=ミン中校
第3大隊:ハチジュー・トロダ中校
 第1シンは、連合宙域から、2個中隊のクリタ製オムニメックとC3システム一組(スレイブユニット3基)を持っていくのを許された。その旧式メックの多くは新型兵器でアップグレードされている。それまでの尽力に報いるため、また友好的な離隊を保証するため、連合は壊滅した第2シン軍団の降下船を持たせたままとした。帰還に際し、第1軍団はすぐさま1個小隊分のオムニメックを4機のメン=シェンと交換した。

カペラ海軍レッドサン航空隊
航空隊/一般兵/疑問
航空隊指揮官:スイ・ウェン・ティム空軍少校
 第24ルシエン軽航空大隊は、部隊が連合を離れた時に、軍団の支援を終了した。第1シンの離脱者の遠縁であるスイ・ウェン・ティム空軍少校は、第1シンの新気圏戦闘機部隊として、彼の航空隊の所属を求めた。この忠誠心によりレッドサン航空隊はシン軍団に統合されることとなった。だが、このことは航空隊の忠誠評価に汚点を付けることにもなったのである。




サン=シール装甲軽機兵隊 St. Cyr's Armored Hussars

 サン=シール装甲軽機兵隊は、サン=シール擲弾兵隊とリヴァルディ軽機兵隊の混合物である。トラブルで有名なこれら2個部隊は、最終的に角を曲がったのだった。

 サン=シール擲弾兵隊はその歴史を通して、不運に襲われ続けてきた。2952年、グレートリーの七面鳥撃ちによって壊滅した部隊の残った隊員はより多くの兵士を集めて前線へと戻った。2985年、擲弾兵隊はフレッチャーの世界上にて、ダヴィオン家の手の者により、酷い目にあった。この災厄のあと、3011年にトーマスの世界上で雪辱をはらした。第四次継承権戦争の後、擲弾兵隊は世界から世界へと飛び回り、なんとか運勢をうち負かそうとし、需品局の再補給リストでやや上位を上げた。

 リヴァルディ軽機兵隊は、2985年、フィレンツェで誕生した。かつて、紅色槍機兵隊(レッドランサーズ)の指揮官から「マルシガマ軍団の横にいる馬鹿で可哀想な連中」などと呼ばれていた軽機兵隊は、惨めな状況、惨めな補給、惨めな指導力に甘んじていた。その唯一の戦功は、2988年と3031年、二度ともアンドゥリエン防衛軍から上げたものである。そのような戦闘記録により、部隊は上級連隊からの軽蔑を受けている。

 事情が変わったのは3061年のこと。フリーズ・リヴァルディ大佐は引退を考えていたが、信頼を持って部隊を引き継がせられる者がいなかった。そんなときサン=ツー・リャオがカペラのスポンサーシップを申し出たのである。アンドリュー・サン=シール少佐と話し合った結果、擲弾兵隊と軽機兵隊は合併し、スポンサーシップを受け入れることとなった。リヴァルディは旧部隊が良い環境にあるのを知り、引退した。サン=シール少佐は、軽機兵隊の士官部門に手を入れ、階級にふさわしくない数名を引退に追い込み、他の者たちを昇進させた。そして両部隊を混ぜ合わせ、よりよく改良した。

 現在、カペラ旅団の戦列部隊となっている装甲機兵隊は、かつての取るに足らない存在から脱却し、輝ける未来を模索している。サン=シール装甲軽機兵隊の新たな記章は、白い鎧を着込み、ヘルメットに赤い羽根をつけ、血に染まったクワン剣を構える中華兵である。

士官
 アンドリュー・サン=シールは敏腕ビジネスマンから戦士になった男である。部隊内で育ったサン=シール上校はシーアン大学でビジネスを学び、その後、部隊の指揮をとるために学校を離れた。そのビジネスセンスは傭兵隊を運営する役に立っているのだが、サン=シール上校は部隊のために何度も激しい交渉を行うことで、需品局の役人を怒らせている。交渉が不首尾に終わった時はマスキロフカの懲罰を食うリスクを犯して、非公式のチャンネルを通して取引を行う。だが、これまでのところ、彼の取引は軍規違反、その他の処罰される活動とは直接結びついていない。

戦術
 全般的にいえば、サン=シール装甲軽機兵隊が好む戦術はない。合併の前に、二つの部隊は集団戦術(リヴァルディ軽機兵隊)、一撃離脱攻撃(サン=シール擲弾兵隊)を愛用していた。サン=シール上校は二つの戦術を組み合わせようとしている。重装甲の高速メックが接近戦で敵を分断して、残った部隊が小さくなった敵に集まるのである。これを達成するため、彼は3個の独立C3ユニットを注文している。

サン=シール装甲軽機兵隊
2個大隊/新兵/信頼できる
指揮官:アンドリュー・サン=シール上校
副指揮官/第1大隊:イアン"マンチュキラー"ヘイズ中校
第2大隊:ジューン・ハドック中校
 その部隊史を通して、装甲軽機兵隊は最新鋭からはほど遠い旧式機を使うのを余儀なくされてきた。新品のティ・ツァンを持つジューン・ハドック中校はこの例外のようである。彼女はこの機体に「ヤロミール」と名付け、黒、黄、白に塗装している。軽機兵隊の数少ない古参兵である彼女は、古代地球のスポーツ、アイスホッケーのファンで、戦いの際には敵陣に押し入り、彼女が言うところの「フルコンタクト」を楽しむ。




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