傭兵部隊 3059
3050年代、氏族侵攻と前後して、傭兵を取り巻く環境は大きく様変わりしました。数多の有名部隊が氏族に滅ぼされ、傭兵たちの星がガラテアからアウトリーチへと移り、MRBCという組織が傭兵契約を仲介するようになったのです。
また、この時期、復興した星間連盟技術により、装備の質的格差が拡大しています。貧しい部隊は旧型兵器で戦い、一方、優秀な部隊は新技術でアップグレートされた機体をそろえ、さらには回収した氏族メックを使うことさえあります。
バラエティ豊かな3050年代以降の傭兵部隊を、各フィールドマニュアルより紹介します。
また、この時期、復興した星間連盟技術により、装備の質的格差が拡大しています。貧しい部隊は旧型兵器で戦い、一方、優秀な部隊は新技術でアップグレートされた機体をそろえ、さらには回収した氏族メックを使うことさえあります。
バラエティ豊かな3050年代以降の傭兵部隊を、各フィールドマニュアルより紹介します。
数字は嘘をつかない
傭兵稼業で簡単に金を稼げるとまだ信じている人々のために、ニューアヴァロンビジネス支援会は以下のデータを提供する:
・1.65地球標準日にひとつ、新しい傭兵部隊はつくられる
・駆け出しの傭兵部隊のうち40%は六ヶ月以内に戦闘で壊滅するか、破産して解散する。60%は1年以内に壊滅するか解散する
・傭兵の平均収入は2週あたり750コムスタービル。これは中心領域の平均収入の範囲内である
・傭兵部隊員の87%は10年以内に戦闘で死ぬ機会がある
伝統的に、傭兵の戦士たちは最高の兵士か最低の兵士かどちらかとして描かれてきた。そのようなステレオタイプのひとつは以下のようなものだ。傭兵は強欲な日和見主義者で、もっとも高い値をつけた者に――どんなにわずかな差でも――忠誠と倫理を売る。このタイプの典型的な傭兵は、臆病な戦士であり、停戦を破り、その他の不名誉な戦術を戦場で使うように描かれてきた。そして戦場外では、大酒飲みのトラブルメーカーで、法を破り、衛生概念を無視する。
ふたつめのステレオタイプは以下のようなものだ。傭兵は理想化された戦士であり、名誉と驚異的な手腕を持って戦う。このタイプの傭兵は、常に最新の装備を持ち、絶対に判断を間違わないリーダーに恵まれている。彼らは常々中心領域の王族とつきあい、称号と惑星領土を勝ち取り、ひとつかふたつの継承国家を何とか守り続ける。
しかしながら、実際の傭兵の生活は、この両極端のあいだのどこかに落ち着く。
傭兵部隊概要
バトルマジック 3059 BATTLE MAGIC: SUPPOT SPECIALIST
バトルマジックの名で知られる、この支援専門グループは、3047年アウトリーチで開業した小規模な技術者集団、メックマジック有限会社として始まった。既存のメックの改造を専門とする彼らは、良い仕事をすることで評判になり、四年後、竜機兵団の専門家たちと先進技術・氏族技術訓練を始めた時にはすでにベテラン技術者であると考えられていた。
3054年、このグループは、エリート技術者を中心に、独自の傭兵部隊、バトルマジックを結成した。市民軍と小部隊はアップグレードの支援のためによく彼らを雇い、直接、修理・改良してもらうか、あるいは助言を求めた。時折、バトルマジックは氏族占領域への襲撃を行い、自分たち、あるいは顧客のために氏族技術を入手した。
竜機兵団評価値: A+
士官
イェナ・ナキツ技術大尉は脊椎損傷で車いす生活に入るまでは、古参兵のメック戦士であった。彼女は確かな戦術眼を持ち、バトルマジックの戦闘任務の計画立案を助けている。
戦術
通常のバトルマジックの契約は高報酬の駐屯任務と訓練任務で、たまに外部の雇い主のための技術強奪襲撃を行う。戦闘において、バトルマジックの指揮官たちは、メックを陽動に用い、それから装甲部隊を敵基地への襲撃に送り込んで、倒したマシンから素早く氏族技術を回収するのである。
中隊/エリート/信頼できる
指揮官:イェナ・ナキツ技術大尉
このエリート支援中隊は49名の技術者を持ち、全員が氏族技術の装備、機種の多くを知っている。この中隊は5名の分隊に分かれる。分隊は3個分隊の小隊にまとめられ、各小隊が一人の上級技術者の下につく。各上級技術者は、中隊を指揮するナキツに従う。
2個小隊/古参兵/信頼できる
バトルメック指揮官:スローン・ド・フリース大尉
バトルマジック2個メック小隊の3050後メックには、3機の中心領域オムニメックが含まれており、様々な改造が施されている。小隊のマシンの多くは速度が出るように改造され、技術強奪襲撃で役に立っている。各メックは氏族製XLエンジンを使用し、同じく大半が氏族製のエンドースチール・シャーシを装備する。兵器はすべてが中心領域の先進型か氏族技術である。通例、部隊のメックは展示用の仕様を持っているが、実戦の際には、各メック戦士の好みにあわせて素早く再改造される。
2個航空分隊/古参兵/信頼できる
航空指揮官:シモン・クラウゼ大尉
バトルマジック航空支援隊の持つ重戦闘機は、氏族オムニ戦闘機のエンジン、先進技術兵器、その他の珍しいパーツで改造されている。メックのように、これらの戦闘機は素早く再改造できる。といっても、オムニ戦闘機ではない。
中隊/古参兵/信頼できる
装甲指揮官:アーチボルト・ジョーンズ大尉
バトルマジック・テック襲撃中隊のホバー車両は輸送任務と戦闘にあわせて改造されている。技術強奪任務の間、これらの車両は技術を拾い上げるために移動し、それから、メックと戦闘機支援のカバーの下、撤退するのである。
3071年アップデート
バトルマジックは、ウェインワコーの反乱と戦い、最後の一兵士にいたるまでが全滅した。
ブラック・アンガス・ボーイズ 3067 BLACK ANGUS BOYS:DISHONOR BEFORE DEATH
自由世界同盟に仕える一人の大尉として、アンガス・ブラックは第18マーリック国民軍のジェローム・メルツ大佐と同じ低俗な趣味を共有していた。ブラックの有望なキャリアは3066年に終わりを告げた……彼の中隊が「不正規活動」に関わっていたのを、SAFE(自由世界同盟情報部)の分析部門が発見したのである。ブラックの部隊が配備されているところでいつも、灰色に塗装された謎のバトルメックによる銀行強盗が発生するという、偶然の一致では済まされない事態が起きていたのだ。それぞれの襲撃の後で、一番近くにいるブラックのメック小隊が、勇敢にも迎撃に駆けつけるのだが、毎回、失敗に終わるのだった。
この国民軍中隊が紫の塗料を大量消費していたことにSAFEの分析官が注目していたそのころ、アンガスはヘロタイタスでの「長期休暇」を決めた。奇妙なことに、部下のメック戦士たちも同じ辺境の観光世界での休暇を選んだのである。
旧部隊を中心にして、ブラックはニューヘドンの歓楽街を巡り、人員を募集して、新傭兵部隊、ブラック・アンガス・ボーイズを結成した。
優れた交渉人であるブラックはすぐにカノープス統一政体の守備契約を勝ち取った。ボーイズがブッカーに駐屯してから数ヶ月以内に、フェイスフル騎士団(海賊)の数個中隊がこの世界を攻撃してきた。ブッカー市民にとっては不幸なことに、ブラック・アンガス・ボーイズの契約条項は国有財産を守ることに限定されていて、惑星全体は対象外だったのである。従って、アンガス・ブラックは、海賊が私有企業と住人を略奪していた間、彼らとの交戦を拒否したのである。海賊たちはすぐさまこの契約的問題に気づき、降下船を戦利品でいっぱいにしてブッカーを離れた。
この事件の後、激怒した統一政体はボーイズとの契約を終了し、3067年の前半、部隊はヘロタイタスに戻った。彼らは最近、タウラス連合に雇われた。統一政体よりも契約の文言に気を払った連合は、傭兵をセレンタロに配備し、第3タウラス槍機兵隊、第3大隊の支援を任せた。これまでのところ、アーロン・ウェルズ准将は、雇われ兵士の補助に感銘を受けておらず、恐るべきダヴィオンの驚異に向けるのとほとんど同じくらいの注意を、傭兵たちに向けている。
竜機兵団評価値: F
士官
たちの悪い噂によれば、アンガス・ブラックの短く多彩なマーリック国民軍でのキャリアをさかのぼっていくと、イサダラ・アルヴァレス(メルツ大佐の前任者)の死にブラックが関わっていたのがわかるという。ブラックはそこそこの戦術家ではあるが、真に才能を持っているのは、優れた交渉技術と、命令を創造的に解釈し、戦闘での損害を最小化し、部隊の黒字を保つ能力にある。
リコ・イグレサイス大尉は、上官よりもさらにいかがわしい過去を持つ。マフィアとの大規模なつながりを噂されているイグレサイスは、副指揮官と補給士官の一人二役をこなしている。
エリアル・ソマーセット中尉の勧誘は、ブラックの奇妙な動きのひとつである。以前はヘロタイタス・キャバレーショーのダンサーだったことから、ボーイズの多くは、彼女にメック操縦の才能がないから、指揮小隊の地位に落ち着いたのではないかと疑っている。
戦術
ボーイズは連携を使った戦術を取れないが、追いつめられるとどう猛に戦う。途方もなく自己保身的なこの傭兵たちは、出来るだけ契約の期限を延ばして、直接の戦闘を避けようとする。
支援
マーリックでの軍務から足早に立ち去った後で、ブラックの旧中隊は支援をほとんど持ってこなかった。支援人員を募集するのは難しいと判明し、大隊は必要とする整備の半分を埋めるのみである。
輸送力を欠いているのだが、イグレサイス大尉は彼に「貸し」のある商船長たちを大勢知っているようである。辺境にいる時でさえも、ボーイズは一ヶ月以内に船を呼び出すことができる。
大隊/一般兵/疑問
指揮官:アンガス・ブラック少佐
副指揮官:リコ・イグレサイス大尉
中重量級バトルメックを好むブラック・アンガス・ボーイズは、部隊を2個の大規模な中隊にまとめている。彼らの装備は、継承権戦争期の年代もの(第18マーリック国民軍の寛大さによるもの)と、中心領域のメーカーから購入した新型機(タナトスなど)の、奇妙な組み合わせである。
ブラック少佐は部下のメック戦士たちを「ボーイズ」と呼んでいるが、実際には全体の約1/3が女性である。
3071年アップデート
この評判の悪い傭兵隊は、第3タウラス槍機兵隊によるカルデロン保護領侵攻に参加したが、契約を盾にとり、「降下地点を守れ」との命令に従わなかった……あくまで攻撃のために雇われているのであって守備は対象外、というのがブラック少佐の論旨である。この結果、作戦全体が失敗に終わっている。
当然ながら、タウラス連合はMRBCに猛抗議したのだが、条項にない命令を行ったとして、逆にタウラス連合の側が契約違反に問われる事態になった。その後、ブラック・アンガス・ボーイズはワード・オブ・ブレイクと契約し、とうとうMRBCから指名手配されたのである。
ブレイク教団は占領した世界、キタリーから激しい襲撃を行い、恒星連邦の戦力分散につとめていた。3070年後半、ブラック・アンガス・ボーイズはブレイク隊と共に、ベイドへの襲撃を行った。この世界には正規の防衛部隊がいないはずだったが、思わぬ部隊が攻撃を仕掛けてきた……デビッド・マッキノン中尉のアヴァロン装甲機兵隊1個小隊と、傷病兵たちだ。
この奇襲により、イグレサイス大尉率いる1個中隊(戦力の半数)が撃破された。契約上、ブレイクは装備の補償を行うことになっていたが、この時、傭兵はブレイク教団に出し抜かれ、ベイド襲撃で失敗した分の補償は行われなかったのである。現在の戦力はメック4個小隊。ブラック少佐は他の傭兵隊を傘下に入れようとしている。
3073年アップデート
ブラック・アンガス・ボーイズは、この地域で勢力を増しつつあるデヴリン・ストーン軍の攻撃を受け、降伏に追い込まれた。一方、他のブレイク兵の多くは死ぬまで戦ったのだった。
ブロンソン群団 3059 Bronson's Horde
2866年、エリダニ軽機隊は、司令官であるウィリアム・ブロンソン大佐が星間連盟の伝統から離れつつあることを心配していた。大佐は反対意見を放置し、2869年、軽機隊員のほとんどは司令官を見捨てた。怒ったブロンソンは残ったわずかなメック小隊群と支援人員を、自由世界同盟外周部の辺境に移動させた。そして新しい傭兵部隊"ブロンソン群団"のため、辺境の澱のような人材を集め始めた。彼は過酷なトレーニングプログラムで新兵たちをしごき、有用な部隊へと変えていった。数年で群団は、手強いとの評判を得はじめていた。
ブロンソンの死後、息子のラッセルが司令官の座についた。2946年、エリダニ軽機隊の状況がラッセルの耳に届くと、彼は恒星連邦との契約を破棄して、ニューカールスルーに向かい、父の元から去ったエリダニ軽機隊に復讐すべく、奇襲攻撃を敢行した。ブロンソン群団3個連隊が、無防備な軽機隊のもとに降り立ち、猛烈な攻撃を加えた。やがてエリダニ軽機隊が勢力を盛り返し、ブロンソン群団をニューカールスルーから追い出した。この強襲で群団は1個連隊と数隻の降下船を失い、同様に契約破棄と攻撃失敗の黒星を喫した。従って、評判のいい雇用者たちは、ブロンソン群団に支払いの良い仕事をほとんどまわそうとしなくなった。それからの10年で、1個連隊分のメック戦士が部隊を離れていった。ラッセル・ブロンソンは軽機隊にこの責任を負わせ、部隊の歴史上で促進されてきた彼らに対する憎悪は永続的なものとなった。
群団のメックには、オレンジと黒のストライプがペイントされる。部隊の記章は、金と赤のまだら色した円形の盾の、サーベルを振り回す騎手の黒いシルエットである。
竜機兵団評価値: A-
士官
群団の指揮官は長年にわたって、エリダニ軽機隊に対する非理性的な憎悪によって手足を縛られてきた。それはしばしば彼らの判断を曇らせてきたのである。現在の指揮官、ドウェイン・ブロンソンは、第71エリダニが氏族の手で全滅したと聞いて、祝勝会を開いたと伝えられている。この噂が嘘であるとわかると、大佐は怒り狂った。このような振る舞いによって、群団がエリダニ軽機隊に関わる作戦をするときは、忠誠度疑問とされるのである。
戦術
通常、この部隊は、集中した火力をもって敵戦列に大きな穴を開ける。それから、1個大隊がこの穴を維持し、その間、他の3個部隊が敵軍を殲滅するのである。
拡大連隊/一般兵/信用できる
指揮官/指揮大隊:ドウェイン・ブロンソン大佐
副指揮官/第1大隊:ロビン・ブロンソン中佐
第2大隊:イングリッド・ルシュルー少佐
第3大隊:ミハエル・チェス少佐
ここ8年で、ドウェイン・ブロンソンは指揮小隊を、小隊から中隊、中隊から大隊に拡大した。連隊は50機以上の強襲級メックと、セレス金属から購入した2個中隊分の新型ヴィンディケイター、その他の先進メック2個中隊分を持つ。
2個航空大隊/新兵/信用できる
第1航空大隊:ポール・ルッソ少佐
第2航空大隊:ダーレン・ワース少佐
第1航空大隊「ナイトメア」は、炎を吐く羽の生えた黒馬を記章として使っている。第2航空大隊「ダークシュラウド」は、赤い目のスペクターである。両大隊は1個中隊のトランジット戦闘機を持つ。
歩兵大隊/新兵/信用できる
歩兵指揮官:モンティ・オシリウス少佐
ブロンソンガードは通常歩兵の1個大隊である。部隊が主に守るのは群団の作戦基地で、ときおり、敵の側面攻撃を防ぐために「ソフトな」前哨線を張り巡らす。だが、歩兵部隊が前線にかりだされるのはごくまれなことである。
3067年アップデート
3063年、マリア帝国との契約下にあったブロンソン群団は、コンパス座連邦侵攻に参加したが、突然契約破棄してコンパス座連邦についた。この結果、マリア帝国の野望は潰え、ブロンソン群団の竜機兵団評価値はA-からCに下げられている。その後、群団はSLDFのエリダニ軽機隊と戦うためにワード・オブ・ブレイクとの長期契約を結んだ。
編成
1個拡大メック連隊(4個大隊)/古参兵/忠誠度疑問
2個航空大隊/新兵/信頼できる
部隊は2隻のインベーダー級航宙艦と充分な降下船を持つ。
ブロードストリート・バリーズ 3067 BROADSTREET BULLIES: ORANGE CRUSH
ブロードストリート・バリーズは、3057年、第5ライラ正規隊第3大隊の生存者から結成された。第3大隊はカペラ政府の下に派遣され、その間、正規隊の他部隊はサイフとトールツリーの任地を離れ、逃げていったのである。上官に見捨てられ、死地に残され、怒ったダニエル・グローバー大尉は、自分たちのために生きるべき時が来たと決心した。彼と中隊は傭兵であると宣言し、新たな部隊名と配色を採用し、コムスタービルを積み上げられる雇用主に対して、すぐさま売り込みを始めた。ブロードストリート・バリーズはカオス境界域に残ったのだが、アウトリーチの雇用ホールにオフィスを維持し続け、竜機兵団評価値を使って、良い契約、追加人員を得ることを望んだ。
しばらくのあいだ、ビジネスはうまくいった。
だが、長年戦争に苦しんできた世界、ジェノアで、すべては変わってしまった。バリーズは企業をバックとする惑星政府と駐屯契約を結び、惑星に移動した。すべてはうまくいっていた……グローバー大尉が、ジェノア市民軍の指揮官と、補給の混乱に関して論争を始めるまでは。惑星を離れると宣言した後で、グローバーはすばらしいアイディアを思いついた。基地の近くの町に「目標襲撃」を仕掛けるというものである。商店を略奪し、銀行を襲い、出来る限りの破壊を尽くしたバリーズは、激怒の一夜でジェノアの一地方を略奪し、それから惑星を捨て、海賊の世界、フレッチャーに向かった。
ジェノア事件に対し、MRBCはバリーズを公式に無法者と宣言し、全隊員の首に賞金をかけた。それ以来、ブロードストリートの塗装――黒縁に鮮やかなオレンジと白――を帯びた部隊の報告がアカマーで浮上した。彼らは地元の男爵たちの私有地と領地を略奪したのである。だが、それからバリーズはカオス境界域から完全に消え失せたようで、おそらくはワード・オブ・ブレイクに雇われていると考えられている。
竜機兵団評価値: 指名手配/無法者
士官
ロバート・クラーク軍曹は、三度軍法会議にかけられて、ただちに除隊させられることがなかった唯一のAFFC隊員という、ありがたくない栄誉を持っている。トラブルメーカーであるこの強襲小隊指揮官は、無愛想、不快、横柄で、他人を脅して言うことを聞かせるのに暴力を使うのをためらわない。
戦術
ブロードストリート・バリーズは敵を倒すのに集中砲火戦術を使うのを好み、人口密集地帯で戦って、民間人を「人間の盾」とするのを恥じたりはしない。
支援
伝えられるところによれば、バリーズにはテックが三人しかおらず、技術支援を雇用主に頼っているという。最新の報告では、彼らはユニオン級降下船1隻を保有し、航宙艦はない。
大隊/一般兵/疑問
指揮官:ダニエル・グローバー大佐
副指揮官:トレボー・スティーブンソン少佐
悪い状況にあることから、無法者たちは、自己を守るため「全員が一人のために」の精神を採用せざるを得なくなっている。だが、最近持ち上がった噂によると、フレッチャーで元バリーズのある中尉が小隊とともに部隊を離れようとしたという。現在、この「離反者」たちは行方不明であるが、元仲間たちが彼らを部隊の驚異として抹殺したかもしれないと危ぶまれている。
3071年アップデート
ワード・オブ・ブレイクとの契約下にあるブロードストリート・バリーズは、いわゆるブレイク保護領で反ブレイク派のゲリラと戦っているとみられる。
バー・ブラック・コブラ Burr's Black Cobras
バー・ブラック・コブラはクレーター・コブラ(傭兵隊)のブラックコブラ連隊の残存兵力から結成された。ナンキンで連隊がほぼ壊滅した悲劇の後でのことだ。
自由世界同盟との契約下で、連隊は3057マーリック=リャオ攻勢のほとんどの期間を、チューリッヒでゲリラの相手をするのに費やした。だが、年末にかけて、スミッソン・チャイニーズ・バンディッツを援護するよう命令を受けたのである。リチャード・バー大佐と部下たちは、チューリッヒに別れを告げられるのを喜んでおり、惑星のゲリラたちが降下船の弾薬庫に破壊工作を施したことには気づいていなかった。明白にゲリラは気圧の変化に反応する起爆装置を使った。ナンキンの宇宙港まで後少しというところで、コブラの降下船4隻が爆発したのである。船のうち3隻は、搭乗していた人員、物資ごと破壊された。1隻はなんとか着陸した。元のブラックコブラ連隊のうち、ぼろぼろになった2個中隊だけがなんとか生き残ったのだった。
戦闘外での損失と見なされたため、トーマス・マーリックはクレーター・コブラへの損害補償を拒否した。怒り狂ったバーと生き残った兵士たちは、クレーター・コブラを離脱して、アウトリーチに向かい、現在再建中である。ブラックコブラの低い竜機兵団評価値は、輸送能力とテックを失ったことからきている。
ブラックコブラは伝統的な黒と黄の配色を使い続けている。部隊の記章は、黄色地に立ち上がる黒いコブラである。バトルメックの背中と右足に塗装される。
C-
3067年アップデート
アウトリーチで4年かけて再建と再訓練を行った。数度の短期任務を行い評価を得て、ワード・オブ・ブレイクと契約。ブレイク軍、傭兵ジェイコブ・ジャガーノートに支援されての惑星ブライアント強襲を成功させた。部隊は、予備メックをサルベージし、またWOBから40%のアップグレード装備を受け取った。バー大佐はトーマス・マーリックへの憎悪を抱いている。竜機兵団評価値C。
編成
1個強化メック大隊/一般兵/忠誠度疑問
部隊の輸送にはユニオン級降下船とオーバーロード級降下船を使う。
3071年アップデート
ワード・オブ・ブレイクによるディーロン強襲に参加。DCMS第10ゴースト連隊の奇襲を受け、指揮官バー大佐が戦死した。ディーロン奪取後、WOBの手により損害は回復している。
カノープス・ハイランダーズ 3059 Canopian Highlanders
再統合戦争のあと創設されたハイランダーズはすぐ中心領域への憎悪でよく知られるようになった。しかし雇用主であるカノープス統一政体の近隣に遍在する独立国が脅威を表し始めると、ハイランダーズの無差別な憎悪は、徐々に狂信的なカノープス支持感情へと発展していった。彼らはいまカノープス統一政体に雇われている最も古い傭兵部隊であり、そして辺境で最も信頼され、尊敬されている部隊でもある。つい最近、ハイランダーズは統一政体とタウラス連合国の国境から配置を移され、マリア帝国近くにあるカノープス星系の守備隊を助けるために再配備された。
竜機兵団評価値: A+
士官
オスカー・ロング大佐が(マリア)帝国によるギャンビロン襲撃で死ぬと、経験豊かな第2大隊の指揮官、ジュディス・ウッド少佐が跡を継いだ。ウッドは、現在、マランサより統一政体のアンチスピンワード方面国境の防衛を管理しており、ハイランダー連隊、スクリーミング・イーグルス、統一政体機士団、その他の部隊を統制・指揮している。ウッドが官僚を起用することはほとんどなく、難しい状況に置かれた時に厳しい選択を行う能力で知られる。
戦術
長年、それぞれ別の世界で任務についていたにも関わらず、ハイランダーズの各部隊はほとんど破ることの出来ないような結びつきを持っている。彼らは、個別にでも、完全な連隊の戦力でも、同じ有効性で戦うことが出来る。第1大隊は防衛的な交戦を好み、第2大隊は長期戦を専門としている。重量級メックを使って敵を傷つけ、高速中量級メックが退却を援護するのである。
連隊/一般兵/熱狂的
第1大隊:エメリー・トンプソン少佐
指揮官/第2大隊:ジュディス・ウッド大佐
副指揮官:アシュリー・ベントン少佐
第3大隊:ドロシー・スカオ少佐
3個ハイランダー大隊はそれぞれ36機のメックを持ち、独立指揮部隊はない。この部隊はマリア帝国の襲撃隊から回収した12機の先進メックと、40トン分の先進技術を持つ。第1大隊、トンプソン軽槍機兵隊は一般兵で、中軽量級マシンが中心である。第2大隊、ウッドウォリアーズは中重量級メックの古参兵部隊である。第3大隊、ドロシー・ドーターズは新兵で軽重量級メックを持つ。
航空大隊/一般兵/熱狂的
航空大隊指揮官/第1航空隊:ジョナサン・スウィート少佐
第2航空隊:サマンサ・オレイリィ大尉
第1航空隊(ウッド・ウォリアーズに配属)は、6名の古参兵パイロットと中量機からなる。第2航空隊(ドロシー・ドーターズに配属)は一般兵のパイロットで、軽中量級戦闘機を装備する。
2個連隊/一般兵/信用できる
歩兵指揮官:アンドレア・クイック大佐
第1連隊:タルボット・べーカー少佐
第2連隊:イングリッド・ウレンストア少佐
アンドレア・クイック大佐指揮するバナーマンはVTOL使用の機械化歩兵小隊を独立指揮部隊として運用する――このやり方により、クイックは優れた戦場での機動力を発揮できる。バナーマンの第1連隊(べーカーズ・ダズン)は12個中隊で組織される。各中隊は軽重歩兵支援と1個機械化歩兵を持ち、独立して行動できる。第2連隊、ファイティングスコットは、通常、重歩兵からなる。これらの兵士たちは大隊の形で展開される。
3067年アップデート
カノープス統一政体に長年仕えるカノープス・ハイランダーズは、傭兵なのか正規軍なのか、区別がつかない存在である。よって、3059年に、連邦=共和国と契約したときには誰もが驚いた……のだが、約束のアップグレード兵器が支給されなかったため、2年で契約をうち切ってカノープス統一政体に帰還している。3067年に爆弾テロで10名の上級士官を失った。海賊かマリア帝国の仕業と思われる。
編成
1個メック連隊/一般兵/狂信的
1個航空大隊/一般兵/狂信的
1個歩兵連隊/一般/信頼できる
充分な航空輸送・技術支援を持っているが、どこまでが傭兵の直接指揮下にあるかは判然としない。
3071年アップデート
カノープス統一政体のHPGがダウンしたため消息不明。
カエサル・コホート Caesar's Cohorts: LEGION OF THE DAMNED
カエサル・コホートはマリア帝国、プレトリアンガードの元隊員から立ち上げられた。彼らは同胞たちが受け入れていた海賊としての生き方を拒絶し、2975年後半に故郷を離れたのだった。彼らはプレトリアンガードが従うべきと信じていた信条に基づき、コホートを結成した。この生まれたばかりの部隊にとって人生はそう簡単にいかないものだった。経験のない部隊に対する契約はほとんどないものなのである。
2984年、ライラ共和国がワイアットにあるボゥイ工業の防衛契約を持ちかけ、コホートは初めての仕事につくことが出来た。だが、この任務は高くつくものとなったのである。2991年、マーリック防衛軍がキリング・ストローク作戦の一環としてワイアットを強襲し、惑星防衛隊の不意を打った。マーリック兵は上陸するとすぐに第17アークトゥルス防衛軍を圧倒し、それからカエサル・コホートに向かった。指揮官が戦死した後で後退したコホートは、それでも、新品のチペワ戦闘機4機(マーリック侵攻軍がボゥイ工業から捕獲したもの)を迎撃しようとした。マーリック軍はコホート最後の2個航空小隊を殲滅した。災厄のワイアット戦役におけるこの最後の一撃が、7年におよぶライラとの契約を終わらせ、傭兵は新たな食い扶持を探すことになった。
部隊の次の契約は自由世界同盟、エプシロンの駐屯任務だった。この仕事によって、彼らのゆるんだ士気は安定し、ぼろぼろになった装備はゆっくりと修理された。支払いは安定したもので、3025年までに、彼らは戦力と生活環境を整えるのに充分な資金を得たのである。第四次継承権戦争が勃発すると、コホートは「なにかでかいこと」が起きるという噂に備えて、待機命令を出された。だが、直後にダガー作戦でマーリック家は戦争に介入したのだが、コホートはサイドラインの外に残されたままだった。怒りで我を忘れたオロスコ少佐は、不快感を声高に言い立てた。すぐさまコホートは解雇され、マーリック宙域からの退去を命じられた。中心領域で成功できなかった彼らは辺境に戻っていった。
カノープス統一政体で彼らは保護と駐屯任務契約を受け、3030年前半、ロックトンに駐留した。彼らはこの年の9月、王家軍と戦った経験があったことから、アンドゥリエン=カノープスによるカペラ大連邦国への侵攻に参加した。ドロザンでコホートはキンケイド特戦隊の勇猛な防衛と戦い、ダイダチ家の一部による強襲を妨げさえしたのである。だが、オロスコ少佐はカペラ軍が雇用主が考えているより強力であることに気がついて、最終的に退却した。以来、コホートはロックトンの防衛に戻り、ラミリー襲撃隊と共に活動している。
竜機兵団評価値: C
士官
若い頃のオロスコ少佐はやせこけた両手利きのカントリーボーイで、すぐに手が出る短気な性格であったが、時間と共にその傾向は弱まっている。彼は災厄のワイアット戦役の後に指揮をとり、それ以降、彼のリーダーシップが部隊をまとめ、統一政体にとって貴重な戦力となっている。
戦術
コホートは互いに支援しやすい梯形編隊を好む。彼らは地形や環境を巧みに使った機動防御の達人である。
戦術
カノープス政府の支援によって、コホートは現在必要な支援の65パーセントを捻出している。全部隊を輸送可能なユニオン級降下船4隻を所有する。
強化大隊/一般兵/信頼できる
指揮官:ウォレル・オロスコ少佐
プレトリアンガード中隊:クレイ・オロスコ大尉
センチュリオン中隊:ラウル・クラークソン大尉
リージョネイア中隊:アリソン・ルーベンス大尉
カエサル・コホートはそのルーツを強調するために、3049年、マリア帝国の新しいスタイルを採用したのだが、ひとつの中隊につき、2個センチュリーでなく3個を配備している。プレトリアンガード中隊はほぼ重強襲メックで構成され、センチュリオン中隊、リージョネイア中隊はほぼ中軽量メックで構成される。コホートは統一政体とカペラのおかげで40パーセントのアップグレードである。
3071年アップデート
カノープス統一政体のHPGがダウンしたため消息不明。
クリムゾン・クルセイダーズ Crimson Crusaders
クリムゾン・クルセイダーズの起源は、ジェイドファルコン氏族のドムペール征服に立ち返ることが出来る。戦闘中、ドムペール男爵と、その一人息子にして後継者が、領地を守ろうとして死んでいった。その結果として起きたのは、ドムペール卿の数百万コムスタービルに及ぶ遺産が、遠縁のブレント・マティス(第8ライラ正規隊メック戦士)の手に渡ったことである。引退して贅沢な生活を楽しむ代わりに、マティスは舞い込んだ資金を自らの傭兵隊を作るのに使った。クリムゾン・クルセイダーズである。
マティスに指揮の経験はほとんどなかったが、古参兵の失機者にメックと車両を提供することで経験豊かな兵士たちを集め、諸兵科連合大隊を作り上げた。彼ら入隊者の経験のおかげで、クルセイダーズは一般兵と評価されている。
竜機兵団評価値: B-
士官
ブレント・マティス少佐が切望しているのは、ドムペールを解放する日のことである。兵士たちには、ついてくるなら惑星の領地を与えると約束している。冷静なブレント・マティスは行動しながら考え、必要なときには即興を演じることができる。
ジュエル・ナヒブラ大尉は、第8ライラ正規隊でマティスと同じ小隊にいた。素晴らしい戦略家であり、マティスの即興を完全に補っている。クルセイダーズの作戦において、彼女が全ての戦略、戦闘を計画している。
戦術
クリムゾン・クルセイダーズは遠距離からの攻撃を好む。ドムペールを守る氏族と戦うために、敵の射程の優位をうち消すような特殊機動、戦術機動の使用を計画している。残念ながら、クルセイダーズは格闘戦で有効性を発揮できない。
支援
クルセイダーズが技術支援を欠くことはない。マティスは、氏族を倒したいなら、先進技術を維持、修理出来る技術スタッフが必要なことに気付き、クルセイダーズの整備の90%を捻出可能な技術班を編成した。テック全員が中心領域最新技術のエキスパートである。
マティスは航宙艦と降下船を購入しようと多額の資金を費やした。3059年にオーバーロード級1隻を入手し、この努力は報われた。船は全部隊を快適に輸送できるよう改造されている。
中隊/一般兵/熱狂的
指揮官/第一小隊:ブレント・マティス少佐
第二小隊:トロイ・モンゴメリー中尉
副指揮官/第三小隊:ジュエル・ナヒブラ大尉
マティスは3050年以降のメックで構成された重小隊を率いている。第2小隊は高速中量級の偵察小隊である。第3小隊は重量級マシンに乗った古参兵で編成される。第2、第3小隊は3050年以降の機体か、重改造された3050年以前の機体を持っている。全中隊の平均技術評価は80%である。
2個小隊/古参兵/信頼できる
装甲隊指揮官:ジョシュ・セントアンドリュー大尉
両小隊は重量級の重装輪車両で構成される。この車両は旧型であるが、LRM、PPCのような最新型の長距離兵器を搭載しており、クルセイダーズのメックに火力支援できる。
中隊/一般兵/信頼できる
歩兵隊指揮官:タリア・レスコヴィキア大尉
元々はクリムゾンフットと命名されていた、クリムゾン・クルセイダーズの未熟な機械化歩兵中隊は、初戦で歩兵1個歩兵大隊と接近戦を繰り広げた。敵の歩兵大隊は戦闘でほぼ全滅し、クルセイダーズの歩兵たちは血の池と化した戦場を歩くことになった。これに応じ、彼らはブラッディ・フィートへの改名を行った……この戦争の恐怖を忘れないようにである。
3067年アップデート
ライラ/氏族国境に駐屯していたクルセイダーズは、ドムペールにマティス少佐の従姉妹がいるとの極秘情報を受け、3062年、無許可の襲撃を行った。この時、ドムペールに駐屯していたのはエリートの第1ファルコン猟兵隊だった。彼らはクルセイダーズの挑戦を受けた。
両隊は首都ニュードムペールの西で交戦を行った。マティスは歩兵隊を伏せ、戦車の火力支援を受けつつ、バトルメックでの攻撃を仕掛けた。ファルコン二連星隊は傭兵を押し戻したものの、対メック歩兵の待ち伏せを受け、敗退した。だが、クルセイダーズの被害も大きく、メック4機、歩兵半数、戦車全てを失ったのだった。
帰還したクルセイダーズは内戦に参加せず、アウトリーチでの損害回復に務めた。現有戦力は、メック1個中隊、2個バトルアーマー中隊である。
3071年アップデート
内戦の間は、新型兵器を得るためハイリスクハイリターンの作戦を行っていた。その後、聖戦が勃発すると、スカイアで駐屯、後方援護の任務につく。今のところ戦闘に関わっていないが、いずれ自由世界同盟、ワード・オブ・ブレイクとの作戦に投入されるものと思われる。AMC所属。現在の編成は、高速中重量級メック中隊、間接砲、高速重戦車、バトルアーマー2個中隊の諸兵科連合大隊である。
ダンテ探偵局 DANTE’S DETECTIVES
3069年の6月25日、一隻のユニオン級降下船が、同盟の世界ワイアットにあるグローブポートの小村に降り立った。数分後、船はどこかへ旅立ち、軽車両とセキュリティメックを後に残していった。混成軍はすぐに都市郊外の小さい倉庫を包囲した。歩兵隊が建物内に入った直後、数両の車両(後に地元市民軍の一部だと判明した)が高速強襲を仕掛けてきた。数分内にこれらの車両は襲撃隊が放ったミサイルの一斉射撃の中にとらわれた。次に襲撃隊のセルコーレンジャー軽装甲警察車両とインクイジター・セキュリティメックがこの地域の反乱市民軍を吊り出し殲滅した。その正確さと連携は、目標を特定し、防衛力を探るために、詳しい調査が行われたことを示していた。
ユニークな新部隊であるダンテ探偵局は、敵地の惑星で目標を達成するために、バトルメックと同じくらい、策略と機知を用いる。トランプ級航宙艦〈ネロ・ウルフ〉の船上で広範囲なリサーチを始めるこれら傭兵たちは、侵入前に惑星上の状況を分析するために、星系内の通信を傍受する。基本的な状況が明らかとなると、探偵局は降下船〈アーチー・グッドウィン〉を発進させ、移動時間を使って計画を固める。計画は細心の注意を払った戦術、敵との遭遇を最小限に抑えることを念頭に置いている。これら計画の有効性については実施された作戦にて確認することが出来る……探偵局は記録的な間隔で正確な襲撃を実行してきたのだ。よって、この小部隊は比較的短いスパンでかなり多くの契約を集めることが出来た。彼らは拡大するブレイク保護領からジェイドファルコン=ライラ国境近くまであらゆるところで活動が目撃されている。
マークネットのオブザーバーは探偵局が実は企業保安隊として始まったことを立証している。イルテック社の著名な副社長が部隊を創設するよう特別の指示を出したのである(イリアンを本社とするこの恒星間コングロマリットが、自由世界から鞍替えし、ブレイク保護領の株主のために活動をする前の話)。3069年、ブレイク派のホワイトアウト攻撃の直前に登場し、カリスマ的なジミー・ダンテ率いる彼らは、すぐさまマーリック、シュタイナー宙域に分散するイルテック社の資産の状況を確かめる任務に携わった。交戦中のライラ=自由世界国境でいくつかの任務を成功させた探偵局は、偵察の専門家としての評価を高め、主に情報の収集に専念した。若干の保安車両、セキュリティメック、バトルメック小隊に支援される探偵局は、目標を最小限の損害で探し出し確保するため、持てる力を最大限に使用する。ダンテ自身は成功の秘訣を、隊員たち(調査、警察の仕事をしたことのある専門家たちから選りすぐられた)の団結心にあるとしている。
皮肉なことに、ジミー・ダンテ自身は警察にいたことはないようだ。結束した「家族」の大半は、イルテックの企業保安隊かイリアンの警察出身であるが、学習意欲の高い彼は26歳までにいくつかの大学で科学捜査の学位を取得しており、聖戦の直前にプロの私立探偵としてキャリアを始めたとされている。ホワイトアウトが始まった時、ダンテは彼が言うところの「大いなる秘密」――ブレイク信徒たちが聖なる戦争を始めた「真の」理由を差す彼の用語――に取り組む機会をとらえた。情熱、カリスマ、イルテックの企業エリートとのコンタクトを持つ彼はすぐさま、探求の旅を行うべく探偵局を作り上げたのである。
竜機兵団評価値: 未評価
ダンテ探偵局
ダンテ探偵局の戦力は数的に少なく、ロッコ"ザ・ディーン"ジアンブロッコ率いる強化バトルメック小隊と、若干の保安車両、セキュリティメック(ほとんどがイルテックの設計か、地元で作られているもの)だけである。だが、部隊の真の力は航宙艦〈ネロ・ウルフ〉のベイに備え付けられた大規模な諜報装置にある。トランプ級の広いカーゴベイのほぼ全域が改装され、新型の大型コンピュータストレージシステム、通信装置、諜報のエキスパート1個小隊分の居住スペースが作られている。探偵局の技術員の一部はこの船を古代星間連盟のバグアイに例え、リチウム核融合バッテリーと機動ドライブがあれば、この洗練された「スパイ船」と戦えるとジョークを飛ばしている。
ディオスクーリ The Dioscuri: Riding the Lightning
ディオスクーリ(この名は、「ゼウスの息子」を指すギリシャ語、ディオス・クロイから取られた)は、連邦共和国が雇用する強固な傭兵2個連隊だった。それにもかかわらず、この傭兵隊はジェイドファルコンにかなわないことが明らかになり、ファルコンの攻撃で部隊は破壊され、後方に送られることになったのである。3054年には、戦力が1個大隊分のメックとパイロットを動員するのみであった。3058年のジェイドファルコン侵攻で壊滅した他部隊の残存兵が帰還してくると、ディオスクーリはメック戦士を徴募し、最終的に、2個完全大隊をくみ上げた。
ライラ同盟創設に伴い、ディオスクーリはアークロイヤル防衛戦線に移動した。ヴィクター・ダヴィオンは彼らをバウンティフル・ハーヴェストに配備し、当地で彼らは、新たな危機があるまで、ケルの作戦行動を助けるよう命令を受けている。
竜機兵団評価値: C+
士官
ティモシー、ブレンダ・ネルス両大佐は、ディオスクーリを1個連隊まで再建する誓いを立てている。ティモシー・ネルスは戦線で一番危険な箇所を見ぬく、天性の勘を持ってる。
戦術
現在、ディオスクーリは、縮小した規模にふさわしい戦術を採用している最中だ。演習で、第2大隊はVTOLの支援を受け、偵察任務を行い、それから敵を薄く分散させるべく遅延作戦を実施する。そして強襲大隊が加わり、側面を叩くのである。第2大隊指揮官ブレンダ・ネルスは、回避・陽動戦術の天才である。強襲大隊が辿りつくまでに、たいてい敵はブレンダ隊を追い回してバラバラになっているのだ。
機械化歩兵が戦闘に参加するときは、いつも第2大隊に同行し、敵を拘束するのを助ける。
支援
ジェイドファルコンとの交戦で連隊が壊滅した後、部隊はやむなく技術支援の大半を手放した。現時点で部隊には整備の80%をカバーする技術者を雇っている。ディオスクーリは降下船、航宙艦を保有したことがない。
2個大隊/一般兵/信用できる
指揮官/第1大隊:ティモシー・ネルス大佐
副指揮官/第2大隊:ブレンダ・ネルス大佐
第1大隊は強襲大隊として組織され、メック16機編成の重量級、強襲級が各4個中隊と、独立指揮小隊1個小隊に分かれる。第2大隊は通常のメック40機の部隊である。重量は中量級から重量級に及び、1個独立指揮小隊を持つ。ディオスクーリのメックのうち半分はアップグレードされており、その一部が氏族技術を装備している。
航空中隊/古参兵/信用できる
航空隊指揮官:リチャード・タンキラ
ディオスクーリは最近、航空隊を得た。機体補充の高い費用を考え、彼らは古参兵パイロットのみを雇っている。経験の乏しいパイロットより無事に生還する確率が高いからである。
連隊/一般兵/信用できる
歩兵隊指揮官:ハーバー・バスク中佐
ディオスクーリの歩兵連隊、ブラザーフッドは、ジェイドファルコンとの戦いでかなりの部分を破壊され、回復が遅れている。ブラザーフッドの編成は、2個偵察中隊(VTOL、通常航空機に支援される)、1個間接砲中隊、重通常歩兵の1個保安大隊、1個機械化大隊(通常はバトルメック隊と共に行動する)である。
3067年アップデート
連邦=共和国内戦が始まるまでに、ディオスクーリはメック1個連隊に回復する途上にあった。だが、3064年、ジェイドファルコンの攻撃を受け、また元の部隊規模にまで戻ってしまった。部隊編成、支援にほとんど変化は見られない。航空中隊を失ってしまったものと思われる。AMC所属。
3071年アップデート
聖戦の一報を受けた際、ディオスクーリはいまだ連隊への再建を目指しているところだった。ワード・オブ・ブレイクとの戦いを望んだが、ケル大公はそれを許さず、氏族国境モルゲスへの駐屯を続けるように命じられた。友軍を助けることもかなわず、名誉の意識から契約を破棄することもできず、聖戦のニュースを聞くごとに部隊の士気は下がっていった。
3071年の2月、ジェイドファルコン氏族、デルタ銀河隊がモルゲスへの惑星強襲を行った。ディオスクーリ第1大隊は、氏族が惑星降下するなり、素晴らしい側面攻撃を成功させ、銀河隊指揮官を戦死させた。怒り狂ったファルコンの逆襲で、傭兵隊は1個大隊分のメックを失い、隠しておいた降下船へと撤退した。この際、部隊の盾となったティモシー・ネルス大佐と志願者たちが、3月18日に連絡を絶っている。
ディオスクーリの戦力は、メック2個中隊、歩兵1個中隊にまで落ち込んだ。ブレンダ・ネルス大佐は部隊を解散するか、再建するか決めかねているという。最近、ダイヤモンドシャーク氏族が1個中隊分のピラニア(氏族製20トンバトルメック)を傭兵に売り込んでいる。代価はジェイドファルコンから奪い取った強襲級ターキナ2機である。
ドロップシップ・イレギュラーズ DROPSHIP IRREGULARS: UNCONVENTIONAL WARFARE
マーリック共和国出身なのだが、ミドロン・プライドはフリーランスの傭兵としてソラリスVIIを基点に活動していた。連邦共和国だけがケレンスキーの子孫たちに勝てる唯一の希望だと信じていた彼は、総帥が3057年に行ったヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンへの個人的な報復行動を容赦することが出来なかった。カペラが傭兵隊を「使い捨ての雑兵」として扱っているとの噂は、ミドロンが抱いていたマーリック家への最後の忠誠心を消し去った。自らに亡命を課したプライドは、3059年までいくつかの契約を渡り歩き、その後、傭兵コミュニティでの大規模なコンタクトを使って、一緒に戦う戦士の集団を選び出した。
彼の部隊、ドロップシップ・イレギュラーズは長期の駐屯任務にはまりこむのを好まない。彼らの専門分野は襲撃、強奪任務である――もっとも有名なのは、3065年にワード・オブ・ブレイクの手中からR・レイズリー博士を見事救出して見せたことだ。
アカマーの宇宙港から少し離れたところに降り立ったイレギュラーズは、小さな谷にレベルIII部隊の一部をおびき寄せた。ブレイク派を待ち伏せ、殺人的な十字砲火で足止めしているあいだ、イレギュラーズの歩兵分遣隊少数が、宇宙港に浸透し、博士を救い出したのである。ワード・オブ・ブレイクの地上軍が混乱すると、イレギュラーズは敵から離れ、降下船に乗り込んだ。イレギュラーズの船に火力で劣っていると信じた軌道上のワード・オブ・ブレイク船は、傭兵の出発を邪魔しないことを選んだ。
変則的ながら、ドロップシップ・イレギュラーズは、レイズリー博士を守る長期契約を結んだ。ドクターは有名なベテル研究所(第四次継承権戦争で重要な役割を果たした三重強化筋繊維が発見された)で民間の研究プロジェクトを率いている。現在の研究内容は固い秘密で守られている。
各隊員は個人用の配色を使用することがあるが、イレギュラーズの標準は、第1大隊が青で、第2大隊が赤である。右から左にかけて黒に変わっていくグラデーションだ。イレギュラーズの記章は、銀の星を噴出しながら上昇する降下船である。記章はメックの左胴、航空機の左翼、車両前面の左に配置される。記録された撃墜マーク(小さな金魚)は、コクピットか砲塔の下に塗装される。
竜機兵団評価値: C
士官
常日頃説明している通り、ミドロン・プライド大佐はジェイドファルコンからの離脱者ではない。エクゾダス後、中心領域に残ったプライド一族に連なる彼は、その名前を勝ち取るべき報償としている氏族のやり方を嫌悪している。カリスマ的なリーダーのミドロンは、既知宙域の全域から有能な戦士たちを引きつけている。
前任者(ミシマ中佐)が3062年に引退したあとで副隊長となったアッティクス・ウォーカーは、イレギュラーズの成功の背後にいる本物の天才である。もっとも、彼がイレギュラーズにさせているのは「猫を集める」ことだとよく言っているのだが。
戦術
イレギュラーズは、敵を混乱させ、損害を与えるために、計略と誘導を好むように見える。敵はよく罠に引き寄せられ、間抜けな目にあうか、死ぬか、あるいはその両方を味わうのである。過去にこの傭兵隊が使った戦術は、敵のトイレにクレイモア地雷を仕掛けるところから、ダミーの降下船、バトルメック、車両を使って、目標から敵を引き離すところまでがある。
支援
幅広いコンタクトのおかげで、プライド大佐はイレギュラーズの整備に必要なだけの技術支援チームを組むことができた。エクスカリバー級降下船一隻が全部隊の輸送用に改造され、その船首にも変更が施されている。これは(不慣れなセンサー担当者には)艦船用PPCに見えるもので、惑星の防衛部隊を威嚇する。混乱した作戦後報告書には、それらしい艦船用兵器を積んだ降下船の不鮮明なホロ映像が残される。
2個大隊/古参兵/信頼できる
指揮官/第1大隊:ミドロン・プライド大佐
副指揮官/第2大隊:アッティクス・ウォーカー中佐
独立指揮小隊を持たない各大隊は、バトルメック2個中隊(大半が改装された継承権戦争期の機体)と、歩兵、装甲、航空機の1個中隊からなる。戦場での規律が欠けていることだけが、イレギュラーズがエリートの評価を得るのを妨げる。第2大隊の歩兵は秘密作戦の達人で、スカウトバトルアーマーを使用している。
ガブハルド銃機兵隊 3067 GABHARDT’S CARABINEERS: LAST GASPS
第二次継承権戦争にさかのぼる古参兵部隊、ガブハルド銃機兵隊はこの数十年間、ぎりぎりのところで踏みとどまっている。装備の良い敵にかなわない上、アップグレードする資金がないという悪循環に捕らわれている銃機兵隊は、解散の危機に直面している。この傭兵隊を救ったのは、ウルフ竜機兵団を脱走したヴィク・カントフ少佐が、兵士、装備と共に入隊したことだった。
条件の悪い契約を渡り歩いた彼らは、消滅した聖アイヴス協定からカオス境界域へと流れ、最後にはライラの辺境に腰を落ち着けた。ティンブクトゥを拠点としたガブハルド銃機兵隊は、半ダースの世界に分散して配備され、いわゆる「グリーンゴースト」――辺境の内外で考古学的、宗教的施設を攻撃している謎の襲撃団と幾度か交戦した。これらの作戦で、銃機兵隊は常に不利に立たされた。氏族技術を装備した敵と戦うには薄く配備されすぎていたのである。
竜機兵団評価値: D
士官
アレクシス・ガブハルド大佐は、自由世界同盟から亡命し、銃機兵隊を作った一族の、最後の生き残りである。部下に身を捧げる彼女は、分別のある人間なら挫折を受け入れる範囲を超えて部隊を維持し続け、どうにか債権者たちの一歩先にいる。
ヴィク・カントフ少佐はかつて、ウルフ竜機兵団、ガンマ連隊の大隊指揮官であった。彼の部隊がマーリック家との契約を反古にし、破壊、略奪行為を繰り広げると、MRBCは竜機兵団に1億コムスタービルの罰金を科し、ジェイム・ウルフが1年間、野戦指揮につくのを禁止にした。カントフはウルフとの不服の神判を避け、大急ぎでアウトリーチを去ることになった。オルソン特戦隊での仕事は、ティモシー・レイン(指揮官)とぶつかって終わった。その後、元竜機兵団員は、再び、部隊を移り、ガブハルド銃機兵隊で居心地のいい地位を見つけたのである。MRBCによる聴聞会の後で、竜機兵団を離れた(あるいは解雇された)元ガンマの仲間たちが彼を追ってやってきた。
戦術
ヴィク・カントフ少佐は竜機兵団の面汚しかもしれないが、不名誉な行いをする前には、中心領域で最高の傭兵隊で大隊指揮官の地位にのぼった男でもある。彼の指導の下、銃機兵隊は戦術ドクトリンを発展させた。それは、ピンポイント攻撃で最大限の火力を発揮するために、速度と機動性を使うというものである。
残念ながら、分散して展開していることから、銃機兵隊は中隊レベル以上でこれらの戦術を適用するのは難しい状態にある。
支援
銃機兵隊の壊滅的な財政状況は、標準以下の技術支援に反映されている。酷使された技術者たちは、必要とされる整備の2/3を提供するのみである。カントフ少佐とその部下たちは、星間連盟、氏族技術という宝を一緒に持ってきた。戦場では計り知れない価値があるのだが、技術スタッフにとっては、頭痛の種を増やすことになった。
銃機兵隊はかつて持っていた降下船、航宙艦を失っている。
連隊/古参兵/信頼できる
指揮官:アレクシス・ガブハルド大佐
副指揮官/第1大隊:ヴィク・カントフ少佐
第2大隊:ジェイソン・フラー少佐
第3大隊:クラウス・ヤノウィッチ少佐
ガブハルド銃機兵隊は中量級バトルメック連隊で、各大隊は重強襲級の独立指揮大隊が率いる。ガブハルド大佐の独立騎士中隊は、中重量級メックで構成される。
大隊/一般兵/疑問
指揮官:ショーンキルパトリック少佐
副指揮官:リー・マクスウェル大尉
イレギュラーホースは銃機兵隊の亡命に同行した市民軍装甲連隊の名残である。現在の生き残った1個大隊は、ホバー、キャタピラ車両の寄せ集めで、古びたスナイパー間接砲の1個小隊に支援される。
航空中隊/一般兵/信頼できる
指揮官:フランツ"キャットニップ"タッカー大尉
副指揮官:ヴァーノン"グッピー"スミス中尉
気圏戦闘機の1個航空中隊だけを持つガブハルド大佐は、部隊の半分が航空支援を欠き、もう半分がわずか戦闘機2機で支援をまかなわなければいけないことに気づいている。タッカー大尉はベストを尽くし、貧弱な戦力を地上部隊にローテーションさせているが、危険なほどのギャップが残っているのである。
ガブハルド銃機兵隊 3071 GABHARDT’S CARABINEERS
ボラン/スカイアによる同盟侵略の第一波で、FWLM(自由世界同盟軍)による逆襲がマカフィーの銃機兵隊をとらえ、3068年の7月にこの傭兵連隊を完全に壊滅させた。逃げられなかった生存者は勝利した同盟軍に捕らえられ、いまだライラ同盟に返還されてない。
グレッグ・ロング・ストライダーズ 3067 GREGG’S LONG STRIDERS: TOILING IN OBSCURITY
グレッグ・カー大佐は若い頃、ウルフ竜機兵団に所属していたのだが、グレッグ・カー以外の者に命令されるのがすぐいやになった。3022年後半、カー(竜機兵団が氏族出身と知らされておらず、なにひとつ知らなかった)は著名な傭兵団を離れ、ライラ共和国のタマラー協定内の諸世界におもむき、他の不満を持ったメック戦士たちを雇い、グレッグ・ロング・ストライダーズを創設した。ロング・ストライダーズの最初の契約(駐屯任務)はライラ共和国のフォードでのものだった。彼らはそこに第四次継承権戦争が終わるまでとどまった。
戦後、ロング・ストライダーズは契約を破り、莫大な負債から逃れるのを望んで、条件の良いカペラ大連邦国に向かった。忠誠心は疑わしかったものの、大連邦国は新たな兵士たちを雇えたことに狂喜し、彼らをロリスに置いた。この惑星でロング・ストライダーズはたまの海賊狩り以上の作戦行動をとることはほとんどなかった。この処置に不満を唱えていたのだが、カー大佐と部隊は30年間、カペラ宙域にとどまった。ロマーノ・リャオ首相が有利な契約条件を提供したからである。
連邦共和国内戦にグレッグ・ロング・ストライダーズは参加しなかった。彼らの契約は3059年、カノープス統一政体に転売されたのである。一部では、デイヴィス・カー大佐が後知恵で批判する癖を持ち、カペラ戦略局によるすべての命令に文句を言うことから、こうなったのだと言われているが、一方では、契約を売ったのはカノープスに対しリャオ首相が「誠実」さを表したのだとされている。
新たな関係はロングストライダーズにいくらかの困難をもたらした。カノープス統一政体の惑星に降下している最中、部隊が雇った降下船の一隻が着陸装置に異常をきたし、墜落して乗客乗員全員が死亡したのである。この中には、ロングストライダーズの歩兵と気圏戦闘機パイロットたちがいた。哀悼の後で、部隊は惑星ヴァイストハイマー(カノープス宙域の外れで、他の辺境国家、中心領域国家から離れていた)で仕事を始めた。カー大佐はこの処置に満足しなかったが、隔離と活動の欠如によって、失った戦力の再建に注視することが出来ている。
竜機兵団評価値: C
戦術
グレッグ・ロング・ストライダーズはカペラ大連邦国にいた間、ロリス郷土防衛軍と組んで諸兵科連合戦術の訓練をしていた。傭兵のメックが敵の戦線を叩き、押し返す間、郷土防衛軍の車両と歩兵が、ロングストライダーズの気圏戦闘機、歩兵の支援の下、掃討作戦を行うのである。現在、ロングストライダーズのメック戦士たちは独自に活動せねばならず、集中砲火戦術にシフトしつつある。
士官
デイヴィス・カー大佐はふたつのものを父から受け継いだ。ロングストライダーズと、時に雇用主の眉をひそめさせてきた(怒らせることもあった)強情で議論好きな一面である。このような態度は、部隊が30年以上大過なくカペラに仕えていたにもかかわらず、「疑問」の忠誠度と評価され続けている理由の一部となっている。
支援
グレッグ・ロング・ストライダーズは降下船と航宙艦を所有していない。彼らは最小限の技術支援員だけを持ち、長年、雇用主の技術支援に頼ってきた。
連隊/一般兵/疑問
指揮官:デイヴィス・カー大佐
副指揮官/第1大隊:ボブ・ブーグナー少佐
第2大隊:ダニエル・マルコフ少佐
第3大隊:ベルナデット・モーガン少佐
降下船事故により、部隊の歩兵、気圏戦闘機戦力が犠牲となった後、グレッグ・ロング・ストライダーズの戦力は85パーセントのみであると考えられている。部隊のバトルメックの半数は先進兵器を持っているが、その大半は第1大隊に集中している。
グレッグ・ロング・ストライダーズ 3071 GREGG’S LONG STRIDERS: TOILING IN OBSCURITY
グレッグ・ロング・ストライダーズは、創設者のグレッグ・カー(腕は立つが権威にあらがう元ウルフ竜機兵団員)が、3022年に部隊を離れ、ライラ共和国のタマラー協定で似たような不満を持った戦士たちを集めた時に始まった。第四次継承権戦争で派手な仕事を約束されていたのだが、その代わりストライダーズは単純な駐屯任務につかされた。カーの戦士たちはライラ共和国にとって有用であったが、平均以上の給与で忠誠心をつなぎ止めるというカーの手法により、傭兵隊は債務超過に陥ってしまったのである。ロング・ストライダーズはやり方を変えることはなく、借金から逃げて、カペラ大連邦国への航宙艦に乗った。
カーの行動原理を理解していたカペラ人は、報酬の支払いを良くし、駐屯任務につけた。しかしながら、報酬が良かった一方で、カーの部下たちはいまだ戦士であり、部隊創設以来、活動に乏しかったことにいらだちを募らせた。グレッグ・カーは意志の力によってのみこれを押さえ込み、その後の3055年、酒場の喧嘩で早すぎる死を迎えた。[編集者注:カーは自分から竜機兵団を離れたが、歴史上、もっとも偉大な戦士たちの一員だったことをよく誇っていた。不幸なことに、彼はマッカロン装甲機兵団の戦士たちの前でしつこくこれを喧伝したのである。マッカロンと竜機兵団の間の長い対立――竜機兵団がカペラに雇われていた時にさかのぼる――は伝説的なものであった。起訴された「ビッグマック」隊員三人のうち一人だけがグレッグ・カーの死で有罪となり、ロング・ストライダーズ隊員たちに苦々しい味を残したのである]
カーの息子、デイヴィスが部隊を継いだ時、ストライダーズの隊員たちは彼が父と違い、部隊を成功に導いてくれることを望んだ。だが、デイヴィスは父よりも秩序だった環境を求めた一方で、他の部分はほとんどが父の生き写しだったのである。他に権限を持った者が来た時には、特にこれがあてはまった。若きカーは頻繁に権限を越えた要求を行い、同意できかねる命令に対し不平を言った。これがリャオ家の大きすぎる頭痛の種となったのか、カペラ戦略局の知るところとなっただけなのかは分からないが、3059年の後半、部隊の契約はついにカノープス統一政体に売却された。
ロング・ストライダーズが権威に逆らうとの警告を受けたカノープスは、傭兵隊を遠く離れたヴァイストハイマーでの駐屯任務につけた。皮肉なことに、降下時の降下船の故障によって気圏戦闘機と歩兵が失われることになった。損失を悲しみ、仕事を始めた後で、カーはすぐさま損失を補うための補給物資をカノープス政府に陳情し始めたが、そのような援助はなかなか来なかった。
再び比較的平穏な駐屯任務についたカーと戦士たちの多くは、この任務に不平を言い始めた。一部の隊員たちが再建の努力に時間を使った一方で、ストライダーズの大半はもっと利己的な追求を選んだ。かつて規律に厳しかったカー大佐は部下たちを仕事に就かせる代わりに、すぐさま「誰もが適任であり、誰もが熟練していない」破壊的で非合法で違法な活動に乗り出した――ロステック探索である。
単に部隊に忙しい仕事を与えることを目的としていたのだが、バーニー・モーガン少佐がヴァイストハイマーの荒野で再統合戦争時代の工場の残骸を発見すると、ロング・ストライダーズの中で探索ブームが爆発した。その後、重要な発見はなかったが、部隊内の全員が次の丘の向こうには星間連盟メックかゲルマニウムの眠る倉庫が発見できるかもしれないことを確信するようになりつつある。しかしながら、これらの活動は地元の盗賊たちの注意を引いた。盗賊たちが突如としてヴァイストハイマーに注目したことにより、ロング・ストライダーズの探検はしばしの間、縮小している。カノープス政府は海賊が腕利きであるようなことに懸念を示しているが、カー大佐は状況に上手く対処できると主張している。
竜機兵団評価値: C
グレッグ・ロング・ストライダーズ
長い間、相対的に何も起きづらい守備任務につき、隊員たちに過大な支払いをしてきたことは、ストライダーズを再建するというカーの試みを妨げたが、彼らは手強い敵のままである。連隊はヴァイストハイマーに配備されてからの10年で、失われた気圏戦闘機隊、歩兵隊を充分に回復できておらず、従ってその戦術は諸兵科連合からメックのみのやり方にシフトしている。ロング・ストライダーズは出来る限り射撃を組み合わせようとするが、戦場に適応出来るだけの高度な柔軟性を持つ。
辺境という制限により、カーは部隊をアップグレードする機会を与えられず、よって先進技術の大部分を第1大隊に集中させている。だが、他の大隊と戦い、ロング・ストライダーズは弱いと考える盗賊たちは、第1とやりあった時に驚かされることになる。
ヘビーヘル・レイザーズ HEAVYHELL RAISERS: TAKING A STAND 3067
ゲレイロ作戦にて、ステープルトン擲弾連隊(その価値を問う、国家からのプレッシャーに常に晒されていた)は、傭兵トゥース・オブ・ユミルと共にサーナを強襲した。擲弾連隊はサーナ軍事養成校の訓練生を前に航空優勢を失い、ひどく叩きのめされ、トゥースを見捨てて惑星から脱出せざるを得なくなった。失敗に終わったことから、擲弾連隊はマスキロフカに生き残った隊員を追放され、残った部隊の抜け殻は惨めな時間を過ごした。その後、部隊は新生の下で第1カペラ防衛軍として再生した。
だが、マヌー・シャルマ――擲弾連隊の歩兵隊に所属――によると、これらの「事実」は、強い悪意を隠しているという。彼が言うところでは、擲弾連隊は計画的かつ無慈悲に、補給と訓練を減らされたのである。さらに、上層部はサーナ養成校の力量を知りつつ、航空優勢を失う結果に終わるまでパーツと補給物資の遅れを許し、その結果、擲弾連隊の死につながったのだと彼は主張している。こうして、上層部は「面倒な」部隊を排除し、同時にもっと「忠誠心」のある新しい部隊を作ることになったのだった。
シャルマ少佐は消滅した擲弾連隊の士官たちが同じことを考えていたと主張しているが、これまでのところ発言した士官はない。にもかかわらず、シャルマ少佐は部隊がカペラ宙域に戻る前に除隊し、同じく権利を奪われた戦士たちと、壊滅した部隊から、自らの傭兵隊をゆっくりと作り始めた。この全員がリャオ家への激しい憎しみに燃えている。
竜機兵団評価値: C
士官
レイザーズの戦力の大部分がバトルメックなのだが、奇妙なことに、マヌー・シャルマ少佐はメックパイロットではない。カペラ大連邦国の特殊部隊で訓練を受けたが、彼はデスコマンドではなく(これは彼がなぜまだ生きてるかの理由になっていそうである)、メックの運用を完全に知り尽くしているわけではない。にもかかわらず、彼は31世紀の戦争のすべてを知悉し、戦力を的確に配置可能である。物腰が柔らかく、気取らない性格なのだが、シャルマの優れた知性とたぐいまれなカリスマ性は、上記の専門知識と組み合わされ、たとえ「単なるPBI(血まみれ歩兵)」であろうとも、あらゆるメック戦士たちが従うリーダーにしているのである。
戦術
ヘビーヘル・レイザーズは完全な諸兵科連合思想を採用し、決まったTO&Eを持たない。代わりに、シャルマ少佐は任務ごとに小隊と中隊を適宜くみ上げる。敵は編成の混乱を利用し、部隊の戦闘能力を崩壊させようとするかもしれないが、結びつきの強いレイザーズは、常に全体的な訓練を行い、起こりうるかもしれない問題を緩和している。またこのことは、敵がレイザーズの正確な組織や戦術を把握できないということでもある。
この非正統的な考え方は、強襲メックの過剰な打撃力に支援される。シャルマ少佐はバトルメックによる戦闘にいかなる幻想をも抱いておらず、目的を達成するためには、どんな戦術でも用い、必要な手段をとる。リャオ家と戦うときがあらば、この手段はひどいものになるだろう。
支援
シャルマ少佐がカペラ大連邦国を離れ、傭兵隊を結成することになった事件の直接的な結果として、ヘビーヘル・レイザーズには熟練した技術者の中核グループがいる。これによって彼らは修理と補給の100%をカバー出来ている。
レイザーズは航宙艦を持たず、降下船1隻……部隊の様々な兵科を運べるようにわずかな改造が施されたオーバーロード級、フランセスを所有するのみである。しかし、歩兵と車両の多くは、せいぜいが貨物船倉にくくりつけられるだけだ。資金に余裕が出来たなら、オーバーロードをさらに改造し、奇妙な組み合わせの部隊を快適に輸送する計画がある。
混成大隊/一般兵/疑問
指揮官:マヌー・シャルマ少佐
レイザーズ内で一番割合が多いのはバトルメックであるが、車両、気圏戦闘機、バトルアーマー(すべて中心領域通常型)、通常歩兵(シャルマ少佐自ら率いる、特殊部隊中隊)もまた配備している。かつてレイザーズには大隊以上に拡大するチャンスがあったのが、シャルマはそうしたら部隊の独自な戦い方に不利益があると感じ、とりやめている。辺境での契約を終えたレイザーズは現在、90%の戦力にあり、雇用、休養、修理のためガラテアに帰還したところだ。
3071年アップデート
ヘビーヘル・レイザーズはワード・オブ・ブレイクと契約し、傭兵隊ブラックハーツとの交戦を行ったが、一切の戦争犯罪に関わっていない。ブレイク軍の狂った司教が核兵器を使った際には、市民の避難を行うなどしている。現在は自由世界同盟内のイリアンで部隊再建中である。
ジェイコブ・ジャガーノーツ JACOB’S JUGGERNAUTS:AMBITION THWARTED 3059
ジェイドファルコンに所属傭兵部隊を殲滅された後、メック戦士、ジェイコブ・マクダニエルズはヴァルキリーと共にソラリスに向かい、ゲームワールドでの新しいスタートを望んだ。そこで彼はセネタフ・ステイブルのカイ・アラード=リャオに出くわし、求めていたオファーを受けた――すぐに稼げる短期任務である。マクダニエルズは賞金を稼ぐ間だけソラリスにとどまり、それから個人所有の軽バトルメックを持つメック戦士数人を釣れてアウトリーチに向かった。資金を共同出資した後で、傭兵たちはシミュレーターでの複雑な戦闘を行い、誰が新中隊の指揮をとるかを決めた。マクダニエルズが勝利し、彼のヴァルキリーは「ジャガーノート」のニックネームを得た――マクダニエルズはこれを中隊の名称としたのだった。
最初のジャガーノーツは2個小隊の中軽量級バトルメックを持つのみだった。部隊に火力を加えて都市駐屯任務を獲得するため、マクダニエルズはすぐにフォン・ラックナー重戦車中隊(定数未満)を雇って部隊を強化した。同時期に、サーナ至高国の代表者が契約を持ちかけてきたのだが、引き受けるにはバトルメックの完全な1個中隊が必要だった。よって、マクダニエルズはもう1個の軽中量級バトルメック小隊と、さらに1個重小隊を雇い入れた。ジャガーノーツ強化中隊は次の数ヶ月を訓練に費やし、それからサーナ侵攻軍に加わるべくカイフェンに移動した。
だが、サーナ軍が行動を起こす前にカペラ軍がカイフェンを攻撃し、ジャガーノーツはヒリツ家のメック戦士からカイフェンを守ることとなった。傭兵たちは良い戦果を残したのだが、カイフェンの守備隊内の問題により惑星は陥落し、ジャガーノーツはサハリンにジャンプした。現在彼らはサハリンの駐屯部隊を増強しており、予想されるリャオ家のサーナ攻撃に備えている。
竜機兵団評価値: D
士官
これまでのところ、マクダニエルズ大尉は有能な小部隊指揮官であることを証明しており、ジャガーノートの千差万別な隊員たちは、彼の指導の下で上手く連携している。だが、ヒリツがカイフェンで勝利した後、ジャガーノーツはメックのうち2機をスクラップにせねばならなかった。これはこのような小部隊にとっては痛手となる損害である。サーナは契約の終わりに損害を補償することになっているが、契約が満期を迎えるのは8ヶ月後である。そしてリャオ侵攻軍の力を考えると、八ヶ月後には至高国がなくなっているかもしれないとジャガーノーツは心配している。
戦術
ジャガーノーツは戦力を最も有効に使えるよう訓練しており、専門的な戦術は開発していない。しかし、彼らはフォン・ラックナーを非常に有効に活用している。これらの車両を潜ませ、敵が至近距離にまで近づいたら、隠れ家から飛び出させるのを好む。
支援
若干の技術者、整備士を雇っている、ジャガーノーツの支援は、最高20〜25パーセントと見られている。この部隊は航空戦力を持たず、よって輸送と修理を雇用主に頼らねばならない。
強化中隊/新兵/信頼できる
指揮官:ジェイコブ・マクダニエルズ大尉
ジャガーノーツは、即席で作られたにしては、驚くほど足並みのそろった部隊である。バトルメックと車両は、現在、20パーセントのアップグレードとなっている。2機のバトルメックを失ったが、いまだ強化中隊であると考えられている。
2個小隊/一般兵/信頼できる
指揮官:サントス・コレスト中尉
カイフェンで、フォン・ラックナー8両のうち1両がヒリツのハチェットマンにより完全に破壊され、3両が交戦後に全面的な修理が必要となった。この損害で部隊の予算に負担がかかったが、装甲車両とバトルメックの優先度が同じであることから、コレスト中尉と戦車兵たちはマクダニエルズを信用している。
ジェイコブ・ジャガーノーツ JACOB’S JUGGERNAUTS:AMBITION THWARTED 3067
ソラリスのクラス2、クラス3から徴募した少数のメック戦士で作られたジャガーノーツは、カオス境界域での最初の契約を確保するために、急いでもう2個小隊と重装甲支援を加えた。サーナ至高国が3059年にカペラ保護国となるまで仕えていたジャガーノーツは、その後、ステュクス共和区、スモール公国、エプシロン・インディでの低報酬の契約で生計を立てていた。
ジャガーノーツの運勢は3066年に変わった……ワード・オブ・ブレイクのリクルーターが近づいてきたのである。支払いは安いものだったが、かなりの支援と、新装備のバーゲン価格での提供を提案された。乏しい財源と、補給状況を考えて、マクダニエルズ大尉は提案を受け、ジャガーノートは第7師団、バーブラックコブラと共にブライアントでの作戦行動を行った。
カオス境界域の誕生に伴い、ブライアントの世界は、無政府状態に陥った。この機会を捉えたデヴォンスキー子爵(小武王)は、惑星の支配権を握り、私兵を使って近隣の星系を襲撃した。まもなく、他の襲撃者も、ブライアントを作戦基地として使い始めた。我慢の限界に達した地元の住人たちは、密かに団結して、ワード・オブ・ブレイクに援助を求めた。ブレイク派とコブラは、短時間だが決定的な戦役に着手し、デヴォンスキーのブライアント正規軍を惑星上から抹殺した。この間、ジャガーノーツは独立盗賊団に対する索敵殲滅(サーチアンドデストロイ)作戦を行った。
ジャガーノーツはワード・オブ・ブレイクを意味する白い縁取りを基本のカモフラージュペイントに追加した。徽章は、ブラックジャック・バトルメックの上半身とフォンラックナー戦車の下半身を組み合わせたものである。
竜機兵団評価値: D
士官
ジャガーノーツが結成された時、全隊員がシミュレーターで戦い、だれが指揮するのかを決めた。ありがたいことに、勝者となったジェイコブ・マクダニエルズは、腕の立つメック戦士にして、小部隊戦術の達人であることを証明したのである。不景気な時代の後、ワード・オブ・ブレイクのために働くことで、部隊を再建するチャンスが与えられたのに感謝している一方、マクダニエルズは指揮権の解釈に関してヨシズミ司教(ブレイク部隊ロングナイト指揮官)と何度かぶつかっている。
戦術
マクダニエルズ大尉とコレスト中尉は、ジャガーノーツのメック隊、装甲隊の協調を深めようと取り組んでいる。ジャガーノーツが採用している、ある程度成功した戦術は、3個中軽量級小隊を使って敵を設置したキルゾーンにおびき寄せ、残った重小隊、装甲2個小隊が、隠された地点から出てくるというものである。
支援
マクダニエルズ大尉はカオス境界域で全滅した他部隊から、相当数の技術者を勧誘し、ジャガーノーツの技術支援能力は40パーセントに上昇している。現在の契約では、目を見張るほどの報酬を約束されているわけではないが、豊富な支援パッケージと、ブレイクの装備備蓄を入手できることが、額の不足を補っている。
この中隊は航宙艦、降下船支援を欠いており、持てる資金の大半を戦力の回復に使わねばならない状態である。
強化中隊/新兵/信頼できる
指揮官:ジェイコブ・マクダニエルズ大尉
ジャガーノートの契約には、雇用主ワード・オブ・ブレイクから優遇価格で装備を購入出来る特典が含まれている。マクダニエルズはこのチャンスに飛びつき、生産ラインから直接ライトレイとローカストを入手した。
4個小隊のうち3個小隊は中軽量級バトルメックからなり、4個目は重小隊である。装備の大半は氏族侵攻前のものだが、アップグレードパッケージを購入してその半数に使っている。
2個小隊/一般兵/信頼できる
指揮官:サントス・コレスト中尉
コレスト中尉は、完動状態のフォンラックナー戦車を6両なんとか手に入れた。エプシロンエリダニのクレッスリー・ウォーワークスから届いたばかりのブルータス強襲戦車2両が部隊の戦力をアップさせている。有能な装甲隊指揮官であるコレスト(ジャガーノーツの成功は彼に負うところが大きい)は、表面上寛大であるブレイク派に対し、最終的にどのような代償を支払う羽目になるのか、心配を増しつつある。
3071年アップデート
ワード・オブ・ブレイクとの契約によって、ジャガーノーツは大きく成長し、大隊規模にまで戦力を拡大した。しかしブレイクとの契約は評判が悪く、装備と引き替えに忠誠心を売り渡したとの批判を受けた。聖戦が始まると、ジャガーノーツはブレイクとの契約を破棄しそこね、ムフリッド征服に参加し、MRBCから指名手配されている。
この契約には、部隊内からも反発する声が出た。反対派のコレスト大尉(装甲隊指揮官)がマクダニエルズ中佐に意見を具申したのだが、その後について、隊員たちは語ろうとしない。漏れ伝わってくるところによると、中佐はコレスト大尉を射殺したとのことである(賛同者たちもMIA、行方不明になった)。
ジャガーノーツは聖戦でさほど活動していないが、訓練によって練度があがっており、次の作戦への参加が見込まれている。
カークパトリック・インベーダーズ KIRKPATRICK’S INVADERS:AN INDESTRUCTIBLE LEGACY 3067
カークパトリック・インベーダーズが誕生したのは、3049年、カークパトリック・バンディット・キラーズ(ジェームズ・カークパトリック大佐指揮の小規模な傭兵メック大隊)が辺境の世界エレウォンで、連邦共和国のため通常の海賊討伐任務を行っていた最中に、謎の失踪を遂げた時にさかのぼる。キラーズの残存戦力(1個バトルメック中隊)は、故指揮官の妻、モルガーナ・カークパトリック=ラファイエット大尉に率いられ、3051年、ソラリスVIIに再び姿を現した。この中隊には、カークパトリック夫妻の一人息子、デイモンや、小貴族にして元AFFC士官、トレント・ハッセルドルフなど、バンディットキラーズで最も規律に欠ける数名が含まれていた。
氏族侵攻初期の攻撃によって、部隊は崩壊し、士気低下したのだが、エレウォンの戦闘で鍛えられた生存者たちは、新傭兵大隊の中核を形成した。モルガーナ・カークパトリック大佐と、後にその息子は、15年にわたって再建を行った。カークパトリック・インベーダーズとして再生した彼らは、3050年代、氏族占領域に何度も小規模な襲撃を行い(ブルドック作戦時の、ジェイドファルコンに対する一連の深襲撃を含む)、実績を作り上げた。3061年、こういった襲撃の最中にモルガーナ大佐がアポロで戦死し、若きデイモンが指揮をとって中心領域に素早く撤退するのを余儀なくされた。
アウトリーチでの回復中、カークパトリックとインベーダーズは、第51ダークパンツァー・イェーガーと衝突した。何が両者の対立の火種となったのかはわかっていないが、カークパトリックとイェーガーのサー・トロイ・アレン大佐は、シュタイナー=ダヴィオンの分裂について議論している間に互いを嫌悪するようになったという。
カークパトリックは表向き「ちょっとしたつまらない口論」を嫌悪するアレンを馬鹿にしていたのだが、皮肉にも、インベーダーズはすぐさまそのような紛争のひとつで試練を与えられた。3063年、インベーダーズはカウムベルク紛争に引きずり込まれたのだ。元インベーダーズのトレント・ハッセルドルフ(シュトゥットガルト男爵)が一族のライバルと戦った局地戦……連邦共和国内戦の縮図である。以来、紛争とその後の余波がインベーダーズを捕らえ続けたのだが、カウムベルクとライラ国家に平和が戻ったのに伴い、デイモン・カークパトリックは氏族前線での契約に目を向けている。
竜機兵団評価値: B
士官
デイモン・カークパトリック中佐――両親に敬意を表し大佐の階級を受け継ぐのを拒否している――は、あまりに多くの敵マシンを撃破してきたので、もはや撃墜数を数えていない。しかしながら、この見事な撃墜記録は、彼が考えているよりも多くのマシンを失っているという事実によって見劣りするものとなっている。何度も緊急脱出しながらひっかき傷しか負ったこととあわせ、彼は部下から「不滅」との望まぬあだ名をもらっている。
戦術
昔から、海賊・侵入者を追いつめ駆り立てるために部隊を分割し、またエレウォンの悲劇を繰り返さないことを望んでいるカークパトリック・インベーダーズは、強化中隊以上のサイズで行動することはまれである。デイモン・カークパトリック中佐は明るい天候の下で戦うのを好み、よって夜間や荒れた天候の時には戦うのを避ける。
支援
カークパトリック・インベーダーズは各中隊が必要とする整備と修理の80パーセントをカバーする技術支援を誇っている。全技術支援員は大隊の各戦闘部隊に分かれて所属する。各中隊はユニオン、レパード降下船を持つが、部隊に1隻しかないマーチャント級航宙艦、パックス・デンには、降下船を一度にすべて運ぶ輸送力がない。
大隊/古参兵/信頼できる
指揮官:デイモン"不滅の"カークパトリック中佐
副官:シンシア・ハッセルドルフ大尉
副指揮官/第1中隊(カークパトリック・パック):マラヴァイ・ホーレンシュタイナー少佐
第2中隊(カークパトリック・ファイアフライ):ジェイソン・リーヴス大尉
第3中隊(ウォリアーズ・オブ・スティール):イルゼ・アンスーロ大尉
各インベーダーズバトルメック中隊は独立して活動する訓練をし、独自の航空小隊、通常歩兵小隊、支援員を持つ。カークパトリックは、通常、中隊を様々な任務に派遣するが(ふたつの部隊が重ならない限り)、1個中隊を本拠地で予備戦力とし、他の部隊が遠くに行っている間、扶養家族を守らせる。
聖キャメロン騎士団 Knights of St. Cameron 3067
2957年に結成された聖キャメロン騎士団は傭兵部隊の中でも珍しい存在である。ライラ正規軍を退役したメック戦士、マーティン・グラックは、ジョナサン、ジョカスタ、サイモン・キャメロンの追憶を崇拝するカルト団体、セイント・キャメロンの信者であった。グラックは、彼が言うところの「現在も続いている善と悪の戦い」に参加する部隊を作り上げるため、祖先がSLDFに仕えていた男女を捜し始めた。グラックは狂っていると考えるものもいたが、多くの応募者が彼の呼びかけに応えたのである。真の騎士的様式によって2個騎士団連隊が結成され、たいていは安い報酬か無報酬で貧しい辺境世界の防衛のような仕事をフリーランスで行った。その結果、多くの場合、彼らのメックと財政状況は悪いものとなったのである。
騎士団はウルフ氏族の手により壊滅したと考えられていたが、3053年、彼らの一部を乗せた搭載過多の降下船数隻が再び姿を現すと、中心領域は仰天することとなった。モーティマー・デューイに率いられた彼らはどこに行っていたのかというすべての質問を拒絶し、新兵の募集を始めた。受け入れたのは、以前と同じく、元SLDFの一族だけだった。再度、騎士団の団旗の下に兵士が集い、失機者のメック戦士はメックを受け取り、他の者たちは先進兵器のアップグレードを受け取った。
連邦共和国戦争の間、騎士団はフォートロードンに駐留し、不本意ながら第5同盟防衛隊と組むことになった。カランタン市争奪戦の際に、一番驚いたのが誰かを言うのは難しいにちがいない。イトー准将は騎士団がダヴィオン近衛隊の注意を逸らすのを望んでいただけだった。同様に近衛隊のオルシナ元帥はこの傭兵隊をたいたし驚異とは考えていなかった。騎士団第2大隊による、綿密に調整された都市への戦闘降下は両陣営を驚かせた。2個通常連隊が騎士団によって捕らえられたのに伴い、第4ダヴィオン近衛隊は最終的に惑星から撤退することになったのである。
部隊の記章はセイントキャメロンカルトの紋章である――扇のように広がるセイントキャメロンの三本の剣だ。これはバトルメックの右脚か、気圏戦闘機の右翼に付けられる。各メック大隊は固有の記章を持ち、左脚に付けられる。第1大隊は陽光を発散する青い太陽、第2大隊はベネディクト会の尼が着ていた修道服、第3大隊は血塗られた王冠を使っている。戦闘機はひざまずいて祈る天使の図を左翼に付ける。
竜機兵団評価値: B+
士官
デューイ大佐の再建プログラムは騎士団を変貌させた。かつて物笑いの種に過ぎなかった連隊は、彼のリーダーシップの下で、強力な第4ダヴィオン近衛隊と交戦し――勝ったのである。
デビッド・ロブシュタイン中佐はワンスター教の信仰者である。連隊の多くは、信頼できない宗教に対する彼の嘆かわしい傾倒に気づいているが、彼の仕事ぶりにあらを探すことはできないである。ロブシュタインがわずかな手勢だけ引き連れて敵と戦うことに誰もが愕然とするが、さらに驚くのは彼がエクスカリバーで敵の編隊に踊り入り、一発も命中弾を受けないことである。
戦術
騎士団は氏族のゼルブリゲンに似た決闘の傾向を見せる。しかしながら、必要とされたときに、彼らは集中砲火、伏兵、格闘戦を避けたりはしないのである。
支援
無尽蔵の戦費を持っているようにみえる騎士団は、全装備を完全な状態に保てる支援チームを配備している。彼らがクリモンドに再び現れた時、2隻のインベーダー級航宙艦と全部隊を輸送するのに充分な降下船を保有していた。船齢が古いのは明らかだが、これらの船は完全な修理を受けている。
連隊/古参兵/信頼できる
指揮官:モーティマー・デューイ大佐
第1大隊/副指揮官:デビッド・ロブシュタイン中佐
第2大隊:ジェニファー・ウスツス少佐
第3大隊:ケネス・マッキノン少佐
3050年の初頭に氏族の手で壊滅された装備に劣る連隊群とは違い、騎士団のうち1個中隊をのぞいてすべてが先進技術を装備している。他のメックは、機械でなく人がことをなすと信ずる戦士たちによって操縦されている。中量級メックが一般的であるが、各大隊は2〜3個の重量級、強襲級小隊を持つ。軍事評論家は、騎士団が既知宇宙に戻って以来、驚異的な発展を遂げていることの説明が出来ないでいる。
航空大隊/古参兵/信頼できる
航空隊指揮官:サルバドール・ベン=シモン
エンジェルスの中量級戦闘機は大半が旧星間連盟の機種であるが、中心領域の新技術で大幅にアップグレードされている。
聖キャメロン騎士団 Knights of St. Cameron 3071
しばしば個人的な名誉を重視する聖キャメロン騎士団は、氏族侵攻の初期に2個連隊が壊滅した時、歴史を終えたと考えられていた。だが、一握りの生存者たちが3053年になんとか部隊の再建を成し遂げたのである。再生した騎士団に注意を向ける者はほとんどなかった……以前までの善意と整備不足の装備を持つ未熟な戦士の集団とたいした違いがないと考えられていたのである。だが、新騎士団がいまだ貧者と弱者の擁護者であった一方で、彼らはすぐに優れた装備と腕の立つ戦闘員の両方を揃えていることを証明したのである――連邦共和国内戦のフォートロードンで、第4ダヴィオン近衛隊を相手に華々しい勝利をあげたのだった。
3069年、LAAFは現役に復帰したゾーリンFTM(アーチャーアヴェンジャーズとして有名)の支援として騎士団を送り込み、ジェイドファルコン占領域への逆襲を行わせた。べーカー3を叩くことによって、ファルコン領土を二分割し、ファルコン軍に連絡線の再確立のための方向転換をさせようとしたのである。残念ながら、ファルコンはこのような場合のための準備をしていた。中心領域軍は第10臨時守備星団隊でなく、第7、第8タロン星団隊と遭遇したのだ。だが、ファルコンは聖キャメロン騎士団をたいした脅威でないと見て、アヴェンジャーズに注視した。よって、氏族人たちは騎士団の素早く正確な反応に対する準備が出来ていなかったのである。第7タロンがアヴェンジャーズと戦っている地域を大きく迂回した騎士団は、第7の後方を叩いた。戦いが始まってすぐに、デビッド・ロブシュタイン中佐のエクスカリバーが、スターコーネル・ダニエル・カイルのナイトジャイルをガウスライフルの砲撃で撃墜すると、引き起こされた混乱により第7タロンの命運をほぼ決定した。手を緩めることなく、騎士団は氏族のメックをほぼすべて破壊し、星団隊を殲滅したのだった。それから彼らは第8タロンの側面を叩き、生き残ったアヴェンジャーズが撤退する時間を稼いで、自身も離脱した。
デイアに引き返した、ぼろぼろの騎士団、アヴェンジャーズ、生き残った第2ウルフ軍団の生き残り(前の月にパシグでファルコンに叩かれていた)は第8タロン、第4ファルコン竜機兵団が来るまでに数週間の準備期間しかなかった。7月に到着すると、怒ったファルコンはまず騎士団に注力したが、アヴェンジャーズとウルフが騎士団の側面戦術を真似、第4竜機兵団を痛めつけることとなった。竜機兵団に大打撃を与えるのには戦力不足だったのだが、これらの攻撃によりファルコンは退却と再考を強いられたのである。調査攻撃が行われ、第1ファルコン打撃星団隊が8月に到着するまでライラ連合軍は足止めされた。ムクランガ征服を終えたばかりの打撃星団隊の到着は、デイアを保持するというすべての望みを終わらせた。気圏戦闘機隊を使って撤退を支援させたデューイ大佐はグレートXへの全面退却を率い、大打撃を受けていた第25アークトゥルス防衛軍RCT(ムクランガのファルコンから逃げてきた)に加わった。復讐を求めるファルコンがさらに追撃を続けることを予期したアヴェンジャーズとアークトゥルス防衛軍の残存戦力は強化陣地を設営し始め、その間、騎士団は補給庫をあちこちに用意した。他所に注意を逸らされたファルコンは3070年の終わりまで騎士団に注意を向けることはなかった。
3071年の1月、ファルコン・デルタ銀河隊の生き残った4個星団隊がついにグレートXを強襲した時、彼らは数ヶ月に渡って準備を行い待ちかまえていた防衛隊に直面した。両者は互角であったことから、戦いはすぐさま手詰まりとなり、ファルコンを数ヶ月にわたって足止めすることとなった。現時点で、ファルコンはグレートXでのフ侵攻を止めているが、退却しておらず、これはどちらかがパワーバランスを崩したら新たな進撃が来るかもしれないことを示唆している。
竜機兵団評価値: B+
聖キャメロン騎士団
モーティマー・デューイ大佐は騎士団を再建するために、創設者のマーティン・グラックと同じ新兵採用基準を採用した。騎士になるためには、第一に候補者の祖先がSLDFの隊員でなければならない。底なしに見える予算と数個中隊分のバトルメック、戦闘機(多くが星間連盟製)から始めたデューイは、騎士団を遙かに装備が良く、訓練された部隊として再建した。大佐は予算の出所について曖昧なままにしており、よってデューイがSLDFの武器庫を発見したというものから、ワード・オブ・ブレイクが背後についているというものまで数多くの噂が立っている。
ジェイドファルコン氏族との戦いで戦力低下しているのだが、それにも関わらず、騎士団はすばらしい状況にある。戦場からの回収品は、連隊に少数の氏族技術を提供している。もっとも、彼らはオムニメックを完全に捕獲したことはない。
エンジェルス・オブ・聖キャメロン
エンジェルスはファルコンを相手に戦場の空を守り、計り知れないほどの価値を証明した。彼らはデイアから脱出する際に大損害を被ったが、アークトゥルス防衛軍の援助により、半数の機体が再び飛べるようになっている。
ランゲンドルフ槍機兵隊 Langendorf Lancers
第一継承権戦争の際、カペラの襲撃による略奪を受けたキャロウェイIVの豪商たちは独自の私設軍隊を立ち上げたのだが、戦争が長引くにつれ、頭の固い兵士たちでは問題に問題に対処出来ないことに気が付いた。ライラ、カペラ前線での損害が積み上がっていくと、LCCC(自由世界同盟最高司令部)は新たな兵士を血眼になって求めるようになっていた。キャロウェイIVの指導者たちが兵士たちを同盟に貸しだすことを持ちかけると、サディアス・マーリック総帥は喜んで援助を受け取った。一度部隊が展開すると、商人カルテルは部隊の資産をLCCCに移し、手を引いたのだった。
公式にランゲンドルフ槍機兵隊と改名した部隊(由来はキャロウェイIVの商人たちが部隊結成のために雇った老兵モーティマー・ランゲンドルフ将軍)は、通常の傭兵隊となり、その結果、キャロウェイIVは大きな減税を受けたのである。ランゲンドルフ槍機兵隊と自由世界同盟の長きに渡る関係は3058年に終わりを告げた……カペラ大連邦国が契約を買い取ったのである。エプシロン・インディで親カペラ派を支援するよう命じられた槍機兵隊は、アブラハム公爵の軍隊に対する長引く戦役を戦った。アブラハム隊が屈しようとしたた時、公爵は自らの傭兵部隊を呼んだ。ウルフ竜機兵団とトゥース・オブ・ユミルの配備により、振り子が戻ったのだった。
竜機兵団評価値: B+
士官
規律に問題のある失敗した傭兵の1個大隊未満から始めて、グレゴリー・ミルゼー大佐は、装備の優れた1個連隊を作り上げた(規律の問題は残ったが)。ミルゼーは有能だが想像力に欠ける野戦指揮官である。これにより、戦力に劣るトゥース・オブ・ユミルはエプシロン・インディの交戦の方向を決めることが出来たのだった。
戦術
防衛部隊として始まったことから、槍機兵隊は敵を防衛戦に引きずり込むことを好む。これは槍機兵隊が受ける損害を減らすだけでなく、戦闘報酬を受け取る期間を引き延ばすことが出来る。よほど魅力的な目標(敵の補給など)がない限り、槍機兵隊が陣地から動くことはない。
支援
装備が優れているにもかかわらず、槍機兵隊の支援は不十分なもので、技術支援員は必要な分の75パーセントをカバーするのみである。輸送は雇い主か外部の業者に頼っている。
連隊/一般兵/信頼できる
指揮官:グレゴリー・ミルゼー大佐
第1大隊/副指揮官:ヤンス・ガスコイン少佐
第2大隊:エウン=ミー・アーン少佐
第3大隊:ジョージ・ウェズレイ少佐
コストに敏感な槍機兵隊では、重量級メックよりもメンテナンスコストの安い中量級に人気がある。LRM、ガウスライフル、ヘビーオートキャノンは、弾薬費がかさむことからほとんど使われていない。ミルゼー大佐の連隊指揮中隊と大隊独立指揮小隊は数機の重バトルメックを配備している。
槍機兵隊は儲かる楽な駐屯任務を請け負っていないのだが、オムニメック数機と再生されたフェニックス機をなんとか入手している。見たところ、現在の雇用主は広いコンタクトと大きな財布を持っているようだ。
強化航空大隊/古参兵/信頼できる
航空隊指揮官:アリー・ビルケ少佐
サーナ境界域侵攻の際、航空支援がないことに苦しめられたミルゼー大佐は、ナイトシングス、傭兵戦闘機中隊を誘って、すぐに問題を改善した。彼らを核とし、ミルゼーは4個航空中隊からなる強化航空大隊を作り上げた。
若干のアップグレードをしただけの新攻撃航空大隊は、装備が脆弱で、連携を欠いている。実戦に入る前にアップグレードを行うことがビルケ少佐の最優先課題になっている。
ナーハル襲撃隊 Narhal's Raiders 3059
長年、シュタイナーの部隊であったナーハル襲撃隊は、ライラ同盟が形作られたとき、キャサリン・シュタイナー=ダヴィオンを支持せず、多くの人々を驚かせた。キャサリンが現状に関する新しい声明を発表するとすぐに、部隊は連邦=共和国からの緩やかな離脱をヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンに嘆願した。傭兵がすぐ妹に忠誠を誓うだろうと確信したヴィクターは、最初襲撃隊の求めに応じなかった。しかしながら、「互いを食い合う状況」からライラを守るために部隊の契約が結ばれていることを襲撃隊の指揮官が指摘し、新しいライラ同盟は略奪のために作られた、と指揮官が考えていることをヴィクターに伝えると、国王の態度は軟化した。
襲撃隊はすぐにアウトリーチに向かったが、契約金でメックをアップグレードする時間だけそこにとどまり、ドラコ連合と契約した。アウトリーチにいるあいだ、指揮官はライラ代表者とのどんな公式会合も拒絶した。道ばたで話しかけられたとき、彼はLAAFの士官に対して、キャサリンが祖母のカトリーナとどれだけ違うかについて叫んだ。「彼女は素晴らしい名前を盗もうとしている!」。市民のビデオがこの出来事を記録しており、ニュースシンジケートに乗って、連邦=共和国とアークロイヤル防衛戦線の至る所にまで広範囲に伝わった。
続いて、襲撃隊は連合ペシュト軍管区のキルマーノックに配備された。古参兵連隊がすでにこの世界を守備していたので、人々は驚いた。しかしながら、この配備はスモークジャガーに対する攻勢に際して、戦略の意味を見せつけた。襲撃隊が配備されたために、古参兵のDCMS連隊が氏族軍への強襲に参加できることとなったのである。
竜機兵団評価値: C+
士官
かつて2個連隊だった襲撃隊は、氏族侵攻で戦力を減じて以来、1個強化連隊を展開している。この時、アントニオ・ジロドゥーは自主的に階級を大佐に下げた。ジロドゥーのキャサリン・シュタイナー=ダヴィオン嫌いは、アウトリーチの一件で有名になった。
戦術
襲撃隊は強行戦術を採用し、追加大隊を敵に対する数的優勢として使う。軽量級メックの潜在能力を活かすために集中砲火を用い、重量級マシンは敵を一斉射で倒せるときだけ、集中砲火を使う。だが、襲撃隊は近接強襲戦術に移るのを尻込みしたりはしない。第2大隊は敵メックを1機ずつ押しのけて、勝利するのを得意としている。襲撃隊は、ひとつの目標を2機のマシンで狙う「クランチ(かみ砕き)」機動を実行できる。
支援
襲撃隊は最大60%の技術支援を展開する。彼らは氏族技術装備を修理することができないが、損傷を受けた氏族技術兵器を交換するのに充分な先進技術のスペアを持っている。
部隊はケネス・ハーデン艦長(ジェシー・ヘイスティング少佐の旧友)が所有しているオーバーロード級1隻を使用できる。
強化メック連隊/一般兵/信用できる
指揮官:ペドロ・アントニオ・ジロドゥー大佐
副指揮官/第1大隊:ルイージ・フロイジ中佐
第2大隊:ジェラルディン・トリー少佐
第3大隊:ブレット・マリオネッティ少佐
第4大隊:トレイ・サン・ロク少佐
氏族侵攻で戦力を失って以降、襲撃隊は生き残った4個大隊を強化し始めた。増強された連隊組織は、襲撃隊に戦術的な柔軟性を与え、またすべての重量クラスのメックを使用可能である。ジロドゥー大佐は独立指揮小隊を率いる。
アウトリーチで回収品の氏族技術を売却した後で、襲撃隊は約60パーセントのアップグレードを行った。30トン分の氏族技術兵器を所有している。
航空大隊/古参兵/信用できる
航空隊指揮官:ジェシー・ヘイスティング少佐
部隊の気圏戦闘機大隊は、現在、定数割れで2個航空中隊しかない。ヘイスティング少佐は分離した独立小隊を使っている。航空大隊はすべての重量クラスの戦闘機を所有し、全体では中量級と見積もられている。各気圏戦闘機分隊は鳥類から命名されている。5回撃墜されて生還したことから、ヘイスティングは指揮小隊に「アルバトロス」と命名している。
ナーハル襲撃隊 Narhal's Raiders 3067
キャサリン・シュタイナー=ダヴィオンにうんざりしたジロドゥー大佐はナーハル襲撃隊の契約を終え、ドラコ連合とのブルドック作戦を支援する駐屯契約を結んだ。襲撃隊が実戦に参加することはなかったが、この配置によって装備の良い連合隊が反撃の心配なくスモークジャガー領に移動出来たのだった。
作戦終了後、傭兵はロックランドに移され、ゴーストベアと連合の戦争が勃発すると、ゴーストベア領への攻勢作戦に出た連合部隊のひとつとなった。スーリー強襲を命じられたナーハル襲撃隊は、サイ銀河隊の一部を相手にすべく雄々しく惑星に降り立ったが、彼らの伝統的な強硬戦術は災厄となった。襲撃隊が敵を射程におさめる前に、氏族の守備隊は1個中隊を撃破したのである。襲撃隊は射程内に入ると健闘したのだが、氏族兵を惑星の反対側に押し込む間にもう1個中隊近くを失ったのだった。彼らは30機前後の氏族メックを破壊したが、それ以上運を試す気にはならず、集められるだけの回収品を集め、援軍が来る前に撤退した。
その後襲撃隊はサンドヴァル公爵の軍勢を連合領から追い出すのを助けた。ヴィクター国王の味方になるかもしれない相手と戦いたくなかったジロドゥーは報復攻撃に参加しなかった。その代わり、彼らはサンドヴァルが再度侵攻してきた場合に備え、フェラニンIIに配置されたのだった。
竜機兵団評価値: C+
士官
ジロドゥーは連邦共和国内戦に参加しなかったが、ヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンを応援していた。彼はヴィクター派につきたかったのだが、連合を離れることが出来ないほど大統領を尊敬するようになっていたのである。傭兵の契約が終わるまでに、内戦は最終段階に入っていたので、大佐は連合に残り、新たな任期を務めることを選んだのだった。
五度の墜落を生き残ったジェシー・ヘイスティング少佐はとうとう運が尽き、墜落で戦死した。ジェシカ・ルーク大尉が少佐に昇進して部隊の指揮をとり、指揮小隊をスワンに改名している。これまでのところ彼女は墜落を記録していない。
戦術
ゴーストベアとの苦々しい紛争の後、ナーハル襲撃隊は彼らが好む強硬戦術について再考を始めた。高速メックを第3大隊にまとめ、他の大隊を並べて敵軍を包み込む半円形のフォーメーションを作り出す。側面に回ったメックが敵軍を足止めすると、第3大隊が後方を叩くのである。理論上正しいように見えるが、襲撃隊はまだこの新戦術を試していない。また近接強襲、格闘、集中火力を好むところは変わっていない。
支援
氏族技術とバトルメックの減少により、襲撃隊は技術スタッフを有効に活用できるようになり、必要とされる支援の約75パーセントを供給可能である。彼らは整備の容易な機種に注目し始め、ストリークSRM、パルスレーザー、MRMに多額の投資をしている。エクストラライトエンジンとウルトラオートキャノンはほとんど持っていない。
ジロドゥーはもう一隻の降下船を購入したがっているが、現在充分な予算が足りず、連隊の再建を続けている。
メック連隊/一般兵/信用できる
指揮官:ペドロ・アントニオ・ジロドゥー大佐
副指揮官/第1大隊:ルイージ・フロイジ中佐
第2大隊:ジェラルディン・トリー少佐
第3大隊:トレイ・サン・ロク少佐
ゴーストベア戦争以来、もう1個中隊の損失は、襲撃隊にさらなる再編成を強いた。マリオネッティ大隊は解散し、残った各大隊は戦力強化のため独立指揮小隊を受け取っている。連隊指揮小隊は中隊に作り替えられ、この追加の2個小隊はジロドゥーのボディガードを務める。
回収と言いくるめによって、襲撃隊は部隊の70パーセントをアップグレードしている。指揮部隊のみが氏族技術を搭載しているが、連合製のオムニメック1個中隊分が連隊に分散して配備されている。
航空大隊/古参兵/信用できる
航空隊指揮官:ジェシカ・ルーク少佐
地上部隊と違って、航空宇宙大隊は1個大隊と1個指揮小隊の戦力を完全に回復したのだが、戦闘機のアップグレード率は30パーセントに低下した。
クイント・オリンピアン・グラウンドパウンダーズ QUINT'S OLYMPIAN GROUNDPOUNDERS: ON THE REBOUND 3059
クイント・オリンピアン・グラウンドパウンダーズは、ガラテアが中心領域の雇用センターだった時代に辺境へと移動したクイント・カルテットという傭兵隊を出自としている。破産し、修理を必要としていたカルテットは、食料、スペアパーツ、技術支援を求め、リム・コレクションと契約した。辺境国家の多くはこのような海賊になりそうな部隊を信用しないのだが、カルテットは他の部隊が持っていない重要な財産を持っていた……ギュンター・クイント大尉の立派な経歴である。
クイントは次の5年で部隊がなぜ中心領域で失敗したかを理解しようとし、この努力は息子のヘルマンによって続けられ、彼はクイント大尉の死後にこの小さな部隊を継承した。3050年、中心領域が氏族に直面すると、クイント・オリンピアン・グラウンドパウンダーズ(名称変更)はコンパス座連邦と契約し、ここで中心領域の傭兵市場に戻る準備を行った。今年、契約が終わったら、この傭兵隊はアウトリーチに帰還すると思われる。
竜機兵団評価値: C+
士官
ヘルマン・クイント大尉は10年近く、中心領域に戻る準備をしている。だが、コンパス座連邦が古参兵部隊を手放したがってないのは明白であり、そしてカノープス統一政体もまた雇用に関心を示している。需要があるとわかると、クイント大尉は、航空宇宙戦力を得られるなら辺境で短期の駐屯契約を受けるのもそう悪くはないと、そっけないコメントを残している。
戦術
グラウンドパウンダーズは新技術の欠如が深刻な弱点になることに気づいている。これを補うため、彼らは戦いやすい地形を探し、敵の伏兵に備える偵察部隊に依存している。グラウンドパウンダーズは隠れる場所の多い、狭い地形を好む。こういう場所では彼らは密集して行動できる。支援小隊はたいてい高いところに陣取り、装甲機兵隊のサラディンが敵メックを待ち伏せするのである。
支援
クイントはかつて不足していた技術支援スタッフを充実させるのに成功した。グラウンドパウンダーズには現在、部隊が一週間に必要とする整備のうち80パーセントを捻出できるスタッフがいる。部隊は辺境に来る以前よりレパード級降下船1隻を所有しており、もう1隻を得ている。
中隊/古参兵/信頼できる
指揮官:ヘルマン・クイント大尉
副指揮官:ヒラリー・クイント中尉
グラウンドパウンダーズは伝統的な部隊編成を取っている……軽量級メック、高速中量級メックの偵察小隊、重量級仕様の支援小隊、重強襲マシンの指揮/火力小隊である。グラウンドパウンダーズは新技術に欠け、部隊全体でわずか1機の3050年以降の機体と、3門の先進兵器を持つのみである。
小隊/古参兵/信頼できる
装甲隊指揮官:ステファン・パワーズ中尉
クイント装甲機兵隊のサラディン強襲ホバー戦車4両は、契約と契約の間に、部隊の編成表に組み込まれた――彼らがどこから来たのかは定かでない。クイントはサラディンのAC/20オートキャノン4門がすぐさま戦況をひっくり返してくれることを知っている。よって、戦車隊に注意を払い、撤退路が確保できている時だけ戦闘に投入する。
2個分隊/一般兵/信頼できる
歩兵隊指揮官:ブレイズ・ハトミコ軍曹
この重歩兵部隊は通常の保安任務用にレーザーライフルを装備しているが、SRMパックの運用にも熟達しており、実戦投入される際はこれを持っていく。厳しい状況からサラディン装甲部隊の撤退を支援するのが、最も重要な任務のひとつである。
クイント・オリンピアン・グラウンドパウンダーズ QUINT'S OLYMPIAN GROUNDPOUNDERS: ON THE REBOUND 3067
クイント・カルテットと呼ばれる傭兵団を始祖にする、クイント・オリンピアン・グラウンドパウンダーズは、非の打ち所のないプロフェッショナリズムをもって雇用主に仕えてきた。20数年間、辺境の小国家の雇用を受けた後、氏族侵攻の始まった3050年、グラウンドパウンダーズはコンパス座連邦との契約を結んだ。3058年に契約が終わった後、グラウンドパウンダーズ――かつて中心領域の傭兵市場に戻る意志を見せていた――は、コンパス座と新たな長期契約を結んで周囲を驚かせた。
3066年のマリア侵攻でグラウンドパウンダーズはマクシミリアンの守備任務を務め、マリア第III軍団リミタネイを相手に傑出した働きを見せた。中隊指揮官、ヘルマン・クイントが戦死し(唯一の犠牲者)、部隊の指揮権は息子のヒラリーに託された。戦争終了後、グラウンドパウンダーズはディドラズ・デンに帰還し、守備任務を再開している。しかし一部の報告によると、その前に傭兵隊は契約のいくつかの条項に関して再交渉したとのことである。
竜機兵団評価値: C+
士官
父の死後に部隊を引き継いで以来、ヒラリー・クイント大尉は、非の打ち所のないプロフェッショナリズムで雇用主に仕えるという一族の伝統を遂行するのに最善を尽くしている。加えて、クイント大尉は、コンパス座のトップが変わったのを契約再交渉のチャンスととらえたようで、老朽化した戦力のアップグレードに目を向けた。最近、グラウンドパウンダーズの戦列に新技術が流入していることは、彼が少なくとも部分的に成功したことを示している。
戦術
グラウンドパウンダーズは小規模なのを補うために、偵察隊を活用して、戦闘に最適の地形を探し、敵の伏撃を警戒する。彼らの好む戦術は狭い地形を遮蔽に使い、安全に敵に近づくことである。このメックの支援小隊(現在は2機のアップグレードされたアーチャーを持つ)は、通常、高地をとって、監視とミサイル支援を行い、その間に、クイント装甲機兵隊のサラディン隊が無警戒なメックを待ち伏せ出来る場所を探す。
支援
クイント大尉は最高の仕事をやってのけ、グラウンドパウンダーズの技術支援班を作り上げた。すでに、グラウンドパウンダーズは週に必要とされる整備の80%を行うのに充分なテックを雇っている。この傭兵隊は2隻のレパード級降下船を所有し、航宙艦はない。クイントは完全な輸送能力を持つために、3隻目の降下船に関して雇用主と交渉していると噂されている。
中隊/古参兵/信頼できる
指揮官:ヒラリー・クイント大尉
副指揮官:マーカス・ナスランド大尉
グラウンドパウンダーズはまっとうな形で組織されている。軽量級、高速中量級メックの1個偵察小隊、重量級の支援小隊、重量級、強襲級メック(新型アトラス1機含む)の指揮/火力小隊である。新技術の量が同サイズの他部隊に匹敵するものになった後、グラウンドパウンダーズは、最近の戦いが終わって以降、少しずつアップグレードキットを得ている。
小隊/古参兵/信頼できる
装甲隊指揮官:トッド・バトゥージー中尉
クイント装甲機兵隊のサラディン強襲ホバー戦車4両は、契約と契約の合間に、グラウンドパウンダーズのTO&Eに加わったのだが、ヘルマン・クイントがどこから彼らを持ってきたのかは定かでない。ヒラリー・クイント大尉は彼らの投入に多大な注意を払い、安全に撤退できる時のみ戦闘に加わらせる。
2個分隊/一般兵/信頼できる
歩兵隊指揮官:ブレンダン・モリソン軍曹
クイント保安部門の歩兵たちは、保安部隊として活動するときは、通常レーザーライフルを持っていくのだが、戦場ではSRMを同じくらい有効に活用する。最近入手した携行用PPC3門とサンダーストロークガウスライフル1門は、サラディンが困難な場居から撤退する時に援護として使われる。
レイジング群団 RAGING HORDE: THE MONGREL HUNS
バトルメックが戦場を支配するこの宇宙において、より重要でない戦力は、普通、軽視されるか、無視される。
レイジング群団はこれを変えている。歩兵ばかりで構成された傭兵隊は前例があるのだが、この部隊が元氏族人たちによって創設されたという事実は、他と一線を画している。群団の大半はノヴァキャット氏族出身に見えるが、他の侵攻氏族の生き残りもまた存在する。彼らがどのようにして、ひとつ屋根の下に集まっているかは、現在の指揮官、カルヴィン・ムーン大佐の指導力のあかしとなっている。伝えられるところによると、群団の結成は偶然ではなかったが、ムーンのヴィジョンによる運命の道筋に従っているらしい。
だが、彼ら、元氏族人たちの多くは、傭兵としての新たなアイデンティティにいまだ慣れようとしているところである……古い習慣は消えがたく、傭兵の職につくのは、元氏族人の間でさえある程度の汚名となるのである。これを克服するために、多くは部隊内の氏族的習慣に従い続け、過去を失わないように信条を持ち続けているのである。
群団の指揮権に関する問題は、創設者たちが知る唯一の手段によって解決された――戦闘である。幾度もの階級の神判の末、ダイアモンドシャークの一名、ノヴァキャットの一名が、共同リーダーとして抜け出した。だが、契約を請け負う段になって、どちらの指揮官もビジネス、交渉の経験を持っていないと判明した。しかし、運命が彼らに微笑みかけた。風変わりな小貴族――バーソロミュー・アレクサンダー――が、「適切な」20パーセントの手数料で、群団のスポンサーになると同意したのである。
アレクサンダーのおかげで、群団はファルコン、侵攻派ウルフに対する最初の契約をいくつか勝ち取ることが出来た。その後、損害が部隊に打撃を与えた。アレクサンダーは古参兵の中心領域バトルアーマー兵で、損失を埋める事を薦めたのだが、氏族人たちは階級の神判を通った兵士のみを受け入れた。
充分な数の兵士たちが神判を通り、部隊の戦力を完全に回復させたのだが、今日にいたっても、氏族、中心領域人の間でたまにいさかいが発生する。
リンゼーに駐屯していた時、運命が群団に襲いかかった。プレイアデス星団を賭けたタウラス戦役の最中、この世界は侵略され、群団が敵戦線の後方に残された。これを知ったアレクサンダーは、部隊が壊滅したものと考え、口座をかすめとり、どこかに消えていった。群団は最終的にリンゼーを脱出し、タウラスの航宙艦でガラテアに戻り、アレクサンダーが何をしたかを知る事になる。復讐を誓った群団は、最近、4隻あるササン級降下船のうち2隻を売り払い、アレクサンダーを捜し出して、殺すという容赦のない計画を立て始めた。
竜機兵団評価値: C
士官
カルヴィン・ムーン大佐は、エレメンタルにしては小さいが、その下に筋力が隠されている。ムーンは、部下を鼓舞する、意志強固な指揮官で、ヘッドハンター戦術(司令部襲撃)に習熟している。ノヴァキャットの生まれである彼は、部隊の神秘主義者でもあり、未来を見通す事が出来ると信じられている。
ロベルト・マイネ少佐は、現役でいるための神判に失敗し、ダイアモンドシャーク氏族を離れ、ガラテアで群団が結成された時に自らを見いだした。歩兵戦術と同じく、兵站、先物取引の達人であるマイネは、出身氏族の商人階級にいる友人たちとの接触を保ち続けている。
元コムガード装甲歩兵士官、ジェイソン・ヘンネ大尉は、アナスタシウス・フォヒトが引退した後で、教団を離れた。ヘンネは大柄な男で、ウェスト大佐と共にいつも計画を立案している。
連邦共和国内戦の生き残り、キャロライン・マッキントッシュ大尉は、イボンヌ・シュタイナー=ダヴィオンが玉座に戻った後で、軍を離れた。その体格と、パグ犬に似ていることから、彼女は自らを「ブルドッグ」と読んでいる。
戦術
群団は、中心領域と氏族の歩兵/対メック技術を組み合わせ、伏撃、ヘッドハンティング、集団攻撃戦術に特化している。
支援
捕獲したインベーダー級航宙艦を持つ群団は、2隻のササン級(スラッシャー、パウンサー)、1隻のトライアンフ級(ストームブリンガー)を容易に輸送可能である。戦闘の損傷により、両ササン級の武装を中心領域の同等品と交換せねばならなくなっている。群団には完全な技術支援がある。
1個星団隊/古参兵/疑問
指揮官/指揮星隊:カルヴィン・ムーン大佐
副指揮官/アルファ三連星隊:ロベルト・マイネ少佐
オメガ三連星隊:ジェイソン"ヴァーログ"ヘンネ大尉
ガンマ三連星隊:キャロライン"ブルドッグ"マッキントッシュ大尉
群団の氏族人たちは各タイプのエレメンタルアーマーを使用し、その一方で、中心領域人の兵士たちはもっぱらロンギヌス、インフィルトレーターMkIIスーツを配備する。部隊は氏族の組織を使っているが、各星隊は中心領域スーツの4ポイントか氏族の5ポイントからなっている。アルファ三連星隊はほとんどが氏族兵で、一部が中心領域人となっている。オメガ、ガンマは大半が中心領域の兵士で作られる。現在、各三連星隊につき、約1個星隊が欠けている。休みの間、各星隊は、エレメンタルホッケー、野球、ラクロスなど、部隊内スポーツで対戦する。
3071年アップデート
群団は3069年の6月に、部隊の再建を完了した(現在の戦力は5個三連星隊)。新たな雇用主として彼らが選んだのは、ライラ同盟のスカイア連邦である。なぜかというと、この契約には、バーソロミュー・アレクサンダーの居場所を教えるという条件が含まれていたからだ。
三連星隊の指揮官たちは、逃亡者を殺す権利を競い合い、ジェイソン・ヘンネ大尉が神判に勝利した。ヘンネはアレクサンダーの隠れ家に乗り込み、見事、盗まれた資金を取り戻したのだった。アレクサンダーは、氏族の謝罪の儀式、スルカイを行い、殺されることなく、当局に逮捕されている。
ラミリー襲撃隊 Ramilie's Raiders 3059
襲撃隊は第三次継承権戦争の初期に他の傭兵部隊の残存兵力から結成された。最初の数十年はカペラ大連邦国と恒星連邦のあいだを行ったり来たりし、何度かの契約違反で評判を落としたが、そのあいだ恒久的に需要があったため、なんとか仕事にありつくことが出来た。大連邦国に対する最終的な契約違反のあと、襲撃隊は中心領域の外に居を構えることに決めた。リャオの補給センターを襲撃するために立ち止まっただけで、傭兵は辺境に逃げ出し、カノープス統一政体という雇用主を見つけた。切実に国境防衛が必要とされていたのである。
そのとき以来、ラミリー襲撃隊は遙かにプロ的な規範を採用しており、かつての契約違反によってつけられた汚点を払拭しようとしている。長年に渡って、部隊の人員がカノープス統一政体と結びついていることは、襲撃隊がカノープスの雇用から離れないであろうことを事実上保証している。しかしカノープス人は、部隊の忠誠評価値を「信頼できる」に下げた。そして伝えられるところによれば、襲撃隊は中心領域に乗り出すことを画策しているという。
竜機兵団評価値: D
士官
ニコラス・ラミリー少佐(指揮官ニュートン・ラミリー大佐の息子)は、3041年に、カノープス総統のエマ・セントレラと結婚した。ニコラスとエマは5人の娘と、息子、ニュートンをもうけた。ちょっと前に、ニコラスは王宮を離れ、息子と共に父の傭兵隊へと帰還した。それ以来、ニコラスとエマ・セントレラは疎遠になっている。
戦術
通常、第1大隊は中隊規模の3個部隊に分かれ、前衛として展開する。これらの軽偵察小隊は遙か前方に出る。一方、強襲大隊は縦隊を組んで第1大隊の後に続く。ラミリー大佐はこれを「トライデント・マニューバ(機動)」と呼んでいる。第1大隊の「穂先」のひとつが敵と交戦すると、残った2個中隊が敵の側面に襲いかかり、強襲縦隊が真ん中に突っ込むのである。
支援
襲撃隊は全部隊を輸送するに足る降下船と、1隻の航宙艦(3022年、カペラ大連邦国から盗んだもの)を持っている。現在、彼らは統一政体の技術支援に頼り切っており、部隊が必要とする40パーセントの技術スタッフを配備するのみである。
2個大隊/エリート/信用できる
指揮官:ニュートン・ラミリー大佐
第1大隊:ポーラ・ニューペン少佐
第2大隊:ニコラス・ラミリー少佐
ラミリー大佐はエリートの独立指揮小隊を率い、小隊はたいてい第1大隊に同行する。指揮大隊ともされる第1大隊は均等な3個中隊に分かれる。各中隊は独立して行動し、軽中量級メック小隊、中重量級小隊、重強襲級小隊で構成される。ニコラス・ラミリー少佐指揮下の第2大隊は、大型、高火力メックの古参強襲部隊である。この大隊は軽量級メックを持たず、一部が中量級である。
襲撃隊は統一政体内のアップグレードシステムの大部分を所有している。彼らは私費で1個中隊分の3050年後の機体を配備し、統一政体から数トン分の先進技術兵器を受け取っている。
2個航空中隊/古参兵/信用できる
航空隊指揮官:エリッサ・バウムガーデン少佐
航空隊の隊員の大半はカノープス人である。もし襲撃隊が統一政体から離れるようなことがあったら、パイロットの一部は国に残ることだろう。
大隊/古参兵/信用できる
歩兵隊指揮官:エリッサ・バウムガーデン少佐
襲撃隊の歩兵はバトルメックと一緒に展開される。第1、第2中隊はジャンプ歩兵である。第3中隊は軽歩兵とされるが高速偵察用にVTOLを装備している。
ラミリー襲撃隊 Ramilie's Raiders 3067
ラミリー襲撃隊は、実質的にカノープス統一政体の王家部隊であると長年考えていた評論家たちは、五年以上前、ニコラス・ラミリーが息子、ニュートン・ラミリー二世を母親の宮殿から連れて行った時に関係が壊れたことに初めて気が付いた。女系の統一政体において、エマ・セントレラ長官の息子、ニュートン二世は大きな政治的影響力を持つチャンスはほとんどなかったが、すでに将来有望なメック戦士となっていた。襲撃隊は中心領域に移動し、収益を改善する時期が来たと感じた。
辺境の水準からすると装備の良いエリート部隊を失うのを統一政体は嫌がった。しかし、上級参謀の大半は襲撃隊の出発を甘んじて受け入れた一方で、ハッジ・ドル上級将軍はひとつのアイディアを思いついた。統一政体は失われた防衛力を埋め合わせようとする代わりに、敵国がこの状況を利用できないようにするため襲撃隊との最後の契約を使うことにしたのである。アレッサンドロ・シュタイナーの戦術書をめくったドルは、襲撃隊を統一政体最大の敵、マリア帝国領に対する深襲撃に送り込んだ。両者はこれを一挙両得であると見た――カノープス人は大きな安全を得て、襲撃隊は傭兵市場で名声を得ることになる。残念ながら襲撃隊は航空宇宙支援を失ってしまった……航空隊は生まれ育った国に残ることにしたのである。
数回の襲撃を成功させた後、襲撃隊は最後の目的地イリュリアに向かった。彼らは上陸して待ちかまえていた帝国軍――経験豊かな第II軍団――を見つけた。マリアは惑星首都を背後の守りとし、軽量の第2大隊(Cohort)が傭兵を抑え込み、他の部隊が撃破できるようにした。襲撃隊はすばらしい技量を持っていたことから、一部が帝国兵の足止めに成功し、部隊の半数はオーバーロードに乗り込んで、首都のコロシアムの中央に飛び込んだ。素早く再展開した襲撃隊は第II軍団の指揮センターを叩き、敵を混乱した退却に追い込んだ。都市内に入った部隊が重量で劣る敵大隊を激しく叩き、四散させると、襲撃隊の残りは混乱した帝国の戦線を突破し、修理ステーションで合流した。大量のパーツと共に襲撃隊は惑星を離れ、莫大な富、大いなる成功、これまでにない優れた装備へと向かうのに備えた。
だが、自由世界同盟に入ってアウトリーチへと向かおうとした時、海賊行為を理由として同盟に入国を拒否されたのである。マーリック宙域を迂回した襲撃隊はカペラ大連邦国を通ろうとしたが、古い遺恨と新たな申し立てがカペラ人を慎重にした。資金が不足した傭兵隊はなんとかデトロイトに上陸した。この時、新植民地区はフロンクリーチに変わったところであった。襲撃隊はすぐに代理人を派遣して、かけられた重い罪状を解決し、新たな雇い主を捜そうとしている。
襲撃隊は黒のストライブにダークレッドを使っている。部隊の記章はレパード級降下船にまたがる海賊である。これはバトルメック、気圏戦闘機の胴体に描かれる。
竜機兵団評価値: F
士官
ラミリー一族が部隊を指揮し続けており、ニュートンが指揮官の座にのぼった。彼が成功している真の理由は、姉であるナオミが彼に与えたラオ・フー3Cにあると、襲撃隊の古参隊員の一部は不平を言っている。
戦術
襲撃隊がいまだ好んでいるのは、第1大隊を分割して三つ又の槍の隊形を取らせ、強襲大隊が敵を押しつぶし、その間他部隊が側面を打つというものである。
支援
大連邦国から50年前に盗んだ航宙艦のおかげで、部隊は雇い主に頼らず輸送が可能である。襲撃隊は、現在、余剰物資を抱えているのだが、必要とする技術スタッフの50パーセントしか持っていない。
2個大隊/エリート/信用できる
指揮官:ニュートン・ラミリー大佐
第1大隊:ポール・フローリー少佐
第2大隊:ニコラス・ラミリー少佐
ラミリー大佐の指揮中隊はたいていバランスの取れた第1大隊と行動を共にする。第2大隊は強襲隊で中量級メックは少数、軽量級マシンは存在しない。
3071年アップデート
カノープス統一政体が襲撃隊との再契約を図ったとされているが、事実は確認されていない。
3072年アップデート
カノープス統一政体の首都、クリムゾンがワード・オブ・ブレイクに占領されると、ラミリー襲撃隊は、数的不利にもかかわらず、奇襲降下を行い、ハッジ・ドル将軍の救出に成功した。
スミッソン・チャイニーズ・バンディッツ Smithson's Chinese Bandits
3057年の9月、スミッソン・チャイニーズ・バンディッツの第2バンディッツは、ウッドストック予備国民軍によって壊滅し、一方、古参兵の第1バンディッツはナンキン国民軍を相手に連隊の2/3を失っていた。12月までにウッドストック予備隊は第1バンディッツのもう1個中隊を一掃し、残存戦力を工業コンビナートに釘付けにした。到着した援軍ブラックコブラは、降下船が破壊工作によって爆発し、空中で四散した。最終的にバンディッツのオーバーロード級降下船はどうにか3個中隊分のメック戦士とスクラップになった1000トン分のメックを撤退させ、自由世界同盟に戻った。
トーマス・マーリックはバンディッツの再建を拒絶し、契約によると勝利した部隊が回収したメックを、傭兵に補充することにはなっていないと述べた。しかしながら几帳面にもバンディッツに対し、法的な負債を新技術で支払うことには合意した。300トン以上の野戦改修パッケージと数基のXLエンジンである。よってアダ・ガブサー大佐はバンディッツをアウトリーチに移動させ、そこで再建を開始した。
バンディッツはまず竜機兵団と取り引きし、オーバーロード級降下船の1隻と引き替えに、2個中隊分の中心領域製先進バトルメック、1個中隊分の中心領域製オムニメック、いくらかのコムスタービルを得た。約100名のメック戦士を解雇せざるを得なくなったガブサーはマーリックのアップグレードパッケージのほとんどを彼らに分割し、彼らが他の傭兵部隊での仕事を得られるようにした。
バンディッツは緑と金のストライプをマシンに使う。部隊の記章はメックの左脚上部と右肩に描かれる。
竜機兵団評価値: A-
戦術
ナンキンでの災厄の前、バンディッツはジャングル、森林での戦闘を専門としていた。生存者たちはこの技術をいくらか持ち合わせているが、他の部隊は経験ある部隊としての団結を欠いている。ガブサーは、この弱点を敵に突かれるかもしれないことに気づいており、修正しようとしている。
支援
バンディッツはナンキンの敗北後に多くの技術者を失ったが、降下船を取り引きした時に、竜機兵団のテック数名を得ている。従って、現在の支援率は最高90%である。
バンディッツのオーバーロード級降下船3隻は最高150%の輸送能力を提供する。バンディッツの指導者は3隻目を売却して、もう1個大隊の装備をそろえようと考えているが、急に資金が必要になる時に備え、保留にしている。
2個大隊/古参兵/信頼できる
指揮官/第1大隊:アダ・ガブサー大佐
第2大隊:トレイ・エリクソン少佐
マーリックとの取引で手に入れたアップグレード、XL技術と、竜機兵団から得た完全装備のメックを持つバンディッツは、55%のアップグレード率と評価されている。その上、中心領域製オムニメック1個中隊を配備する。だが、バンディッツは独立指揮部隊用のメックを持っていない。
2個航空小隊/古参兵/信頼できる
航空隊指揮官:ジェームス・スティルウェル大尉
ナンキン戦の生存者のうち、4名のパイロットと重戦闘機のみがガブサーについて、アウトリーチまで来ている。
中隊/エリート/信頼できる
歩兵隊指揮官:フィリス・マクレーン少佐
ナンキン戦後、ガブサーは歩兵隊を1個エリート中隊にまで減らした。この部隊は戦場で猛烈に戦うことが出来る。彼女は竜機兵団に、装甲歩兵の訓練を行い、バトルスーツを売却するように頼んでいるが、残念ながら、説得できていない。
3067年アップデート
連邦=共和国内戦時に2個大隊足らずだった部隊は、カトリーナ派との戦いでほぼ全滅した。もしラボアジェ大尉(現少佐)の奮戦がなかったら、部隊の歴史は幕を閉じていただろう。アウトリーチに帰還したが、再建のために降下船を売り払うことさえ難しいとわかった。
編成
1個強化メック中隊/古参兵/疑問
2個航空小隊/古参兵/信頼できる
いまだにオーバーロード級降下船を3隻所有しており、契約交渉の際の切り札とする予定である。すべてのメックと気圏戦闘機がアップグレードされている。
3071年アップデート
3067年、バンディッツはアウトリーチで反乱を起こし、ワコーと共にウルフ竜機兵団と戦って全滅した。
スノード・イレギュラーズ Snord Irregulars
連邦共和国内戦が始まる直前、イレギュラーズはオデッサへと移され、3063年の1月に到着した。当初、彼らは政治と紛争から距離を置いていたが、3063年、アーチャー・アヴェンジャーズと共に戦争がやってきた。この強襲で、スニード少佐は戦死し、イレギュラーズ指揮官ロンダ・スノード大佐も重傷を負った。こうして、スノードの義理の娘、ターシャ・スノードが指揮をとることになり、アヴェンジャーズを騙していたペテンが明かされ両軍が戦闘をやめるまで、共に一団を掌握した。回復後、スノード大佐はターシャ・スノードがイレギュラーズの新指揮官であるとし、自身は引退した。
同盟が再び攻撃を受けた時、イレギュラーズは立ち向かった部隊のなかにいた。ロンダ・スノードは、十数年に及ぶ、彼女が言うところの「インコ駆除」の経験を持っていたことから、イレギュラーズの指揮を続けることになり(ターシャも応援した)、彼女の指揮の下、傭兵はラサルゲシーで第124打撃星団隊を痛めつけた。直後、1個ファルコン銀河隊に直面していることに気付くと、イレギュラーズは壊滅よりも撤退を選んだ。だが、ファルコン氏族に圧力を加え続けるのを望み、イレギュラーズはブレア・アソール(ライラ、ファルコンの共同保有世界)への駐屯を陳情している。
ファルコンは、再度、ライラ同盟攻撃を決めると、第51、第9守備星団隊をブレア・アソールから動かし、ライラ宙域への攻撃に投入した。3個エリー星団隊が、かつてのスパーリングパートナーに対処するために残された。だが、イレギュラーズはファルコンの不意打ちを食らわなかった。起こりうるファルコンの強襲に備えていたスノード・イレギュラーズは、3070年に攻撃が始まると、一連の罠や待ち伏せでジャイルファルコン・エリーをほぼ殲滅した。残った2個エリー星団隊は生存者を吸収し、それからより用心深く進んだ。いまだ数的優勢、氏族の優位性を確信していたファルコンは、敵の行動を誤って解釈するか読み違え、次から次へと待ち伏せに引っかかった。両星団隊は、戦闘部隊として活動できる限界を超えるまでに攻撃されたが、その一方でイレギュラーズもまた損耗が限界に達していた。六ヶ月の戦闘の末、ニュー・エクスフォードに撤退せざるをえなくなったスノード・イレギュラーズは、氏族に対する新たな任務を見越して、次の一年を再建に費やした。
竜機兵団評価値: A
スノード・イレギュラーズ
メック4個半中隊にまで減少したイレギュラーズは、ブレア・アソール以降、戦力をやや回復した。ジャイルファルコン・エリーから回収した物資が相当に再建の助けとなっている。
イレギュラーズが先の戦闘後にも相応の形をとどめている一方で、ロンダ・スノードは、年齢と病気を理由に、再び部隊の総司令官の座を辞した。イレギュラーズの指揮は養女ターシャの手に戻った……もっとも、専門家たちはロンダがしばらくは現役にとどまり続けるだろうと予期している(裏方としてだけであっても)。
ストーム・メタル・サンダー 3059 Storm's Metal Thunder
ライラ共和国での軍務を終えたグリフ・ストーム大尉は、3024年、傭兵中隊を作るため友人たちを集めた。初期の幸運によって、部隊は6年後、大隊規模に拡大した。1個連隊にまで拡大できたら良い駐屯契約を与えるとの約束を得たストームは、第4次継承権戦争の参加者を雇うために多額の借金をし、3034年、傭兵連隊はロクスリーでの新たな駐屯任務のために移動した。
ロクスリーのグレイマウンテンで、ストーム大佐は忘れられたバトルメック工場を発見した。12年の激務、シュタイナー政府からの巨額の貸し付け、投資家サミュエル・ノースからの追加の財政支援により、工場の生産ラインは再始動した。ノース=ストーム・バトルメックスは、莫大な負債を返すために、新機種が必要であることを知っていた。3048年、彼らは新機種、ディヴァステイター強襲級メックを生産した。すぐに連邦=共和国はノース=ストームの新メックを全部購入する契約を結んだ。
連邦=共和国の解体後、ストーム大佐はシュタイナー家への忠誠を新たとし、ディヴァステイターをシュタイナー家のみに供給するようノース=ストーム・バトルメックスのパートナーを説得した。引き替えに、ライラ同盟はストームにキクユ(ジェイドファルコン国境からジャンプ一回の場所にある世界)での駐屯任務を与えた。さらにこの傭兵隊は、ウルバートン・ハイランダーズとの合併について交渉していると伝えられている。
竜機兵団評価値: B+
士官
グリフ・ストーム大佐が部隊を指揮している。妹のゲール・ストーム=タラッキノンは副指揮官を勤める。近年、ストーム大佐はロクスリーの私有地で隠退生活を送りたいと口にしており、息子が部隊を指揮するのに充分な年齢に達するまで、妹に指揮を任せようとしている。
戦術
通常、第1、第2大隊は敵と交戦するために前進し、それから第3強襲大隊の方に後退する。そして第3大隊は敵の中央に穴を開けるか、敵軍の一団と交戦し、その間、残ったサンダー大隊は突破したところに入って甚大な損害を引き起こすのである。
連隊/古参兵/熱狂的
指揮官/第1大隊:グリフ・ストーム大佐
副指揮官:ゲール・ストーム=タラッキノン中佐
第2大隊:クリスティン・スティール大佐
第3大隊:ジョー・プラール少佐
第2大隊/第4中隊:ジェレミー・ストーム中尉
この連隊は重戦闘用に編成されており、全3個大隊は独立指揮小隊を運営する。第3大隊、通称"ヘビーメタル"は星間連盟スタイルの強襲大隊で、4個小隊からなる4個中隊である。その大半は重強襲級バトルメックで、偵察用に何機かの高速中量級マシンを持つ。
ノース=ストーム・バトルメックスを通し、この連隊は50パーセントのアップグレードレベルを何とか達成している。部隊の3050以降のメック、ディヴァステイター、スペクター、サンダーホークなどは、ノース=ストーム社から供給されたものだ。部隊は捕獲した2機のスティールヴァイパー製オムニメックを所有している。
強化航空大隊/一般兵/熱狂的
航空大隊指揮官:ライアン・サマーズ少佐
アイアンイーグルスは戦闘機26機を持ち、4個航空中隊と1個指揮小隊に分かれる。航空大隊は主兵器を先進技術でアップグレードした旧式戦闘機が大半である。一部は高性能放熱器もまた使っている。
2個大隊/一般兵/信用できる
歩兵指揮官:ジェイソン・タイラー少佐
第2大隊:マギー・エリオット少佐
2個マッドラット大隊は、3040年からストーム大佐に仕えており、基地を警護するか、連隊の扶養家族を守る。第3歩兵大隊がロクスリーで結成中で、2個対メック中隊と新型スロース・バトルスーツを装備する1個中隊で構成される予定である。
第4タウ・ケチ・レンジャー部隊 3059 4th Tau Ceti Rangers
カペラ装甲軍が雇用している中で、最古参かつ最も安定した部隊である第4タウ・ケチ・レンジャー部隊は、1個連隊以上に成長することはなく、何度も1個大隊にまで戦力低下してきた。しかし、レンジャー部隊は傭兵となってからの四半千年紀(250年)の間、信頼に応えなかったことはなく、幾度となくエリート連隊を痛めつけてきた。
元々は星間連盟防衛軍だったレンジャー部隊は、アレクサンドル・ケレンスキーのエクソダスに加わらなかった部隊のひとつだった。解体か、吸収か、傭兵雇用かの選択をせまられたタウ・ケチ・レンジャー部隊は、傭兵として伝統を守っていく選択をした。部隊はリャオ家と契約することによって、新たなキャリアをスタートした。契約の提示によると、レンジャー部隊が大連邦国に仕えている限り、独立指揮権と多大な支援が保証されていた。
以降、レンジャー部隊はカペラ大連邦国に残り続け、他の王家すべてと幾度と無く戦い、中心領域の精鋭部隊に挑戦してきた。幾度か敗北したこともあったが、ほとんどの場合は、受けた損害よりも与えた損害のほうが多かったのである。
指揮
タウ・ケチ・レンジャー部隊と連合国首相との関係は、幾度か緊張感のあるものとなったが、どちらも契約を終えたいと考えたことはなかった。合意の下、レンジャー部隊の指揮官は、軍事戦略調整官とリャオ首相の命令に直接応じている。
だいたいにおいて、リャオ家はレンジャー部隊の独立指揮権の約束を守ってきたのだが、250年間で二度、外部の指揮下に入るよう促されたことがある。一度目は、惑星強襲任務で、マッカロン装甲機兵隊に付けられた時。二度目(そして最後)は、第二次継承権戦争時の不幸な結果に終わったエメルソン強襲で、戦力の2/3が失われた時のことだ。
シェリー・ジャックス大佐が、レンジャー部隊の指揮官である。3042年、ブランデンブルグ家最後の指揮官が、後継者を残さずに死んで以来、ジャックス家が指揮権を継承することとなった。彼女は、部隊史上、最も人気のある指揮官の一人である。鋭い戦術家にして戦略家のジャックス大佐はまた、落ち着いて政治家や官僚に対応出来る、たぐいまれな傭兵隊指揮官である。さらに噂によると、軍事戦略調整官タロン・ザーンと恋愛関係にあるとのことだ。
戦力と組織
長年かけてレンジャー部隊は第2大隊を再建してきたが、正式に発足したのは3057年のことである。両大隊は古参兵と見なされ(兵士のローテーションで両大隊が戦闘経験を得るのを保証する)、両隊ともに独立指揮小隊を使っている。さらに、ジャックスは指揮小隊を古参兵メック中隊に拡大し、5〜10年後に予定されている第3大隊の中核とするつもりである。
故ロマーノ・リャオから改修キットを原価で購入出来たおかげで、レンジャー部隊のメックは60%のアップグレード率と考えられている。
レンジャー部隊は自らを重火力連隊と考え、戦力を編成するときには、重量級を維持するようにする。レンジャー部隊の典型的な中隊は、偵察任務用に1個中メック小隊、1個軽メック小隊と、2個重強襲級小隊を配備する。レンジャー部隊のメック隊は、フラッシュマン1機、クロケット2機、マローダーをベースにした多数の機体を含む、6機の星間連盟時代のマシンを持っている。先進兵器、部品が減っていき、交換できなくなるに従い、星間連盟製のメックは技術退行に悩むこととなった――しかし、31世紀の技術復興によって、レンジャー部隊は旧式マシンをアップグレード出来るようになったのである。レンジャー部隊は耐久力のある重量級戦闘機もまた好む。
支援
レンジャー部隊が傭兵となった時、彼らは星間連盟機を修理・整備出来るSLDFの技術者を相当数確保していた。この専門知識の大半が保存され、よって、数世紀後に星間連盟技術が復活し始めた時に、支援人員たちはすでに「新型」装備を扱う基本的な技能を持ち合わせていたのである。よって、部隊は当時のロマーノ・リャオ首相と取り引きして、この知識をさらなる改修パッケージと交換したのだった。レンジャー部隊の支援人員は少数だが部隊に必要な支援の80%以上を捻出可能である。
レンジャー部隊は、オーバーロード級降下船3隻、フォートレス級降下船1隻、スターロード級航宙艦1隻もまた保ち続けた。オーバーロードの1隻は、戦闘の損傷で失われてしまったのだが、レンジャー部隊のスタッフは残った船を入念に整備し続けている。
第4タウ・ケチ・レンジャー部隊 4th Tau Ceti Rangers
3057年のマーリック=リャオ攻勢の際、第4タウ・ケチ・レンジャー部隊は駐屯していたシーアンを離れ、ケープタウンの第12ヴェガ特戦隊を攻撃した。自由世界同盟の傭兵にバックアップされたレンジャー部隊は、エリートのヴェガアルファ連隊を惑星から追い出し、それからシーアンに戻る前に、ラサレス、ラバーラの抵抗を掃討するのを助けた。サン=ツー・リャオがシーアン駐屯部隊の大半を攻撃に参加させたのは(イマーラ家もシーアンを離れ、カペラの主星を守るために残されたのは紅色槍機兵隊だけだった)、全面攻勢を予期していなかったからである。タウ・ケチ・レンジャー部隊は再び実戦に参加するチャンスを与えられたことに感謝し、捕獲したエンペラー・バトルメックの胴に大連邦国のシンボルを描いて、首相への謝意を表した。この後すぐ、ジャックス大佐は首相の賓客として数日間過ごし、首相や軍事戦略調整官ザーンと会合を持った。
第4タウ・ケチ・レンジャー部隊は、アルファ・スターの評価を受けている数少ない選ばれた部隊のひとつである。
竜機兵団評価値: A*
士官
ガリバルディ・ジャックス中佐は、優れた運営管理者で、エリート戦士であるが、戦略、戦術の才を欠いている。これが、戦場でシェリー・ジャックス大佐の守りが堅い理由であり、もしシェリーが戦闘中に指揮不能となったらガリバルディが大隊指揮官たちに指揮権を渡さなければならない理由である。
もう一人のジャックス一族、ダニエル・ジャックス大佐もまたこの部隊に仕えている。ダニエルはメック戦士としての技量で知られており、彼のバトルメックには大規模なアップグレードが施されている。
戦術
タウケチ指揮中隊の指揮小隊はたいてい戦場全体を駆けめぐり、ジャックス大佐が直接攻勢の旗印に立ち、レンジャー部隊の戦線の弱いところを整えるのを可能とする。前衛小隊の主な役割は、指揮小隊と何らかの危険の間に立ち続けることである。(前衛隊のメック戦士は敵の火力を引き寄せるのに習熟している。それから移動と地形を使って、ダメージを減らすようのである)。
C3システムは指揮小隊、後衛小隊の命中率を向上させる。よって、この強襲級後衛小隊は一度敵に接近すれば、膨大な火力を発揮可能なのである。また後衛小隊は、指揮中隊が退却せねばならない時に、支援砲撃を行う。
残った2個大隊は、共に行動するか、独立して行動するか、あるいは中隊サイズに分かれる。第1大隊は開けた戦場での戦闘を専門とするが、狭い地形でも戦う能力を持つ。だが、待ち伏せ攻撃は、この大隊の戦闘プランを完全に崩してしまうかもしれない。第2大隊はもっと柔軟で、だいたいどんな敵の戦術にも素早く、攻撃的に反応できる。
2個大隊/古参兵/熱狂的
指揮官:シェリー・ジャックス大佐
副指揮官:ガリバルディ・ジャックス中佐
第1大隊:オリオン・サンドルフォード少佐
第2中隊:ダニエル・ジャックス大尉
第2大隊:エルネスト・ホーリーフェルド少佐
タウケチを指揮するのは、レンジャー部隊のエリート指揮中隊である。この部隊は、新型兵器とC3コンピュータネットワークでアップグレードした旧式メックを使っている。指揮小隊は高速で重装甲の重量級マシンからなる。各機はC3マスターシステムと、数門の武器を搭載している。(C3システムはひとつのマスターネットワークに構成されている)。前衛小隊は中量級マシンを使い、後衛小隊は強襲級小隊である。
第1大隊は火力を発揮し続けることを念頭においた打撃部隊である。第2大隊は高速重量機と、戦場での機動性を追加するMASCシステムを好む。
これまでのところ、最もアップグレードされているのは、ダニエル・ジャックス大尉の第2中隊である。ジャックス大尉の指揮小隊は、星間連盟期のフラッシュマンと、クロケット2機のみを持つ。中隊の残りは、3050年以後の機体と、大規模にアップグレードされた3050年以前のマシンである。
航空大隊/古参兵/熱狂的
航空隊指揮官:タラ・ミッシェル少佐
レンジャー部隊の重戦闘機隊は、正面から敵に突撃し、集中射撃を浴びせることで悪名高い。だが、一対一で戦うときも同様に危険である。なぜならパイロットたちは驚くべき技量で持ってして戦闘機を機動させるからだ。
チーム・バンザイ Team Banzai
「公式」には、3025年に初めて名前をあげたことになっているドクター・B・バンザイは、多くの有名なバトルメック(オリオンやハチェットマン)を製作したことで賞賛された。エキセントリックなドクター・B・バンザイに率いられるチーム・バンザイは、戦闘能力と同等の、メック設計、修理、医療、その他の能力を持つ。彼らが有名なのは、ドクター・バンザイのバトルメック設計のみならず、ロングランとなっている恒星連邦のコミックブックによるものでもある。多数の書籍や記事(第四継承権戦争軍事アトラスを含む)の著者であるドクター・バンザイは、コンサルタントとして、また特別なバトルメックパイロットとして、ニューアヴァロン科学大学に滞在し続けていた……自身が継承権戦争に巻き込まれるまで。
短期の守備任務でノースウィンドに移ったチーム・バンザイは、クリタ家による惑星強襲で連隊の2/3を失った。ノースウィンド・ハイランダーズが祖先の故郷へ待ちに待った帰還を果たす前の話であった。だが、到着は多くの戦士たちにとっても、ドクター・バンザイ自身にとっても遅すぎたのである。ケルハウンドとゲンヨウシャの戦いで襲われたのだ。ヨリナガ・クリタとの戦いで深刻な傷を負った彼は、戦闘地帯の外に空輸され、ダヴィオン家が提供する最高の医療措置を受けるためにニューアヴァロンへと戻っていった。
しかし運命がまたも鎌首をもたげた。ニューアヴァロンに到着して数ヶ月後、チーム・バンザイは、NAISとハンス・ダヴィオンを破壊しようと熱中するリャオ・デスコマンドとの戦いのただ中にいたのである。バトルマスターに乗ったドクター・バンザイはハンス・ダヴィオンの隣で戦い、チーム・バンザイは科学資源とデータベースを守るために戦った……デスコマンドがダヴィオン家を暗黒時代に戻そうと死ぬまで戦っていたのと同じように。戦闘は勝利に終わったが、多くのチーム・バンザイ隊員が犠牲になり、その数はさらに減らされたのだった。
タイガー・シャークス TIGER SHARKS: IN AT THE DEEP END
中心領域には大勢の独立傭兵が散在している。ある者たちは、権力に屈さぬ自由を好む。他の者たちは、無法者と紙一重である。後者のグループから、タイガー・シャークスは作られた。
商人の護衛、倉庫の警護で糊口を凌ぐ人生に疲れたジェイソン・ティムスは、ノイジエル、アストロカジー、そしてアウトリーチの裏通りから寄せ集めの兵士たちを集めた。数年間、辺境の守備隊として自由世界同盟に仕えたシャークスは、少なくとも信頼の幻想を与えるのには成功した。
ライラの離脱、そしてカオス境界域の誕生を取り巻く混乱は、全傭兵に雇用の絶好の機会を与えた。カペラ派貴族によって、アカマーがカペラの支配の下に戻るのを防ごうとしたアカマー商人自由ギルド(AMFG)の地元の商人たちは、タイガー・シャークスを雇用した。
書類上、シャークスは任務を達成しそうに見えた。初期の連続した成功で商人たちは優位を得たが、その後、リャオ兵の逆襲が始まり、彼らの進撃は止められた。主導権の奪還を狙うティムスは、惑星首都への強襲に着手し、数名の大物貴族を殺し、素晴らしい略奪品を得た。だが、同時に、カペラ兵たちがAMFGの本拠地フラット市を攻撃したのである。雇用主が死ぬか散り散りになり、惑星の中央権力が消え去った(シャークスが政府ビルを倒壊させた)のに伴い、傭兵たちはアウトリーチへの渡航費用を支払った。
カオス境界域は、次の10年間、シャークスに濡れ手で粟の利益を提供し続けた。刺客を雇おうとする無数の派閥がある状況において、ティムスは掠奪できるものがあると信ずるところならどこにでも行った。だが、奇妙にも、最近アウトリーチに戻ってからの数ヶ月間、タイガー・シャークスはいくつかの依頼を断っている。彼らは明白に何かを待っているのだが、これまでのところそれに関する質問を一蹴している。
竜機兵団評価値: F
士官
外世界同盟のダンテ出身であると主張しているティムス少佐(オムニス主義により、コンピュータ化した記録が厭われているため、実証困難)は、3052年にツカイードの停戦で氏族侵攻が止まった直後に初めて中心領域に姿を現した。その日暮らしの生活をしていたティムスは、自由世界同盟に流れ着き、そこでタイガー・シャークスを結成した。
ティムスが好む、仕事を得るためのテクニックのひとつは、複数の小集団が争っているカオス境界域の世界に、事前予告なしで現れることである。各勢力は、他の誰かがシャークスを雇ってしまうかもしれない危機に瀕する。ティムスは各派閥の指導者を表敬訪問して、場をかき乱すのを好む。たとえ自力で敵の脅威を排除できるとしても、遅かれ早かれ、誰かが契約の申し出をすると彼は知っているのである。契約期間を短くすることによって、ティムスは複数回、陣営を変えることが可能となり、それがシャークスの業務契約を買い取る――あるいは受け続ける――ための激しい入札競争を生み出す。
第2中隊のジャクソン・ストラジー中尉は、氏族侵攻後に賞金稼ぎとして名をあげた人物である。ストラジーのような一匹狼がなぜ傭兵部隊に加入したかは謎である……莫大な額の契約をこなすために、シャークスを隠れ蓑として使っているのではないかと、一部では囁かれている。
戦術
タイガー・シャークスの各人は独立しており、それは戦場で連携が欠けているところに見受けられる。手腕や技量を見せず、群衆戦術を用いるのが日常茶飯事である。
支援
タイガー・シャークスには、優秀な技術スタッフが致命的に欠けており、その結果、稼働状況はひどいものとなっている。装備の半数以上が、常時、使えない状態にある。彼らは旧式のユニオン級降下船を1隻所有している(カオス境界域で仕事をしている間に報奨として得たもの)が、航宙艦はない。
大隊/新兵/疑問
指揮官/第1中隊:ジェイソン・ティムス少佐
副指揮官/第2中隊:エヴァ・ヴォール大尉
第3中隊:ホルト・フレイザー大尉
タイガー・シャークスは軽量級、重量級バトルメックを同時に展開し、歩兵、装甲、気圏戦闘機支援を付ける。彼らは独立した大隊指揮小隊を使っていない。
トゥース・オブ・ユミル TOOTH OF YMIR: SLEEPING GIANTS
2929年、マーリック軍に部隊を壊滅させられたサイモン・ヘラー大尉は、この責任がライラの「社交界将軍」にあるとして辞職し、自らの傭兵団、トゥース・オブ・ユミルを立ち上げた。トゥースは一世紀近く大成功を納め続けたが、第四次継承権戦争中、クリタ家に仕えていた間、ナーハル襲撃隊とハンセン荒くれ機兵団によってホイールから追い出された。タカシ・クリタの悪名高い「傭兵に死を」令によって、この傭兵隊は連合を離れることになり、その後すぐ自由世界同盟から離脱したアンドゥリエン公国に向かった。10年におよぶアンドゥリエン分裂戦争において、トゥースはカペラ、同盟の軍の両方と戦った。ザンティIIIの防衛戦でディヴィス・ヘラー大佐が英雄的な死を迎えるまで、彼らは良い戦いぶりを見せたのだった。
ヘラーの後継者、スーザン・シャドウェルはこの戦争の行く末を見限り、アンドゥリエンとの契約延長を断った。トゥースはカペラ大連邦国へとおもむき、3050年代までとどまった。3057年のマーリック=リャオ強襲で、ステープルトン擲弾兵隊と共にトゥースはサーナ奪取に向かった。擲弾兵隊に見捨てられた後で、惑星の防衛隊に対して数的不利に立ったシャドウェル大佐は、降伏する他なかった。新たに生まれたカオス境界域に取り残されたトゥースは、新サーナ至高国の政府からの契約の申し出を受け、すぐさまサハリンをキングストン軍団から「解放」すべく派遣された。数年後、至高国の崩壊により、トゥースは移動を余儀なくされたが、カオス境界域は仕事を提供する主な場所であり続けた。エプシロンインディのアブラハム公爵を支援するウルフ竜機兵団が3059年にトゥースを雇い、この世界のパワーバランスを回復させようとした。それ以来、トゥースはランゲンドルフ槍機兵隊とその同盟軍、カペラが後援するエプシロンインディ自由旅団と何度もぶつかっている。
竜機兵団評価値: B
士官
先任の大隊指揮官として、スーザン・ブラウネル・シャドウェル少佐(当時)は、終局にあったアンドゥリエン分離戦争の最中に、トゥースの指揮をとった。その戦術は鋭いとは言い難いが、シャドウェル大佐は地形を読むのを得意とする。
イワン・ペトロフ少佐は我慢強く見える男である。彼は必要なら数週間から数ヶ月、喜んで自大隊を陣地に置き続け、巧みに構築された防衛陣地に強襲を仕掛けてきた間抜けな敵を粉砕するのである。この戦術を活かすため、トゥース内の強襲級メックは彼の部隊に置かれている。
戦術
トゥース・オブ・ユミルは防衛的な仕事を任された時に力を発揮する。メック戦士たちはどんな地形でも巧みに利用し、戦車兵たちはハルダウンするか、間接射撃戦術を採る。敵が無意味な強襲を仕掛けた時にのみ、トゥースはイニシアチブをとり、密集したメックと戦車による一撃を見舞うのである。
支援
航宙艦、降下船、気圏戦闘機を欠くトゥースは、補給、輸送、上空援護を雇い主に依存している。必要とする技術支援を80パーセントしか供給できないことから、連隊の戦力はゆっくりと蝕まれている。
連隊/古参兵/信頼できる
指揮官:スーザン・ブラウネル・シャドウェル大佐
第1大隊:アレクサンダー・バーカロー少佐
第2大隊:イワン・ペトロフ少佐
第3大隊:エリザベス・フローラス少佐
重バトルメック(先進のマーリック、リャオ製が大半)がトゥースの隊列を占めているが、第1、第3大隊はそれぞれ1個、2個小隊の旧式中軽量級マシンを持っている。トゥース唯一の強襲級メック群は先進技術を組み込まれ、イワン・ペトロフ少佐指揮の恐るべき中隊を形作る。
連隊/古参兵/信頼できる
装甲隊指揮官:メローラ・ラビン中佐
第18シロー装甲旅団出身である、この重市民軍連隊(スナイパー間接砲部隊1個中隊完備)は、ディヴィス・ヘラーの英雄的な死によって、ダンカン・マーリックの強襲級メック隊による全滅から救われた後でトゥースに加わった。戦争の流れが変わったのに伴い、戦車兵たちは残って自由世界の正義に直面するのを避けると決めたのだった。
ヴァンガード軍団 3067 VANGUARD LEGION: SHOCK AND AWE
よくあることだが、ヴァンガード軍団は氏族侵攻初期に参加した兵士によって結成された。創設者のチャド・ディーンは、所属していた第24アークトゥルス防衛軍がファルコンの手で壊滅したのは、ライラ司令部に見捨てられからだと感じた。そのような激しい憎しみを持った軍団は、ライラに関するものなら何にでも恨みを抱くようになった。
軍団はドラコ連合と最初の契約を結んだ。ツカイードの停戦後の数年間、連合はコムスターの探査局と共に氏族の本拠地惑星を探し出そうとしていた。その一環として、傭兵隊を雇って、深辺境への長期間任務に送り込んだのである。その任務の性質上――新しい星系を探検することのリスク、契約の長さ、人の住む惑星から500光年離れた星図外星系で精神を病むリスクによって、各契約は非常に有利であった。3060年、中心領域に帰還した軍団は、世界が出発した時と様変わりしているのを知った。氏族の本拠地を見つけられなかった任務に関して実利主義的だった軍団は、移動し、3061年、契約で得られた資金を使って完全連隊に拡大した。
3062年、軍団はダヴィオン家に雇われ、カペラ境界域に配置された。直後に連邦共和国内戦が始まった。その間に、ニューシルティスに移動していた軍団は、侵攻する王党派(カトリーナ派)の前進を押しとどめるのに重要な役割を果たした。だが、紛争中に軍団のライラに対する憎しみが爆発し、戦争犯罪に近い行動につながったのである。告発はなされなかったのだが――実際にハセク公爵は、ニューシルティス防衛を指して「軍団の英雄たち」とはっきり言及したのだが――疑惑により部隊の竜機兵団評価値は下げられている。軍団はニューアヴァロン解放戦でヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンと肩を並べて戦った。
内戦中の行動にも関わらず、そして部隊の半数を失ったのだが、彼らはどの王家もTO&Eに入れたがる鍛えられたエリート部隊である――それにより、軍団は契約の打ち切りをされていない。
竜機兵団評価値: C
士官
チャド・ディーン大佐はふたつの顔を持っている。公式な顔は、やる気の無さそうな態度と、会う人すべてに向ける人なつっこい笑顔である。この側面はうまく保たれているので、長年彼を知る者がこれを「本物のチャド・ディーン」であると力説している。この気さくな顔の裏に隠されているのは、大佐が正しいと確信した時の激しく、情熱的、頑固で横柄な側面である。指揮官の人格に隠されたこの一面は、連邦共和国内戦の終わりに多くの問題を引き起こした。だが、これにより、軍団は王党派軍の猛攻を生き残り、軍団を恐ろしい敵としたのである。
戦術
重連隊であるヴァンガードの哲学は、素早く、激しく攻撃し、敵から適切な防衛を行うチャンスを奪うというものである。軍団は防衛陣地に入った時でさえも、最高の防衛は良い攻撃だと信じ、強襲を仕掛ける方法を探すことになる。
支援
多数の装備を失ったことから、軍団は必要な整備を満たすための充分な支援員と予算を持っている。軍団は航宙艦を持ってないが、以下の降下船を所有している。ユニオン級〈フィスト・オブ・フューリー〉とオーバーロード級〈スウィフト・ストライク〉、〈ハンマー・オブ・ザ・ゴッド〉である。
連隊/エリート/疑問
指揮官:チャド・ディーン大佐
副揮官:アンジー・ビンクス中佐
第1大隊:アシュトン・アリソン少佐
第2大隊:トレバー・ディーン少佐
第3大隊:コリン・チェルシー少佐
軍団はバトルメックのみを展開する。兵科を一種類に限定していることは、弱い部隊なら弱点になるだろうが、軍団はこのような制限にとらわれるのを拒否し、たいていは打ち勝つ方法を探すことになる。連合との契約、連邦共和国内戦で得られた回収品により、軍団は90パーセントのアップグレードをしているが、氏族技術はない。
ヴァンガード軍団 3071 VANGUARD LEGION
氏族戦争の炎と、チャド・ディーンのシュタイナー家への私怨から生まれたヴァンガード軍団は連邦共和国内戦で恒星連邦の側についた。ニューシルティスとニューアヴァロン戦に深く関わったこの連隊は酷い損害を被り、ハセク公爵が聖戦の初期に至高の正義作戦を発動した時には、わずかに損害回復していたのみであった。3069年の3月にカペラの逆襲が始まると、攻勢を阻止された軍団は大連邦国の怒れる大軍勢に直面した。4月までに、軍団はリャオの侵攻に対する防衛隊としてタイゲタに配置された。
しかしながら、3069年の8月、軍団はカフール・シリムを強化するよう命令を受け、タイゲタから1日のところで、第1、第2聖アイヴス槍機兵隊の攻撃を受けた。全地上部隊がタイゲタの軌道上にいるというリスクを嫌ったディーン大佐はマイケル・ハセク記念宇宙港の外に着陸した。聖アイヴス隊が上陸し始めたところでディーンは攻撃を仕掛け、上陸するメックを撃墜し、カペラ指揮官を引き倒した。不幸なことに、軍団は第3マッカロン装甲機兵団がやってくるのに気がつかなかった。彼らは星系内にジャンプしてから数時間、聖アイヴス隊に遅れて続いていたのである。この状況を利用して、第3MACは教科書通りに軍団のど真ん中への降下を実行し、敵を分散させた。主導権を失ったディーンは降下船に引き返し始めた。
第3MACは二週間に渡って軍団を押し込み、両陣営は遭遇した時はいつでも短く残忍な衝突を繰り広げた。MACの一撃離脱にいらだったディーンは第3の左側面を叩くことを計画した。自殺的な任務を即座に評価したコリン・チェルシー少佐は一時間にわたって激しく声高に説得を行い、ついにはこの計画がばかげたものであるとディーンに認めさせた。軍団は撤退せねばならなかった。公の批判に傷つき、チェルシーの不服従と見えたものに怒っていたディーンは、それにも関わらず、退却に同意した。天頂点にいた2隻の商船を雇った軍団の降下船は離陸し、小規模なCCAF気圏戦闘機部隊を寄せ付けず、タイゲタを去るまで乗客を守った。
だが、ディーンがニューシルティスにたどり着くと、彼は航宙艦の一隻が足りないことに気がついた。乗っていた航宙艦のセンサー記録によると、〈ウィンド・オブ・オラム〉はちょうどジャンプする時にヘリウム密封が破裂し、K-Fフィールドを絶望的なほどにゆがめたのである。オラムの信号はニューシルティスで発見することはできなかった。軍団は第2大隊の戦友たちが死んだことを悼み、ディーン大佐が最も苦しんだとされる。だが、彼の怒りはチェルシー少佐に向けられたのである。彼が撤退を主張したことが――大佐の意見によると――第2大隊の終焉に直接つながったということなのである。
軍団の生存者はニューシルティスに帰還し、集結した防衛隊に加わった。9月半ば、第3MACが他のカペラ隊と共に到着し、サソー市周辺の防衛隊を叩いた。絶望的な戦いの中で、ヴァンガード軍団は、到着した第6シルティス機兵連隊と連携して、第3MACの側面にくさびを打ち込むよう命令された。通信のタイミングがずれたために、ディーンは前進の命令を出すのが早すぎた。重要な数分間の中で、機兵連隊が到着して戦闘に加わる前に、第3大隊はMACの火力の矢面に立った。だが、MACが退却していたその時、コリン・チェルシー少佐はマローダーのコクピットを敵のガウス弾に貫かれ戦死した。
誰も口にする者はなかったが、第3大隊の戦士たちの多くは、ディーンがわざとチェルシーを危険に追い込んだと信じた。次の数ヶ月間、ディーンが第3大隊を戦闘の最前線に投入すると、この意見は広まっていった。
3070年の前半、ついにカペラ人がニューシルティスから撤退した。3月、ブレイクのエージェントがハセク公爵を殺すと、ダヴィオンとリャオの戦闘は収まり始めた。手ひどい打撃を受けた多くの部隊がようやく戦いから身を引くことができ、その中には軍団もいた。だが、新しいパーツとマシンを待っている間、第3大隊に煮えたぎっていた怒りが噴出した。ケビン・チェルシー大尉(故チェルシー少佐の従兄弟)が昼食の際にディーン大佐を殴りつけたのである。チェルシーは取り押さえられ、拘禁室に放り込まれた。これは単に、ディーンが大隊全体、特にチェルシー一族に対する恨みを抱いていることのさらなる証拠となっている。
竜機兵団評価値: D
ヴァンガード軍団
2個大隊、限られた技術支援、降下船2隻にまで減少した軍団は痛んでいる。少なくとも2個大隊の戦力に戻すため、他に道の無かったディーン大佐は恒星連邦への直営店化を始めた。
ディーンは防衛戦術よりも攻勢を好む。足止めされた時さえ、軍団は攻撃を仕掛け、敵のバランスを崩し続けミスにつけこもうとする。だが、損害を受けすぎた軍団にとって、これは強く支持される戦術ではない――特に第3大隊の中では。
ヴィンソン自警隊 Vinson's Vigilantes
それぞれの継承国家に一度ならず仕えて成功してきたヴィンソン自警隊は、名声も不名誉もない平均的な傭兵連隊と考えられていた。3052年の後半、自警隊は悪質な契約違反を行い、中心領域の軍事指導者たちにショックを与えた。ジェイドファルコン氏族国境での任務を命じられた自警隊は、雇用主であるAFFCに改修キットの供給を求めた。AFFC最高司令部はアップグレードの要請を拒否した……この年の終わりに契約が切れることになっていたからである。これに応じて、自警隊は任務地を放棄し、連邦共和国の武器庫を襲撃し、航宙艦をハイジャックした。この過程で、武器庫の民間人の事務員、航宙艦の船員を殺したのだった。
直後に傭兵評価・雇用委員会は部隊の行動が正統でないものとした……部隊は氏族からの差し迫った驚異や雇用主からの悪意に晒されていたわけではなかった。委員会は部隊を無法者とし、隊員に生死問わずの懸賞金をかけた。
自警隊は最終的に、外世界同盟近くの独立世界、違法な交易で知られるアンタロスへと向かった。部隊はポートクリン外のフリーゾーンに腰を落ち着け、完全に盗賊へと成り下がっていく一方で、連隊内の一部が中心領域への帰還を主張した。内輪もめを止め、部隊に共通の目的を与えるために、パダ・ヴィンソン大佐はポートクリンにコンタクトのネットワークを作り上げ、3059年3月18日、"ザ・ポート"に導いた。数時間以内に、傭兵隊はアンタロスで最大の都市国家の支配権を握った。現在、彼らは権力を結集しようとしているところである。彼らには惑星全土を所有するチャンスがある。
竜機兵団評価値: なし
士官
現在、パダ・ヴィンソン大佐とドミニク・マドローブ少佐は部隊の支配権をめぐって争っている。マドローブとその支援者たちは、アンタロスに秩序にもたらす利益を見て、部隊の惑星統治を国際的に承認してもらおうとしている。このため、彼らは中心領域政府との和解を主張している。だが、ヴィンソンは単純に蛮王国の建設を望んでおり、中心領域、近隣の辺境国家との関係に気を払っていない。消息筋の見るところでは、マドローブの派閥は着実に力を増しつつあるが、いずれの陣営も表だった衝突を始める度胸は持っていない――今のところは。
戦術
この部隊は決まった戦術を持っていない。第2大隊は連携して機動出来るほど組織化されているが、2個大隊は「群衆陣形」に頼っている。
支援
部隊のメック戦士と少数の技術スタッフは、自警隊の整備に必要なうちの30パーセントをなんとか捻出している。現在、自警隊は必要に応じて、ポートクリンから技術者を強制徴用し、残った整備を行っている。この部隊はオーバーロード級3隻とインベーダー級1隻を持つ。
連隊(縮小)/一般兵/疑問
指揮官/第1大隊:パダ・ヴィンソン知事兼大佐
第2大隊:ドミニク・マドローブ少佐
第3大隊:キース・K・クライン少佐
この連隊がポートクリンを攻撃した時、82機のマシンが3個大隊に分かれていた。その後、マドローブ少佐はある不運な小傭兵中隊を説得するのに成功し、指揮下の部隊を定数にまで戻した。加えて、マドローブの大隊は独立した指揮小隊を使っている唯一の部隊でもある。自警隊は3050年後のバトルメックを1機のみ使っている……第1大隊のアックスマンである。そして連邦共和国の武器庫から盗み出した約100トン分の先進兵器を持つ。これらの武器のうち半数以上が第2大隊に向かった。
2個航空小隊/一般兵/疑問
指揮官:アリストル・ジャイル大尉
自警隊は共和国から逃げ出す際に気圏航空機をすべて失っている。レッドスカイチームは、やはりマドローブ少佐の奮闘により、アンタロスで加わった部隊である。だが、この航空隊は「知事兼大佐」ヴィンソンの直接の指揮下にある。
傭兵仲介組織
コムスター傭兵評価会議 Comstar Mercenary Review Board
傭兵評価会議により、コムスターは、すべての傭兵と中心領域の雇用主に対し、仲介代理人となる。契約交渉の後、雇用主は全資金(と手数料5%)を地元コムスター公社に委譲する。コムスターは次に、傭兵が必要とする物資の購入と運転資金のために、前払いを行う。契約を完了したときに、傭兵は差額を受け取る(5%以下の手数料を再び取る)。
傭兵評価会議の仲介により、両陣営は価値ある安全装置を得る。前払いを受け取ったあとで、契約に失敗してしまった部隊は、宇宙のどこに行ってもコムスターの手から逃れられないのに気づく。コムスターは違法離脱部隊の潜在的な雇用者たちに通告し、このような部隊を雇うどの王家も破門する力を持つ。部隊が契約を履行しなかった場合、コムスターは元の雇い主に金を返却する。それまでのあいだ、金は有益な投資にまわされる。
雇用主と同じく雇用される側にも公正な取引を保証するため、ブレイクはコムスター管理者の審査委員を用意して、信義に反する行為についてのクレームを聞き、様々な苦情を判定する。評決に達した際、審査委員は中心領域の至る所に結果を放送する。傭兵部隊と彼らの雇用主が、次の部隊や王家と交渉する気配を見せた場合、契約期間を破ることはどの勢力にも利益をもたらさない。
傭兵評価会議の様々な活動を通して、コムスターは単なる通信サービスだけでなく、傭兵ギルド、犯罪者相互引き渡しサービス、銀行業務を提供し、世紀を通じてコムスターの力と名声を相当に高めた。
しかしながら、ツカイード戦の前にコムスターが氏族と取り引きしたことにより、すべての王家が結社による傭兵契約の仲裁を信頼するとは限らなくなった。従って、3052年の春、地球で首位者モリが平和サミットを開催しているあいだ、戦司教フォヒトが支配権を放棄する提案を行った。王家は会議を再編成させることで合意した。各政府から代表を集めて管理し、コムスターも正統な傭兵の雇用主として、会議に議席を保つこととなった。アウトリーチ(ウルフ竜機兵団の本拠地)が傭兵評価・雇用委員会の公式な本部に選ばれた。これは数世紀に渡るコムスターの傭兵契約管理の終了を意味する。
傭兵評価・雇用委員会 Mercenary Review and Bonding Commission
コムスター分裂とスコーピオン作戦の失敗で雇用主の信頼を失った結果、コムスター傭兵評価会議は3052年に瓦解した。かわりに(ウルフ)竜機兵団が傭兵評価・雇用委員会を組織した。これは傭兵と雇用主の標準形態を促進させるものである。このために、委員会はアウトリーチで雇用の実務を監視し、傭兵と隊員のトラブルを審理し、雇用報酬の第三者預託機関を務める。
その委員会は主な国家の代表と中心領域のいくつかのエリート傭兵部隊の士官から構成される。コムスターもまた永久の議席を保持し、その代表はすべての委員会会議のチェアマンを務める。王家が5つの議席を持つ。竜機兵団と同じように、聖アイヴス協定と自由ラサルハグ共和国も、委員会の議席を持つ。エリダニ軽機隊とマッカロン装甲機兵団は今では傭兵でなくなり、かわりにその議席を著名なノースウィンド・ハイランダーズとブルー・スター・イレギュラーズに申し出ている。ハイランダーズは受けた。イレギュラーズはその申し出について、いまだ熟慮中である。最近、辺境の3国とワード・オブ・ブレイクにもまた申し出が行われた。カノープス統一政体はすでに受け入れている。ワード・オブ・ブレイクは、コムスターがチェアパーソンの権利を持つ限り、拒絶している。この点についてまだ何も動きはない。
コムスター契約口座を通して、委員会は契約支払いの第三者預託機関の役割を果たす。雇用主は契約の全支払金を委員会(雇用された傭兵に手形の振り出しをする権限を持つ)に信託で預ける。残りの額は契約が完了したときに支払われる。このとき委員会は全契約金のうち5%の手数料を控除する。このシステムは、傭兵部隊の債務不履行から雇用主を守り、傭兵に最終的な支払いの受け取りを保証する。
竜機兵団評価値 The Dragoon Ratings
傭兵を探している雇用主のためのサービスとして、ウルフ竜機兵団はランキングシステムを作った。竜機兵団評価値である。傭兵部隊は月に90コムスタービルを支払い、名称、規模、評価値をリストに載せ、アウトリーチの雇用ホールで公表してもらう。評価値システムは標準的な学校の成績制度を志向している。Aが最良の部隊で、Dが最低の部類としてとっておかれる。それぞれのカテゴリはさらに下位カテゴリに分割されている。
Mercenaries Supplemental II
MRBC最重要賞金首: 3067年10月1日 MRBC’S MOST-WANTED: 1-OCT-3067
以下は、マークネット(傭兵ネット)から、賞金首、反逆部隊を抜粋したものである。興味がある者は、リストされた部隊が武装しており、極めて危険なことに注意すべきだろう。
バーンド・バンド(メック大隊/古参兵): 罪状:人道に反する犯罪(2カウント)極度の背信(1カウント)戦争犯罪(6カウント)、民間人への攻撃(5カウント)、海賊行為(4カウント)――賞金:25万コムスタービル(ジェラルド"雄牛"フィヨルド*、幕僚それぞれに*)、10万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:エンダー星団(ライラ同盟)
ブロードストリート・バリーズ(メック中隊/一般兵): 罪状:極度の背信(2カウント)、戦争犯罪(2カウント)、民間人への攻撃(7カウント)、海賊行為(4カウント)――賞金:5万コムスタービル(ダニエル・グローバー)、1万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:フレッチャー(カオス境界域)
ヴィンソン自警隊(メック中隊/古参兵): 罪状:極度の背信(2カウント)、戦争犯罪(3カウント)、民間人への攻撃(8カウント)、海賊行為(8カウント)――賞金:10万コムスタービル(パダ・ヴィンソン大佐*)、2.5万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:アンタロス(辺境)
デドリクソン・デビルズ(メック大隊/一般兵): 罪状:戦争犯罪(9カウント)、民間人への攻撃(5カウント)、海賊行為(6カウント)――賞金:25万コムスタービル(ジェームス・デドリクソンJr少佐、指揮スタッフそれぞれに)、10万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:ミィデェル(恒星連邦)
バイロン・フォン・ダンテ卿(個人戦闘機パイロット/エリート): 罪状:極度の背信(6カウント)、戦争犯罪(3カウント)、民間人への攻撃(1カウント)、海賊行為(5カウント)――賞金:8000コムスタービル。最終目撃地点:ダンテ(外世界同盟)
* 生死問わず
以下は、マークネット(傭兵ネット)から、賞金首、反逆部隊を抜粋したものである。興味がある者は、リストされた部隊が武装しており、極めて危険なことに注意すべきだろう。
バーンド・バンド(メック大隊/古参兵): 罪状:人道に反する犯罪(2カウント)極度の背信(1カウント)戦争犯罪(6カウント)、民間人への攻撃(5カウント)、海賊行為(4カウント)――賞金:25万コムスタービル(ジェラルド"雄牛"フィヨルド*、幕僚それぞれに*)、10万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:エンダー星団(ライラ同盟)
ブロードストリート・バリーズ(メック中隊/一般兵): 罪状:極度の背信(2カウント)、戦争犯罪(2カウント)、民間人への攻撃(7カウント)、海賊行為(4カウント)――賞金:5万コムスタービル(ダニエル・グローバー)、1万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:フレッチャー(カオス境界域)
ヴィンソン自警隊(メック中隊/古参兵): 罪状:極度の背信(2カウント)、戦争犯罪(3カウント)、民間人への攻撃(8カウント)、海賊行為(8カウント)――賞金:10万コムスタービル(パダ・ヴィンソン大佐*)、2.5万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:アンタロス(辺境)
デドリクソン・デビルズ(メック大隊/一般兵): 罪状:戦争犯罪(9カウント)、民間人への攻撃(5カウント)、海賊行為(6カウント)――賞金:25万コムスタービル(ジェームス・デドリクソンJr少佐、指揮スタッフそれぞれに)、10万コムスタービル(その他の戦士)。最終目撃地点:ミィデェル(恒星連邦)
バイロン・フォン・ダンテ卿(個人戦闘機パイロット/エリート): 罪状:極度の背信(6カウント)、戦争犯罪(3カウント)、民間人への攻撃(1カウント)、海賊行為(5カウント)――賞金:8000コムスタービル。最終目撃地点:ダンテ(外世界同盟)
* 生死問わず
Mercenaries Supplemental Update
AMCの現状
ウルフ竜機兵団
生き残ったAMC部隊の中で最初に攻撃を受け、大打撃を被った竜機兵団――かつては最高の傭兵で、5個連隊、2個強化大隊、小戦艦隊を含む大規模な支援戦力を持っていた――は、現在、大きく見積もっても1個連隊分の生き残った分隊として記述されるものである。残ったばらばらの部隊を構成するのは、悪名高いウルフスパイダー大隊の生存者に加え、アルファ、ガンマ、デルタ連隊の生き残りである。強力な海軍力と、独自の生産設備、訓練施設という贅沢品を失った、かつてのAMC最強部隊――星間連盟の崩壊以降、傭兵取引に名誉と高潔さを取り戻す土台となった――は、現在、過去の名残でしかなく、いまだライラ同盟内にあるアークロイヤルの避難地にこもっている。
ノースウィンド・ハイランダース
ワード・オブ・ブレイクの艦船が、3068年の後半、惑星ノースウィンドを封鎖して以来、ノースウィンド・ハイランダースの5個強化連隊、独立中隊に関する情報はなにもない。3067年、ノースウィンドの長老たちがほぼ時を同じくして死んだ後、突如として全部隊が本拠地に戻ったことは、ワード・オブ・ブレイクの陰謀が絡んでいる証拠だと、一部でささやかれている。もしくは――もっと皮肉的な見方として――ハイランダーズが戦争から離れているのは、ワードへの静かな支援であるとされている。
広域手配
*アスタリスクの付いている部隊は、調査の結果が出るまでの間、MRBCによって、指名手配/無法者と見なされる。
ブラックソーン *
初期に、氏族に対する素晴らしい勝利を連続で成し遂げたことと、ノースウィンドハイランダースとのつながりを持つ元コムガード士官(ツカイード戦経験者)が創設したことで知られるブラックソーンは、聖戦が始まった際に、ハイランダースとの合併の返事を待つ間、連合との契約下で活動していた。だが、恒星連邦が無認可でゲイルダンVを攻撃をしていた最中に、この強化バトルメック中隊はMIA(行方不明)になった。DCMSは部隊の不在を契約違反であると告発している。
最終目撃地点:ゲイルダンV(ドラコ連合)
エリダニ軽機隊
聖戦勃発時、法的には傭兵業務に戻っていなかったのだが、ELHが仕えるべき星間連盟がなくなったことは、ばらばらになっていた部隊――ハントレスの第71軽機連隊、氏族宙域より期間中の第151含む――が、ディーロンに駐屯していた軍と合流し、ガラテアに姿を現すことになるのを、多くの者に予期させた。不幸な事に、氏族世界で爆発した戦火が、第71を消耗させたようで、また、3070年にINNがリークしたところによると、ワード・オブ・ブレイクが深辺境で強襲を仕掛け、第151を殲滅したことがほのめかされている。
残った連隊――ELH最高司令部と、第21打撃隊、第19重機兵隊――は、ディーロンで罠にかかり、ブレイク派の度重なる強襲で壊滅しないまでも、重い損害を出したと信じられている。にもかかわず、噂によると、ELHの生存者がディーロンでの活動を続け、DCMS守備隊の崩壊した残存勢力(親衛ブラックウォッチによる失敗に終わった救援任務の生存者までもがいる)を支援し、ワードの占領に対して断固とした抵抗を行っているという。
最終目撃地点:ディーロン(ドラコ連合)